サービス提供責任者って兼務するの?激務が辛いのか 作成日:2017.10.04
最終更新日:2019.12.24
サービス提供責任者の仕事について考えた時に気になるのは、「他の仕事と兼務するの?」という部分。
一般的にサービス提供責任者は何か他の業務を兼ねています。そのため、サ責だけを仕事にしているということはほとんどありません。
実際にはどのようなイメージで働いているのか、何と兼ねることが多いのかについて述べていきます!
サービス提供責任者とは?
そもそもサービス提供責任者とは、ケアマネジャーから利用者のニーズを聞いて、訪問介護の実施調整をする職業です。
主な仕事内容としては、ケアマネからの依頼を受けて、利用者の利用手続きを行い、利用計画を立てていきます。
また、サービスを実際に提供し、ケアマネに実績と報告書類の作成をします。それだけでなく、ヘルパーの欠員補助・緊急対応などをしていきます。結構忙しい仕事ですよね。
どんな職業との兼務が一般的?
そもそも、どんな職業との兼務が一般的なのでしょうか?一般的には「訪問介護職員」か「管理者」と兼ねるのが一般的になっています。
以下にそれぞれの兼務方法などを載せていきますね。
訪問介護員
サービス提供責任者と訪問介護職員は、基本的には兼務のところが多いです。サービス提供責任者が受け持つ利用者の数は、約30~40人程度が一般的。
これにプラスして他の介護職のフォローや利用者の計画制作、ケアマネとの打ち合わせをするとなると、非常に忙しいですよね。
訪問介護員とサービス提供責任者を兼ねる場合は、どれだけ効率よく働くか、というのがカギになります。
管理者
小さな事業所の場合は、サービス提供責任者が管理者を兼務していることが多いです。管理者は常勤専従の職業です。他の事業と兼ねることは基本にできないようになっています。しかし、サービス提供責任者だけは別で、兼務が可能になっています。
もし自分が管理者として事業所を立ち上げようとお考えの場合は、サービス提供責任者との兼務は可能ということを覚えておきましょう。
サービス提供責任者+訪問介護員+管理者は兼務不可!
ちなみに、サービス提供責任者と訪問介護員にプラスして、管理者を兼ねるのはダメ、ということになっています。
こちらは業務に支障をきたすという発想のようですね。
兼務をしようと思っている、させられている、させられそう、という場合には、違法になるので注意してくださいね。
他の仕事もするってことは激務なの?サ責の実態
サービス提供責任者になろうかな~と思った時に気になるのは「他の仕事も兼ねるってことはやっぱり激務なの?」というところ。
実際、結構激務という声も上がっています。特にヘルパーとサービス提供責任者を兼ねた場合は激務になることが多いようです。
以下では、サービス提供責任者と訪問介護員を兼ねている人の声を紹介していきます。
サ責と訪問介護員の兼務は厳しい!という声
前職は訪問介護員、現在はサービス提供責任者と訪問介護員を兼ねて仕事をしています。
現在働いていて、25人の利用者を担当しています。だいたい、訪問介護員として労働時間は月60時間ほどです。訪問介護をした後に、他の訪問介護員から話を聞いて、書類などもやって、と毎日忙しいです。
どれだけやっても仕事が終わらないことも多く、続くのか?と心配になります。体調を崩さないように仕事を続けたいのですが……。
自分の裁量次第でどうにでもなる!という声
サービス提供責任者県、訪問介護員をしています。現在月80時間ほど訪問介護の業務を行っています。そのうえで、ヘルパーの指導や給与計算、国保連の伝送を行っている現状です。
正直激務ですが、 残業はほとんどしていません。お陰で、スキルアップの実感があります。
サビ残が続いて体力が辛い!という声
サービス提供責任者と訪問介護員の兼務をしています。残業の多い月では100時間、平均でだいたい70時間くらいは残業しています。
登録ヘルパー、利用者のフォロー、ケアマネとの連携と自分の仕事をやるとなると、どうしても時間はかかります。
残業しすぎないように!ときつく言われているので、タイムカードを切ってから残業をする、という日々です。せめて残業代がでさえすればいいのですが。早く辞めて次の場所を探そうと思っています。
条件のいいサ責の職場は存在しないの!?
兼務サ責の声を聞いていると、激務激務で大変というものが多いですね。
サービス提供責任者では自分に負担をかけずに働くことはできないのだろうか?と不安になってしまします。
しかし、なかには週2日程度しか残業がなく、残業代もすべて支給される施設なども存在します。サービス提供責任者という職柄上、残業ゼロとなると難しいですが、意外と好条件のところもあるんですよ。希望を捨てずに転職をすることをおすすめします。
サ責の兼務は大変!条件や給与はヘルパーよりも良い
サービス提供責任者で、訪問介護職員を兼務しているのは、現在では普通です。しかし、実際に働いてみると激務に次ぐ激務で、他のことが何もできない……なんてことも。
いくら給与は良いとしても、体を壊してしまっては元も子もありません。
責任感のある人ほど、最終的に潰れてしまいます。程よいところで息抜きをして、生活とのバランスをとっていきましょう。
もし、現在の仕事に耐え難くなったら、キャリアアップか転職を考えてみることをおすすめします。
この記事があなたの健やかな生活の一助になれば幸いです!