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老人ホームと介護施設の違い

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老人ホームのイメージ

高齢者や介護が必要な方に向けた施設、高齢者住宅は数多くありますよね。

費用やサービス内容などの条件によって施設も異なります。

現在介護施設が多く、それだけ選択の幅も広がっています。それにより理想に近い施設を選ぶことができます。

老人ホームと介護施設の違い

一番初めに老人ホームと介護施設の違いについてみていきましょう。

「特別養護老人ホーム」とも呼ばれる老人ホーム。

この施設の一番分かりやすい特徴は、「最期まで生活の拠点とすることができる」ということです。

一方、「介護老人保健施設」とも呼ばれる介護施設。

これは生活と病院の中間の扱いとなっています。

自分の家での日常生活が難しくなったときに、リハビリの機能を回復させ、再び自立できることを目指します。

医師在籍の有無

特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いのひとつは、医師がいるかいないかということです。

特別養護老人ホームは常勤医師の在籍の指定がありません。医師のいない施設もあります。看護師の場合は3人以上在籍します。

一方、介護老人保健施設は100人に対して医師は1人、看護師は10人以上在籍しています。

空き状況の違い

この2つの施設の違いには、他にも空き状況という部分があります。

施設の性質の違い、また、料金の違いから、特別養護老人ホームのほうが空きがなく、介護老人保健施設のほうが入居しやすいという特徴があります。

特別養護老人ホームの空き状況

特別養護老人ホームは最期まで過ごすため、空きが少ないという現状があります。

現在待機者数は約40万人もいます。

これは入居までに早い場合で数ヶ月、長い場合では10年もかかることがあることを意味しています。

また公的な施設なため、比較的料金が低いです。

そのため個室は少なく、相部屋が多いです。

介護老人保健施設の空き状況

介護老人保健施設はリハビリをして再び自宅に戻ることを目標に掲げているため、空きがでやすいです。

さらに、レストラン、シアタールームなど快適に過ごせるための設備もあります。

また、個室も多いためプライバシーが守られます。

介護老人保健施設は3ヶ月~1年間の入居を考えています。

老人ホームと高齢者介護施設の種類

高齢者介護施設は大きく分けると有料老人ホームとサービスのついてる高齢者向け住宅のような民間施設と特養、老健の介護保険施設に別れます。

介護施設を選ぶときに必要となってくる介護度によって、施設が異なってきます。

毎日の生活で、食事、排泄、移動喉の部分での補助か必要になるかにおいては1人ひとり少しずつ異なります。

必要な介護、受けたい介護がその施設では対応ができなかったら意味がありません。

公的な介護施設では要件がはっきりしています。

しかし民営の有料老人ホームなどは入居可能な介護段階はそれぞれの会社によって異なります。

たとえ介護付きの有料老人ホームでも軽度のみの受け入れから重度の受け入れもあるため、注意が必要です。

要介護1~2の人が入居できる施設

要介護1とは、「食事、排泄、着脱は自立しているが、一部介助、援助を要する」と定められています。

要介護2とは、「食事、着脱は自分でできるが、排泄は介護者の一部の介助を要する」と定められています。

要介護1~2の人が入居できる施設としては、在宅系介護サービスがあげられます。

しかしこれは所得の低い人から優先的になります。

比較的軽い介護なため、選択肢の幅が重介護の方と比べて広くなっています。

要介護3~5の人が入居できる施設

要介護3以上の方は、その施設の介護ケアはしっかりしているかどうかを重視しなくてはなりません。

これが周りも本人も安心する大切なポイントになります。

また、介護度が重い方は医療のサポートも充実してるところを選ぶとより心強いです。

介護付有料老人ホームなどは重介護の方もご利用いただけるように医療サポートはしっかりしています。

その点では安心ですが、グループホームなどは寝たきりの方は対応できない場合もあるので確認が必要です。

さらに、施設に入ったときは介護度が低いが、歳を重ねるとともに病気などや認知機能が下がるとともに介護度が上る可能性があります。

今後も住み続けることができる施設を探すことが大切です。

おまけ:愛犬と一緒の老人ホーム

最近では愛犬と一緒に入居できる老人ホームもでてきています。

愛犬と一緒に入居できないたため、入居を拒否し、ある日急に亡くなってしまったということがありました。

それ以降、愛犬とともに暮らせるところもできてきています。

愛犬はときどきにしか会いに来てくれない自分の子供よりも心の距離が近いです。

そこでまだ少ないですが、一緒に入居できるところもあります。

また、愛犬よりも先になくなっても、愛犬の面倒を最期までみるところもあります。

動物と触れ合うことでコミュニケーションが増えたり、笑顔が増えたりします。

ただ、予防注射や、しつけなどには非常に厳しいです。

愛犬が原因で入居者の間のトラブルになると大変です。

そのため、見た目に愛嬌のある小型犬や他の入居者でもかわいがることができる犬に限ります。

自分にあった施設を

老人ホームや介護施設を選ぶ際は入居者に合ったところを探すことが大切です。

予算ももちろん、最終的にはそこで最期まで過ごすのか、あるいはリハビリ後に自宅に戻ることを目指すのかによって利用する施設が異なってきます。

利用者だけでなく、介護職として働く方にとっても、介護施設の知識は非常に重要なものです。

知識を得て、サービスの意義の理解やスキル向上、転職などに活かしていきましょう!

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