介護職のキャリアプランの立て方を解説 作成日:2019.12.24
最終更新日:2019.12.26
国内には近年介護職に対する将来的な不安から介護士を目指すという人がだんだん減少している傾向があります。
介護職に携わっている上で何が将来のキャリアプランに対して不安を産んでいるのでしょうか。
そのことを考えるに当たっては、次の3点に着目して考えていきたいと思います。
それでは今からこの3点について解説していきます!
複雑化された資格体系と資格にそぐわない低賃金
介護職に関しましては資格が何個か存在しますが、介護職員の給与には影響しません。たとえば、社会福祉士である場合は月給約20万円前後、介護福祉士の場合ですと月給約20万円も満たないという場合がほとんどです。
これらは立派な国家試験であるのにも関わらず、取得したからといって給与が大きく変わることがありません。
なので資格を取得するというインテンシブが生まれにくい物となっています。
仕事をいくら頑張っても報われない仕組みの報酬体系
介護職員の給料というものは介護報酬というものの中から支払われる仕組みとなっています。
つまり、介護としてのしごとは、給与の上限が決まっているのです。
政府はこの介護報酬をできるだけ抑えたいという考えなので、よりいっそう頑張っても報われることのない報酬体系となっています。
また介護保険点数や必要となる書類、制度と言ったものが異なりますので、労働力の流動性までもが妨げられてしまっている仕組みとなっています。
密接な間柄の人間関係
介護という仕事はチームワークで働くことが重要ですので、人間関係が密接なものとなることが多いです。
つまり、自分の仕事が常に他の職員から見られているということになります。
このような人間関係の密接さが勤務上で多くの軋轢を発生させ、さまざまなトラブルを引き起こす原因となることが多いです。
このような職場環境は多くの介護師にとって大きなストレスとなります。
以上のような介護業界に存在するマイナス面から介護に携わる職員は自分の将来に関して不安を感じているようです。
しかし、これらのような短所があるものの、介護ならではの魅力が存在します。
介護職ならではの魅力
介護職ならではの魅力は主に3つあります。
介護職のキャリアプランを考えるにあたってこれらの点を考えると、介護士の未来を明るいものに出来ますよ!
これからさらに伸びる仕事である
「介護」という言葉が使われるようになったのは比較的最近のことです。
この言葉が主体的に使用されるようになったのは1970年代からだということで、広辞苑に「介護」という言葉が掲載されるようになったのは1991年の第四版からだそうです。
つまり、「介護」という言葉自体がとても新しいということです。
また、これから将来、高齢者の数がさらに増加することが予想され、介護職のさらなる改革が必要となります。
そのため、介護という職業はこれからの伸びしろが十分にある仕事ということです。
需要がなくなるおそれがない
人間であればだれでも年を取って、いずれは高齢者となります。
そのため、介護士に対する需要は常に存在しますので、非常に安定した職業であると言えます。
管理者に対する需要の増加
これから介護士に対する需要が増え続け、多くの介護士が必要となったときに、重要となってくるのが介護職員を教育するための管理者です。
新人スタッフを標準以上のレベルに育て、たくさんの職員の勤務を管理する管理者はこれからの介護業界では必須の存在です。
このように介護士には多くの仕事としてのメリットがあり、そのキャリアプランが明るいものとなる可能性を十分に秘めています。
まとめ
介護職という仕事は一般的にはあまり恵まれていないというイメージがあることは事実です。
しかし、介護士という職業には多くの需要があることも確かですので、その未来はきっと明るいものとなっていきます。
今介護職に携わっている方で、自分のキャリアプランに不安を持っている方は介護職という仕事に対する誇りをもって自分のキャリアプランを考えてみましょう。
またこれから介護士を目指すという方にとっても頑張る価値があると思います。