TOP > 介護職の職種紹介 > 福祉用具専門相談員はきついの?辛いと言われる理由とは

福祉用具専門相談員はきついの?辛いと言われる理由とは

このエントリーをはてなブックマークに追加
福祉用具専門相談員がきついのか考える手

福祉用具専門相談員に興味がある!でも、女性や中高年でも出来る仕事なのかな?と気になっている人も多くいらっしゃると思います。

「介護業界の仕事はきついって言うけど……。」「魅力ってあるの?」と不安になってしまいますよね。

そんな方々のために、今回は福祉用具専門相談員の実態について紹介していきます。

そもそも福祉用具専門相談員ってどんな職業?

そもそも福祉用具専門相談員とはどのような仕事なのでしょうか?

まず福祉用具とは、歩行や入浴等、日常生活を支える用具のことを指します。

福祉用具専門相談員とはその福祉用具を必要としている人に対して、用具を選定、貸与・販売をする職業です。

では具体的にはどのような仕事をするのでしょうか?

2017.08.23

福祉用具専門相談員とは福祉用具の貸し出し・調整をする仕事です。この職業につくには、資格の取得が必要になります。今回は福祉用具専門相談員を取得するメリットから、取得方法、難易度まで、丁寧に解説してきます。

福祉用具専門相談員の主な仕事は相談業務!

ここでは、福祉用具専門相談員が具体的にどのような仕事をするのか説明していきます。

福祉用具専門相談員の主な仕事は、相談業務・計画書の作成・モニタリングの3つです。

以下で詳しく解説します。

相談業務

相談業務とは、利用者の介護サービスに携わる各担当者の会議に参加し、他の職種と連携しながら利用者の心身状況や生活環境を把握して、利用者に最適な福祉用具の選定を行う業務です。

ケアマネージャーをはじめとした各サービス担当者とうまく情報を共有し、コミュニケーションをとることが求められます。

計画書の作成

各サービス担当者の会議で選定した福祉用具の利用計画を作成し、利用者へ提案を行います。

その後利用者の身体状況や使用環境に合わせて福祉用具の微調整を行います。

利用者の認知知能や性格・環境に合わせて福祉用具を安全に、有効に利用してもらえるよう、利用者やその家族にしっかりと取り扱いの説明を行います。

モニタリング

福祉用具を選定し、利用者へ受け渡した後は、定期的に利用者の住宅へ訪問し、福祉用具の点検をしたり、用具の使用状況・効果・問題を確認していきます。

こうして効果や問題を確認したら、また次の福祉用具に活かすというサイクルです。

ヒアリングからアフターフォーローまでが仕事!

このように、福祉用具専門相談員は、利用者のヒアリングから計画立案・アフターフォローまでを定期的に行います。

福祉用具専門相談員がきついと言われるワケは「体力・知識・ノルマ」

福祉用具専門相談員は体力・知識・ノルマの3つからきついと言われています。

きついと言われる具体的な理由としては以下のようなものが挙げられます。

  • 体力仕事であること
  • 専門知識が必要な仕事であること
  • 作成書類が多いこと
  • ノルマがきつい場合があること
  • 責任が重大な仕事であること
  • 残業が多くなることがあること

