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介護職の二交替制と三交替制の違いって?長所と短所もご紹介

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介護施設の前で微笑む利用者夫婦と介護職

非常に忙しい介護の現場では24時間の勤務体制をとっていることは珍しくありません。24時間どんな状況にも対応できるように人員を配置するために二交替制あるいは三交替制をどの現場でもとっています。この2つにはどのような特徴があるのか紹介します。

介護職の勤務時間の違い

介護の現場では24時間体制をとっている場合が多く、そのため介護施設の職員も24時間体制で対応しなければなりません。

勤務形態には二交替制と三交替制というものがあります。

端的にいうと、二交替制とは、24時間を2つに分けて勤務するタイプ。

三交替制は3つに分けて勤務するタイプの働き方を指します。

前者では日勤と夜勤の2つの勤務帯があるのに対し、後者では日勤と準夜と深夜の3つの勤務帯に分けています。

自分の生活スタイルに合った勤務形態を選ぶために、それぞれの具体的な勤務時間を知っておきましょう。

介護職が働く詳しい時間帯

非常に忙しい介護業界で働く人にとって、勤務時間や休憩時間は安定して働くために重要なポイントになります。

では、それぞれの勤務時間について詳しく解説していきます。

自分の生活にはどっちの方が合うか確認してみてくださいね。

二交替制の勤務時間

勤務時間は日勤と夜勤に別れますが、どの時間で区切るのかは介護施設によって差があります。

基本的に、日勤は休憩の1時間を入れて9時間で、夜勤は休憩の2時間を入れて17時間としている介護施設が多いようです。

介護施設によっては、日勤の勤務時間を10時間という長い時間に設定して、夜勤の勤務時間を減らしているところもあります。また、夜勤が長い時間となるので、夜勤明けの翌日は休みになる決まりがあることは覚えておきましょう。

三交替制の勤務時間

三交替制はどの勤務帯も基本的に休憩時間を入れて8時間から9時間の勤務時間としている介護施設がほとんどです。

また、介護施設によっては日勤と深夜勤務ができます。つまり、日勤で夕方まで勤務し、その8時間後に深夜勤務に入ることができます。

このときも夜勤明けの日は休みになります。

二交替制と長所と短所

自分に合った勤務形式をするためには勤務時間以外でも重要視するポイントがみなさんそれぞれあると思います。

二交替制と三交替制にはそれぞれ長所と短所があり、これらを比較してから決めると良いですよ。

二交替制の長所

二交替制の長所は、休みが三交替制と比べて多い夜勤手当がつくため給与が多くなることでしょう。

先程紹介したように、勤務時間を2つに分けているので、1回の勤務時間は長くなりますが、その分休みが多いことにもなります。

また、夜勤には夜勤手当がつきます。介護施設や地域などで違いはありますが、一度の夜勤で約1万円から1万5千円の夜勤手当がつくので、給与が高くなりやすいです。例えば、夜勤手当が1回1万5千円の介護施設で月に4回夜勤を行えば、基本給に6万円も加算されるのです。

できるだけ多くの給与が欲しい、より休みが多い方が良い、という方はこちらの方が向いているでしょう。

二交替制の短所

一方で、二交替制の短所は、長時間労働になりがち、精神的な負担が大きい場合が多いことが挙げられます。

介護の夜勤は16時間とかなり長時間労働になります。

介護の現場は常に緊張感を持っている必要があるため、この長時間労働だと介護職員の精神的な負担が大きいと思われます。

三交替制の長所と短所

もう一つの条件をしって比べておかないと、結局仕事をやめてしまうことになりかねません。

三交替制についても細かく解説していきます。

三交替制の長所

三交替制の長所は勤務時間が短く負担が小さいことが挙げられます。

基本的な勤務時間は8時間程度なので、介護仕事による負担は小さく済みます。

そこまで給与にこだわらない場合や自分の時間を大事にしたい場合、体力に自信がなく長時間働くのを避けたい場合などはこちらの方があっているかもしれませんね。

他にも、勤務時間をあまり長くしたくない方、長時間家を空けることができない方に向いています。

専業主婦や、子供を夜間預ける環境にないシングルマザーの方などにオススメです。

三交替制の短所

三交替制の短所は、休みがとりづらいこと、深夜の帰宅となること、二交替制と比べると給与が低くなりがちであることです。勤務時間帯が3つあるということはそれだけ人数が必要となるので、休みがとりにくくなります。

また、準夜と深夜では加算される手当の金額が異なります。これは、深夜勤務とされている時間帯が22時から5時となっているからです。よって、準夜勤務よりも、より深夜勤務となる深夜勤務の方が手当は多くなり、給与も多くなります。

これから介護業界では二交替制が主流になる?

2つの勤務形態を比較すると、働きやすさでは三交替制です。

しかし、これから先二交替制が主流になる可能性があります。それは、介護施設側が、より少ない人員でシフトを回すことができるからです。人件費を抑えるために介護施設の側は二交替制にしたいと考えるようですね。

介護職でのどちらの交替制を選ぶべきか

2つの勤務形態の違いと、その長所と短所をそれぞれ紹介しましたが、どちらが自分に合うと感じるかは人それぞれだと思います。

介護という忙しい業界に入って、自分がどれくらい勤務時間を確保できるのか、どれくらいお金が欲しいのか、しっかり考えた上で選択しましょう。

生活環境にあわせた職場を選ばないと、後々上手く働けなくなり辞めてしまう、という可能性が高いです。

介護求人を選ぶときは、以上のことをよく理解した上で検討しましょう。

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