介護業界で転職を繰り返すのは大丈夫なのか 作成日:2017.08.21
最終更新日:2019.10.18
みなさんは介護業界にどのようなイメージを抱いていますか。
「障害者や認知症の人の介護は大変そう。だから転職を繰り返す人が多い気がする」そんなマイナスイメージがあるのではないでしょうか。そこで今回介護業界の転職について、またそれを繰り返すのは果たして良いのかどうかについて見ていきたいと思います。
介護職とは
介護業界で働いている人、また、ご家族への介護経験がある場合は介護がどんなものかイメージがつきやすいでしょう。しかし、一般的には介護業界への漠然なイメージしかないと思います。まず介護職はどのような仕事をしているのかはっきりさせましょう。
そもそも介護職とは、老人ホームや介護施設でお年寄りや障害者の生活のお手伝いをする仕事です。日常生活において自力でできないようなことを手伝うことによって利用者がその人らしく活き活きとした生活を送ることを目標としています。
具体的な仕事内容
食事や服薬の手助けから排泄、入浴、また入居者が楽しく生活できるようにレクリエーションの企画もします。
24時間帯のところが多く、夜に入居者が「トイレに行きたい」「寝つけない」などといったことにも対応します。
この仕事は制度上では資格がなくてもできる仕事です。しかしホームヘルパー2級以上を求める施設が多いです。また介護福祉士の資格があるとより有利になります。
やりがいについて
それでは介護職でやりがいを感じるのはどのような時でしょうか。
介護職は「ありがとう」とよく言われる仕事です。利用者、その家族に笑顔で感謝される時はやはりやっていて良かったと感じる人が多いです。
また、元気のなかった人がサービスを受けることでどんどん元気になった時も嬉しいものです。それだけでなく、利用者の方が思い通りの最期を迎えられた時などもやりがいを感じるという人が多いです。
また、介護の仕事は社会的意義のある仕事です。超高齢化社会になっていくなかで、介護職についていること自体にやりがいを感じる方も少なからずいます。
高齢者とのやりとりには他の年代のものと違う喜びがある
高齢者のお世話をするということは人生の先輩と一緒にいることです。
心の余裕や人への許しがある人が多いです。いつも時間などに追われてイライラしている若い人も多いですが、基本的には。
ケアや気配りが行き届いていない時に「申し訳ありません」って謝ると、「いつも大変な思いさせてごめんね」などのような返事が返ってくることもあるようです。やったことにしっかりとリアクションが返ってくる仕事はそこまで多くはありません。
なんども繰り返し転職をするのは本当にダメなのか
介護業界は退職や施設を変えることを繰り返す人が多い業界です。
結婚や出産、引っ越しなどは仕方ありません。しかし給料や人間関係、仕事内容などに不満がありやめてしまう人もいます。
介護の資格や経験は他の業界では活かすことが難しいので、施設を変えることは多くても他の業界にいくことはあまりありません。
しかしあまりにも転職を繰り返すと自分のキャリアに問題が出るのではないかと思いますよね。
都心部ではタブーじゃないかも?でも確実に円満退職しよう
都心部では介護施設などの事業所が多くあるので、転職を繰り返すことはあまりまずいことにはなりません。しかし地方の場合では噂がすぐに広まってしまいます。
短期間で転職を繰り返すと悪い噂なども共有されてしまいます。一度噂が流れてしまうと簡単には消えずに、問題のある介護士と思われる可能性もあります。
転職を繰り返すのは良くないのでしないのがベストですが、たとえやめてしまっても変な噂が流れないように、マナーもしっかり守りましょう。それは社会人として働く上で大切なこととなります。
やめる時に不快感を与えるような方法や将来同じところで働けるように円満に解決しましょう。
やめる3ヶ月前にはしっかりと伝えて
当たり前ですが、バックレることは絶対にやめましょう。
まず、働いたはずの給料が支払われていない時に面倒なことになります。健康保険証などの手続きも大変です。
1ヶ月~3ヶ月くらいまでにやめる意思を伝えましょう。
もし企業が引き止めても法律が優先されます。無理やりやめても問題ありません。
繰り返し転職をするまえに考え直して
介護業界の場合、円満退職できれば、多くの場合は転職はタブーとまでは行きません。しかし、転職をする前に一度考え直してみることは重要です。
給料が悪い、仕事が面白くないと感じてしまった時は何故だか、もう今すぐにでもやめたくなりますよね。しかし、そんな時こそ、考え直しましょう。
やめるのは簡単ですが、より良い待遇の介護施設が見つかるとは限りません。また、新しい施設を探し、面折をするなどと時間もかかってしまいます。
またすぐにやめてしまう人は、採用する側も「またすぐに、やめてしまうのではないか」と思い採用しづらくなります。
転職を繰り返すよりもじっくり考えて、良いと思える所を探したほうが良いですね。
転職の際に気をつけるべきこと
転職する際に何に気をつければいいのでしょうか。
まず、その施設らしさを見つけましょう。その施設がどのようなこだわりを持っていてそれを実現するためにどのようなことに取り組んでいるのかを見ることでやりがいを見つけられます。
また、何年後かのビジョンが明確に提示されているかどうか見ましょう。
その目標のために一緒にがんばろうと思えるかどうかは長く働く上で大切です。
さらにできれば介護施設を決める前に見学をしてみましょう。実際に中を見て利用者の表情を観て自分に合うかどうか見極めるといいですね。
まとめ
以上、介護業界における転職についてみてきました。介護業界はやめる人や施設を変える人が多いですが、転職を繰り返しして良いわけではありません。
繰り返すことによって必ずいいイメージを持たれません。
いくら人手不足の業界でも、長く続かない人を雇おうとは思わないですよね。
長く働けるような施設を見つけましょう。