介護の学校で学べることや取れる資格 作成日:2017.07.03
最終更新日:2018.09.03
利用者の方々に愛される介護士になりたいなら、学校でしっかり学ぶことも大切です。
学校でしか学べない介護の世界、それがどのようにあなたの将来に役立つのかお教えします!
介護はどういう学校で学べるのか
実は、介護を学べる学校には様々な形式があります。
大学や短期大学
介護の勉強もしたいそれ以外の教養も身につけたい、大学に進学したいという方にオススメです。
大学や短大は、一番学歴が高い選択肢になりますから、その後の就職や転職の際に有利になることは間違いないでしょう。
介護福祉士国家試験という試験がほぼ最難関の資格に当たるのですが、その試験に後々通過できるような知識を手に入れられるだけでなく、社会福祉士や精神衛生保健福祉士まで目指せる大学もあります。大学や短大は、介護の業界で働く選択肢が最も広い場所といえるでしょう。
専門学校ではないので、介護以外の教養科目が多いのも特徴で、在学期間は良く知られているように、大学は4年間または短大で2年間です。
介護福祉士専門学校
専門の場合は短期間で介護のことについてより多くを学びたいという方に適しています。
なぜなら、在学期間は長く見て半年であり、教養科目がほぼないので、一つの勉強に集中できる環境があるからです。
そのため費用も大学や短大に比べ安く抑えることができます。下から上まで幅はありますが、およそ4~22万くらいだそうです。
また、大学や短大よりも周りに同じ目標を持って頑張っている人が多く、刺激を受けやすいということも大きなポイントですね。
特例高校や福祉系高校
実は、高校でも専門で介護を扱っている高校があるのです。このような高校は文部科学大臣と厚生労働大臣が指定した高校で、特例高校と福祉系高校の2種類があります。
違いは単純で、「卒業すると同時に介護福祉士国家試験の受験資格を得られるかどうか」ということです。
特例高校は、卒業後9か月以上業務に従事しないといけないのですが、福祉系高校は卒業と同時にその資格を得ることができます。
本来、介護士国家試験は3年間(その中で540日)以上従事しないと受けられないのですが、このような高校に行けば最短で国家試験を受けられる、ということなのです。
この試験は唯一の国家試験ですから、将来の就職や転職の際にプラスに働くことは間違いありませんね。
通学は通常の高校と同様3年間で、費用は高校によってまちまちなのだそうです。
通信講座
学校という概念を少し広げるのならば、通信講座もその一種と言えるのではないでしょうか。大手としてはニチイや資格の大原などがあり、安いうえに自分のペースで学習できるのが長所です。
期間は最長6か月で、費用は4万円前後です。
これは、自分でやれるという自信がある方にオススメしたい方法ですね。
介護転職サイトで資格支援が得られるところも
転職サイトのなかには、資格取得の資金を負担してくれるところや、キャッシュバックをしてくれるところも少なくありません。
もし転職を学校に行ってから働きだそうとお考えのかたは、一度転職サイトを見てみてから探してもいいかもしれません。
もちろん、短大や大学の支援をしてくれるわけではありませんが、資格講座でもしっかりと友達ができる場合も多く、人気のサービスになっているパターンが多いですよ。
学ぶ、という点でも、教師の方はしっかりと知識があるので、業務に関する質問ももちろん答えてくれます。
介護の学校ではどんなことを学ぶのか
細かいカリキュラムは学校によって違います。
大まかにまとめると、学外で実技の練習を行いつつ、学内では福祉の制度や医療知識、心理学などの座学を中心にやるといったシステムのところが多いようです。
皆さんにイメージを掴んでもらうために、まずは例としてある専門学校の1年前期のカリキュラムを見てみましょう。
時間割
授業は13:30~18:30、時に19:20まで一日270分、4時間半となっています。例えをあげていきます。
- 月曜日
- 1限 社会保障制度と介護保険制度
- 2限 生活と福祉
- 3限 認知症の理解A
- 火曜日
- 1限 介護の基本C
- 2限 身体と心理の理解
- 3限 キリスト教学(教養科目)
- 水曜日
- 1限 介護総合演習Ⅰ
- 2、3限 生活支援技術A
- 木曜日
- 1,2限 コミュニケーション技術A Or 生活技術G
- 3限 介護の基本A
- 金曜日
- 1限 障害の理解B
- 2限 情報リテラシー演習
- 3限 生活支援技術E
なお、後期では老人ホームへの訪問をしたりもしますよ。
どんなことをするのか
一般的な、「学生は遊んでいる」というイメージからは想像のできない忙しいスケジュールですね。しかし、専門学校の場合半年で卒業できると考えれば、やる気も十分にわくのではないでしょうか!
仕事をするうえでは、利用者側の気持ちを考えることもとても大切です。
座学の他にも、イメージトレーニングとしてロールプレイをすることがあるのだと言います。ロールプレイというのは、この場合サービスの提供者と利用者両方の立場になってそれぞれの心理を考える、という活動です。この活動が現場でも生かされるということなのですね。
最後に
これからのルートを決めていくうえで少しでもお役に立てたでしょうか?
介護というのは大変なお仕事です。利用者の方の移動や身の回りの様々な細かいことを請け負うわけですから、肉体的にも精神的にも疲れますし、給料もいいわけではありません。
しかし、間違いなく社会に必要とされる仕事でもあります。
自分が本当にこの道に進みたいのかをもう一度考え、決心を固めたら後は突き進むしかありません!