働いていない方にとってはピンと来ない内容だと思います。

以下でそれぞれについて詳しく触れていきますね。

体力仕事であること

福祉用具専門相談員と聞くと、杖が必要な人に杖を準備してあげたり、車椅子を選んであげたり……そんなイメージを持つ方も少なくありません。

もしくは、ショップの店員のように商品を紹介してあげるだけ、販売・貸し出ししているだけだと思っている人もいます。

確かにそんな仕事もあります。しかし、実は福祉用具専門相談員は力仕事が多いんです。

電動のものが多いから設置や移動に力がいる

介護用品と聞いても、そこまで大規模なものは思い浮かばないかもしれません。杖や手すりくらいなら、簡単に持ち運べそうですよね。

しかし、電動ベッドなどの搬入・組み立てや撤去なども仕事もあります。電動というだけあって、ひとつひとつの部品が重く、組み立てるだけでも一苦労です。

体力が必要とはいえ女性でもできる仕事

いくら力仕事だからと言って、慣れてしまえば短時間でできるような作業でもあります。

女性だから不可能、というレベルでもありませんのでご安心ください。

福祉用具専門相談員になる前に介護職として体を使っていたとしたら尚更辛くはならないでしょう。

専門知識が必要な仕事であること

職種名に「専門」と付くほどですから、専門性が問われる職種です。

利用者の症状によって、数ある福祉用具の中から、一番相応しい福祉用具を選んでセッティングしてあげなければいけません。使いやすくて、生活をしやすくなるようなものを選ばなければ、利用者の生活を支えることはできません。

相当な知識をもっていないと、利用者に一番相応しい福祉用具は選べません。

そのうえ、介護用品は常に新しいものが出続けています。常に勉強をし続けなければならない大変さはつきまといます。

営業相手も自分よりも知識がある人が多い

また、福祉用具専門相談員として働いていると、営業相手はケアマネジャーになります。

ケアマネジャーとは、介護業界のなかでもプロ中のプロ。それなりの経験を積んできている存在です。

福祉用具専門相談員はケアマネジャー以上の知識が必要になります。

相手のケアマネも意地悪をしているのではありません。大切な利用者さんが使う福祉用具。信用できない人には任せるわけにはいかないのです。

「頼りにならない」と思われたら、営業先に相手にされなくなってしまいます。知識のある相手と渡り合わねばならない厳しさがあります。

ノルマがきつい場合があること

福祉用具専門相談員の仕事では、営業の仕事をすることが多々あります。

営業というからには、ノルマも存在するのがほとんどです。

ノルマがない場合もありますが、基本給が安くなってしまう場合があります。基本給を安くし、歩合休をつけることによって成果をだしてもらおう、というわけです。

ノルマ自体が重たくなくても社風が厳しい場合も

このノルマ自体は、他業界の営業よりもきついとか、逆に楽だということはないようです。

しかし、ノルマが達成できればいいですが、できないと「仕事ができない」と判断されてしまいます。ノルマ不達成が続くと、最悪の場合は会社に居づらいような空気になってしまうことも……。

そんな環境がきつい、と思う方も少なくないようですね。

書類制作などの事務作業が多い

福祉用具専門相談員は、その名の通り福祉用具の専門家です。

福祉用具とは、介護に使用される用品のこと。これらの用品には、介護保険というものがつきます。

介護保険周りの書類は結構多く、さまざまな書類を制作しなければなりません。

事務作業はどの事業所でもたいていすることになるので、書類づくりなんて絶対にしたくない!という人には辛い仕事になるかもしれません。

福祉用具専門相談員の行う事務作業例

例えば、月のはじめには「実績」という、実際に介護用品のレンタル商品名や価格などの書類を制作する必要があります。また、「実績」の書類をケアマネジャーに配布していく作業もあります。

国保連への資料請求の用紙を作ったり、利用者への請求書の制作・郵送をしていきます。

月終わりでは、パソコンでの在庫管理をしていきます。

また、保険の請求のためにソフトを使って福祉用具の搬入搬出などの利用データ登録もありますよ。

書類の量で残業が多くなることも

福祉用具専門相談員は、比較的残業が多い仕事です!

残業が多いイメージってないけど…と思うかたも多いと思います。営業所の時間も短いイメージだし、することもなくなるのでは…?と思いますよね。

残業が多い理由は、なんと言っても「書類の多さ」です。

日中は現場の仕事で肉体労働・夜は書類で頭脳労働と、なかなか忙しい日々を過ごすことになります。そのあたりは覚悟が必要になります。

責任が重い仕事である

実際に介護用具ひとつをとっても、利用者の生活の一部になるもの。これから人生の生きやすさを左右するものです。

福祉用具選びの責任は重大ですし、簡単にできるものではありません。

この責任の重大さが負担になってしまうこともあるようです。

2017.08.22
今回の記事では福祉用具専門相談員とはどんな仕事なのか詳しくご紹介いたします。これからの資格取得、そして転職やキャリアアップをお考えの方はぜひ読んでみてください。

福祉用具専門相談員にも魅力がたくさん!最大の魅力は利用者の笑顔を見れること

上項では福祉用具専門相談員がきついと言われる理由を紹介しました。

なんとなく福祉用具専門相談員の大変さがイメージできたかと思います。

しかし、福祉用具専門相談委員にも働くやりがい・魅力はたくさんあります!

