資格なしでもできる介護職のアルバイトって?メリットやデメリット 作成日:2017.10.05
最終更新日:2019.12.24
日本は2015年の時点で人口の26.7%の3392万人が65歳以上という、超高齢化社会に突入しつつあります。
このような状況では当然、介護職の需要が大きく高まっています。しかしその需要に追いつく人材の供給がないのが日本の現状です。
なぜなら資格を取るには時間がかかり、難しいからです。
このような現状においていま期待されているのが、無資格のバイトです。介護は資格なしでもある程度の業務を行うことができるため、バイトができるのです。
現場で実際にアルバイトをしながら、資格を取る勉強するという人も増えつつあります。
今回は資格なしでもできる介護職の業務について説明していきたいと思います。
資格なしでもできる介護の仕事紹介
無資格ののアルバイトで実際にはどのような仕事ができるのでしょうか。
「無資格でも行える仕事」と「無資格では行えない仕事」に分けて以下にて説明をしていきます。
無資格でもできる仕事
現在の介護保険法において、無資格でも介護施設で働くことができます。
実際にやれる仕事は、
・送迎の車両の運転業務
・初歩的な生活援助の仕事
以上の2つに分けられます。
送迎車両の運転は自動車の免許があれば行うことができます。そのためバイトの行う仕事の1つとなっています。
初歩的な生活援助の仕事とは例えば、洗濯や食事の用意、施設の掃除、薬の受け取り、入浴介助、おむつの交換などがあります。
これらは日常的に確実に必要になる業務なので、バイトの需要は存在します。
介護職の専門性の低い仕事が多いという印象ですね。これらの仕事をしながら実際の現場を知るのも良いのではないでしょうか?
無資格ではできない仕事
資格なしではできない仕事は専門性の高いものが多い印象です。例えば訪問介護や医療行為などの専門性の高く、失敗すると命に関わる責任ある仕事は、行うことは出来ません。
資格なしのアルバイトが知識のない状態で医療行為を行っていたら怖いですよね。そのように責任ある仕事をするためには資格が必須となります。
資格なしアルバイトのメリットとデメリット
ここまで無資格でも行える介護のアルバイトについて説明してきました。次に皆さんの職選びの参考になるように、メリットとデメリットについて紹介していきます。
バイトのメリット
メリットとして大きくあげられるのが、現場を実際に知ることができると言うものです。
介護需要が高まっているために職を失うことはないと考えていても、自分に介護の仕事が合うかどうかは全くの別問題ですよね。実際に1度資格なしのパート職員として働いてみて、仕事を知るというのは良い選択肢だと思います。
もう1つメリットとして、無資格のパート職員でも働いていれば、資格取得に必要な実務経験3年に含まれるという点です。これは資格取得の上で大きなメリットになります。
バイトのデメリット
デメリットとして、資格取得に必要な実務経験3年にパート職員期間が含まれるものの、実際に資格なしのパート職員が行える業務は、専門性の高くない仕事が多いため、介護取得後に必要な経験をあまり積むことが出来ないという点があります。
その他にも無資格のため当然給料が有資格者に比べ、低くなってしまいます。
資格なしの介護アルバイトの体験談
さてここまでの記事で、資格なしの介護アルバイトで行うことの出来る仕事やメリット、デメリットに関して書いてきました。
次に実際の体験談を書いていきます。バイトを行ってみるかの参考にしてください。
Aさんは23歳の時に全くの未経験、資格なしで介護施設のアルバイトをはじめました。
はじめは拘束時間の長く体力の必要な介護現場になれるのが大変でしたが、2年間勤めました。その過程で車の送迎や薬の受け取りなどの短時間業務もあることを知りました。
結果的にそれまで全く無かった調理経験が身につき、介護対象の方に喜んでもらえることができるようになりました。
現在はこれまで以上に専門的な介護の仕事をするために資格取得を目指して働いています。
このように資格なしアルバイトから介護資格取得を目指して働いている方もいます。
上手くいく場合ばかりではなく、職場によっては他の職員と仲良くなれない、資格なしだから馬鹿にされるなどという事例も残念ながら、存在します。
職場の環境というのは働く上でとても大切なので、じっくり吟味してから決めていきましょう。
資格なし介護アルバイトまとめ
資格なしでもアルバイトとして介護の仕事をすることができるということが分かって頂けたでしょうか。
バイトでは確かに専門的な仕事は出来ませんが、実際に現場で経験を積むという点で大きな意味があることです。
「将来介護の現場の一線で働いてみたい」という方は、まず経験を積むため、生活のための金銭を得るために、現場にてバイトをやってみてはいかがでしょうか。