ケアマネジャーに転職!未経験でもなれる方法はあるか 作成日:2017.08.08
最終更新日:2019.10.31
ケアマネジャーは、高齢者の介護を支援している人にとってかなり人気の職種になっています。
毎年多くの介護経験者が応募しています。
そのため、ケアマネジャーが今は飽和しているとの声がよく聞かれます。未経験者にとっては転職が難しくなってきているというのが、この職業の今の状態です。
未経験で働くには、どのように転職活動をしていくべきなのか知っておく必要があります。ここでは、居宅の介護支援事業所と入居施設におけるケアマネジャーに、未経験者が転職するための方法について紹介します。
居宅介護支援事務所のケアマネジャーへの一般的な転職方法
介護支援事務所の居宅ケアマネジャーは、利用者の家庭に訪問して介護の支援を行います。
自宅を改修したり、家事を手伝ってあげたりするなどの生活を援助してあげる役割があります。また、それに伴って起こる事務作業がかなり多くあります。利用者の家庭環境や経済状態を配慮したサービスを組み合わせるのが仕事です。
居宅ヘルパー経験があれば活かすことができる
未経験で転職する場合、利用者の自宅で直に介護を行うホームヘルパーの経験がないと、働くのが大変であると言えます。
ホームヘルパーの経験があれば、自宅での介護をしていく中で使う福祉に関わる用具について自然としります。それだけでなく、住宅の改修の内容を把握することもできるでしょう。
未経験の場合でもそこまで不安にならずに大丈夫
実際に働くならば、確かに経験者のほうが理想的です。しかし、全くの介護業界未経験でも、ケアマネジャーになることは可能です。
実際にこの記事のライターの母親がその一例となっています。私の母はもともと介護施設の管理栄養士として働いていましたが、現在は移動してケアマネジャーとして働いています。最近では、主任ケアマネの資格の取得まで考えています。
介護の業界への知識がそこまでなくても、ケアマネジャーの試験にしっかりと受かり、業務をしていくうちに仕事はできるようになります。経験がないからといってそこまで不安になる必要はありません。
入居施設のケアマネジャーに転職するための方法
入居施設では、今までに施設の介護の職員または生活相談員として経験があると有利と言えます。そのため、まずは一度、介護の職員または生活相談員として働いて、入居施設に関する問題な点やそこに通う利用者の希望を把握した後にケアマネジャーを目指す方法がいいでしょう。
未経験でもケアマネになることは可能
施設のケアマネでも、介護の職員、または生活相談員の経験が無くても採用される場合があります。その入居施設でケアマネジャーとして成長していく事を期待されている可能性が高いと言えます。
入居施設では施設長や生活相談員の他にも、介護職員と掛け持ちしながら仕事を行っている人が多くいます。また、専任の場合であっても利用者の病院への付き添いを始め、その他の様々な仕事を行うこともあります。
そのため、入居施設ではケアマネジャーの業務の他にも、しなければいけない仕事があることを覚えておきましょう。
また、入居施設で重要なことは、利用者の身体の機能を維持すること、利用者の健康を考えて指示すること、利用者の生活の質を向上してあげることです。
ケアマネの業務以外にもすることがある
他の様々な職種と掛け持ちすることで、利用者に対する適切な介護や批判や要望などに触れることで、優れたケアプランを実行することができるのです。
なぜなら、施設の中での介護はケアプランに沿って行われます。<自らが作ったプラン通りに介護サービスが提供されているかしっかりと確認しましょう。
そのため、入居施設で未経験でケアマネジャーとして働くには、入居施設で直に介護サービスを提供し、様々な症状を持った状態の人と接することでスキルを高めることが重要です。そのようにすれば、実績も伸びるでしょう。
未経験の人におすすめの求人の選び方
経験がない方におすすめなのは、「未経験可」「経験不問」「研修制度あり」などと書いてある求人です。
もちろん、人数が足りずにこのように書かなければならない場合も考えられます。しかし、基本的にケアマネは人数が足りています。あまり不安になりすぎる必要はないでしょう。
むしろ、経験がない人をやとって教える程度の余裕がある施設、だと取ることもできます。少なくとも面接に受かる可能性は「経験者優遇」や「社会福祉士あれば尚可」などの表記があるものよりは高くなります。受かってしまえば、働いて経験をつむことが可能です。
もし合わない施設でも、そこから転職すればいいでしょう。
ケアマネジャーの動向
今後は、ケアマネジャーは、介護福祉士や看護師という資格を持った人や、援助の仕事経験のあることが受験資格になっていくと考えられています。
ケアマネの専門性が大切になるので、未経験の人がケアマネジャーとして働くためには、自らの専門分野の知識を徹底して持つことが大切です。それだけでなく、関連する多くの分野の知識を持つこと・持つ意欲を保つことも必要になります。
未経験者は、居宅の介護支援事務所か入居施設かのどちらのケアマネジャーになりたいかを明確にしましょう。
そして、転職すると決めたら、その分野に必要な知識や技術を高めることが重要です。