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訪問入浴で働く人はどんな仕事をしているのか

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訪問入浴車

介護職に就きたいけれど、どんな介護職があるのか分からないやどれが良いか悩んでいるという方に、今回は訪問入浴介護の仕事内容についてまとめてみました。そもそも訪問入浴介護とはなんなのか、どんな仕事内容で給与はいくらでやりがいはどんなところにあるのかについてまとめてみたので是非参考にしてみてください。

訪問入浴介護とはどんなものなのか?

訪問入浴介護とは、専門のスタッフが専用の浴槽を持って利用者の自宅に訪問し、脱衣から入浴後のバイタルチェックまで利用者の入浴をサポートしてくれるサービスです。

お風呂に入れてあげたいけど人手が欲しい、横になったまま入るには浴槽が狭すぎるといった悩みをお持ちの方に利用をすすめます。

訪問入浴介護の対象者の条件は、要介護の認定を受けている方、40~64歳の方については、要介護状態となった原因が、16種類以上の特定疾病による場合が認定の対象となっています。あと、医師から入浴を許可されていることも条件になります。

サービスの全体の流れ

サービス内容の全体の流れとしては、事前にスタッフが自宅を訪問し、主治医の許可と利用者の健康状態や、専用の浴槽を自宅に運ぶにあたって自宅の環境や利用者の移動方法や入浴方法などを確認します。

そして、当日約束した時間にスタッフが訪問入浴専用車で自宅を訪問します。入浴前に健康状態チェックを行い、体温や血圧、脈拍など、入浴に支障が出ないか確認します。もし、体調がすぐれない場合は、部分浴や清拭にしておきます。

利用者の健康状態に問題がなければ入浴準備にとりかかります。脱衣の手伝い、専門浴槽の運搬、専用車からお湯を張るなどです。利用者の体調に合わせて負担のかからないように入浴を手伝います。

入浴が終わったら、よく水気を拭き取り、ベッドへ戻って着替えの介助をします。入浴後も、体調に変化がないか健康チェックをし、問題がなかったら終了です。以上が訪問入浴介護の基本的な流れとなります。これらの作業を約1時間でこなします。

利用者にかかる費用とメリット

サービス費用の計算方法は1回あたり、サービス提供費用+その他費用(交通費等)の値から、サービスの種類や提供体制などによって割り引かれて、その値段が支払う費用となります。

入浴をすることで利用者の身体を清潔に保ち、感染予防になります。また、血行が改善して活発になり、便秘の解消や床ズレの防止になります。家族にとっては、施設へ移動する必要がなく入浴介護の際の負担軽減に繋がるのが主なメリットとなります。

訪問入浴介護の仕事の特徴は?

一般的な訪問入浴介護サービスは、メインとなる介護職員、専門の浴槽を運んだり運転したり補助的な仕事を担当する介護職員、入浴前後に利用者の健康状態チェックをする看護師の3人がユニットを組んで行っています。

利用者の自宅に着いたら、室内に浴槽が運び込まれて、その間に看護師は利用者の入浴前健康状態チェックを行います。入浴は意外と身体に負担がかかるものなので、利用者の血圧や体温、脈拍を測り、本人や家族から健康状態を伺って、さらに観察をして入浴させても大丈夫か判断します。

入浴可と判断した場合は、利用者を浴槽の近くまで運び、脱衣の手伝いを行います。このとき、利用者の健康状態に合わせてケアするようにします。

看護師と分担して仕事を行う職場

実際に入浴介助のメインを担うのは介護職員の2人ですが、大人一人をサポートするのに2人の対応じゃ不足するので看護師も洗髪や洗体などの補助をします。

そして、入浴後には着衣の前に軟膏や保湿クリームの塗布、シップを貼るといった仕事があります。入浴後の健康状態チェックをするのもこのときです。

利用者を浴室からお部屋まで移動補助をして訪問入浴介護の一連の流れは終了です。次の利用者のもとへ向かいます。1日7~8軒ほどまわります。

訪問入浴介護の向いている人は?

高齢な方との交流が好きな人、効率的に仕事したい人、利用者の喜びや感謝を肌で感じたい人、医療処置が少なめの仕事を希望の人におすすめの介護系看護師が訪問入浴です。

高齢者であり、自力での入浴が難しい人を相手にしなければならないお仕事なので、そのような方との交流が好きな方や得意な方には最適です。入浴は自分の体がきれいになり気持ちのいいものですので、利用者本人はもちろんのこと、介助に苦労されている家族の方からも感謝されます。

入浴介助は利用者ととても近い距離で接するお仕事ですのでそのようなコミュニケーションがお好きな方にはとても魅力のあるお仕事だと思います。

訪問入浴介護で働く上での注意点は?

ところで、訪問入浴の車が走っているところを見かけたことはありますか?

訪問入浴に就こうと考えている方は、一度、どのような器材を使っているのか、どんな人が働いているのかを観察しておくとイメージがつかみやすいかもしれません。利用者を浴室と部屋の往復移動させることや入浴介助自体はなかなかの重労働なので、そのあたりは覚悟していた方が良いでしょう。

看護師がどこまで介護職員の補助を手伝っているかの確認もしておく必要があります。あとで、こんなに負担がかかるものなんて知らなかった!という風に後悔してしまうかもしれませんよ。

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