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新型コロナウイルスによる介護職員への給付金とは?

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2020年、世界で流行した新型コロナウイルス。

経済的にも莫大な損失をもたらし、ほとんどの人は不安な日々を過ごしました。

多くの企業がテレワークを導入するなか、「人の命を預かる」医療現場や介護業界は現場に24時間向き合わなくてはなりません。

今回は、新型コロナウイルス感染リスクのある状況下でも命を守り続けた介護職員への給付金についてご紹介していきます!

介護職員への給付金とは?

2020年5月、厚生労働省は高い感染リスクがある中で、介護で高齢者をサポートし続けた介護関係者へ慰労を称し、給付金を支給することを決定しました。

給付の対象となる介護従事者と給付金額はこちらです。

  • 濃厚接触者に対応した介護、あるいは感染者に接触した介護職員・・・20万円
  • 濃厚接触者や感染者がいない施設で勤務する介護職員・・・5万円
  • 介護施設で勤務をする事務職者・・・5万円

勤務する施設の感染リスクに応じて給付金額が異なり、また介護職でなくとも介護施設で働く事務職者にも給付される決定となっています。

なぜ介護職員が給付の対象に?

介護職員は要介護者の生活に直結するため、感染リスクが高くても介護サービスの提供を続けなければならなかったため、政府からの給付が決まりました。

新聞やニュースで目にした方も多いと思いますが、介護施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、集団感染が発生した施設がいくつかありました。

介護施設は一つの空間に多くの人が衣食住を共にするため、3密を避けられず人から人へ集団感染が起こります。

また、介護者は要介護者の飲食、排泄物、体の衛生管理等を行ったり、移動のために高齢者を持ち上げることもあるため体が密着し、非常に感染リスクが高いと言えるでしょう。

業務での感染は「労災認定」されることも

厚生労働省は、通勤中や勤務中の怪我が対象となる「労災」に介護職者の新型コロナウイルス感染も対象とすることとしました。

勤務中に感染した場合に労災と認められ、通常の労災の支払事由と同様に、介護職は賃金の8割が補償されます。

その他にも、後遺症が残った場合は一時金や年金の支給、本人が亡くなった場合は遺族年金の対象となります。

いくつかの介護施設ではクラスターが発生し、多くの人が感染しました。

感染者は人との接触ができないため最低でも2週間の隔離が必要となります。

その間の生活費や治療費、無給状況では生活費が圧迫されてしまいますよね。

高齢者の命を支える仕事を続けるからこそ!

労災認定されたら生活費も心配ありませんし、万一のことがあっても補償の幅が広がります!

介護職以外の給付金支給対象の仕事は?

介護職以外にも、医療従事者や障害福祉事業所の職員を対象に給付金制度を決定しました。

業務上、どうしても3密を避けられない状況下で働く人は多くいます!

人の命や生活を支えている仕事こそ称えるべきでしょう!

介護職員の仕事とは

そもそも介護職員の仕事内容についてあまり知らないという方もいるかもしれません。

どのような業務内容なのか、簡単にご紹介していきます!

勤務先にも様々な種類がある!

一言に介護職と言っても、勤務先や業務内容はそれぞれ違います。

利用者やご家族のニーズによって利用施設も変わってきます。

それぞれの施設について解説をしていきましょう!

老人ホーム

「老人ホーム」と一言でいっても施設によって大きく異なります。

まず、共通して言えるのは、自宅ではなく施設内で他の利用者と共に生活をし、身の回りのことを介護職員の方がお手伝いをします。

施設の種類としては大きく3つあり、地方公共団体や社会福祉法人が運営する「特別養護老人ホーム」と、在宅復帰と機能回復を目指す「介護老人保健施設」、民間企業が運営している「有料老人ホーム」があります。

その他介護職の職場

自宅に居住しながら福祉施設に通う「デイサービス」があります。

こちらの利用者は寝たきりではなく、介助してもらうことで移動や日常生活を送ることのできる方が多くいます。

また、利用者の自宅に訪問するタイプの「訪問介護」などがあり、施設ではなく家族の協力のもと自宅介護をしているケースが多くなります。

施設で生活することに抵抗がある方もいるので、訪問介護という方法を選択する方もいます。

利用する人のニーズに合わせた施設やサービスの利用を考えて選びましょう。

まとめ

新型コロナウイルスの影響で多くの人が不安と恐怖に晒されました。

感染リスクを抱えながらも、高齢者の生活をサポートし続けていた介護職員の方々には頭が上がりません…。

また介護職員の方々自身にも家族がいて更に感染させてしまうという二次感染の恐怖もあったと思います。

そのなかでも現場で支え続けた介護職員の方々には、エールを送りたいと思います!

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