ここではそのやりがい・魅力を紹介していきます。

利用者の笑顔が見れる

まず福祉用具専門相談員の一番の魅力には、サービス利用者やそのご家族の喜んだ顔を直で見ることができることが挙げられるでしょう。

困りごと・悩みを抱えている利用者のことをよく理解し、自分の提案によってその悩みを解決することができれば、利用者からは自然と「ありがとう」の言葉をもらえるようになります。

自分がしたことで目の前の人が喜んでくれるのは何よりも大きなやりがいになりますし、仕事をもっとがんばろうというやる気も湧いてきますよね。

自分が人の、世の中の役に立っているという実感を直に味わうことができるでしょう。

人とのふれあいが多い

福祉用具専門相談員は仕事上、人とのふれあいがとても多くなります。

福祉用具の選定には利用者の身体状況、生活環境を深く理解する必要があり、一人ひとりの利用者と真剣に深く向き合うことが必要とされます。

利用者の生活を支える重要な仕事である福祉用具専門相談員は、やりがいを大いに感じられるはずです。

他の専門職とも関係が築ける

福祉用具専門相談員は、ケアマネージャーをはじめとした他の専門職との連携が求められます。

他職種と付き合うことで、信頼関係を築くこともできます。

それ関係を築く過程でさまざまな知識を得ることもできるので、「福祉のプロ」として働くことができ、大きなやりがいを感じられます。

他職種のことを知れるのは転職の際にも役立ちますよね。

2017.08.22
今回は福祉用具専門相談員への転職をお考えの方々に、転職の方法や活躍の場、需要がどれくらいなのか、給与はどの程度なのかを解説!興味のある方はぜひ確認してみてください!

介護転職サイトを利用して福祉用具専門相談員に!

以上、福祉用具専門相談員について解説してきました。

福祉用具専門相談員の仕事の大変さ・やりがいを理解していただけたら幸いです。

福祉用具専門相談員に興味を持っていただけた方は、介護転職サイトを活用することをおすすめします。

介護転職サイトは情報が豊富で、効率的に求人を探すことができます。

福祉用具専門相談員の情報がたくさん載っている転職サイトとしては「カイゴジョブ」などがあります。

もし興味があったら、一度求人の情報だけでも見てみてもいいかもしれませんね。

→カイゴジョブの詳細はこちら

他にもおすすめの介護転職・求人サイトを以下で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

2018.01.16
需要が高まり続けている介護職。介護求人サイトをランキング形式で徹底比較。高給料、求人数、対象エリア、オススメポイント、正社員、派遣。気になるところを目一杯詰め込んでますので、是非ご参考にして下さい。

関連する他の記事

介護パートって子持ち主婦でも可能?メリット・注意点
介護のパートはブラックという噂をよく聞きますが、子持ち主婦でもできるのでしょうか?子持ち主婦が介護…
介護施設の事務長とは?仕事内容となり方をご紹介
謎に包まれている介護施設の事務長。そんな事務長のお仕事内容について徹底的に解説していきます!必要な…
介護パート職員の実際!本当に大変なのか
介護職のパート職員の大変さについて、実際の例を交えながら細かく解説し、対処法まで説明しています。
「ホームステーションらいふ」の求人特徴を働くひと目線で紹介!給与や条件
高齢者が生きがい・やりがい・働きがいを持って暮らすことを理念に創られた「ホームステーションらいふ」…
ページ上部に戻る