介護求人は仙台ではどう？需要や給与実態から求人例までご紹介

作成日：2017.09.12

最終更新日：2018.09.04

どんな場所であれ、高齢者がいないと介護職の仕事はほぼありません。高齢化人口を見ることで介護業界の規模も想像がつきます。

市の高齢者人口は、平成29年3月の段階では、23万9,903人でした。この数は年々増え続けています。3年前の平成26年3月時点で21万6,548人でした。そこからなんと2万3,355人も増えています。

東日本大震災の影響で東北を離れていた高齢者、また高齢者家族が戻って来るなど、さまざまな要因が考えられます。そんな中だとしても、仙台のこの高齢者人口の増加は凄まじい勢いだといえるでしょう。

高齢化率は低いが年々上昇気味

介護職の需要を表す指標にもなる高齢化率ですが、平成29年3月の段階では22.77%という結果でした。この割合は全国的に見ても高いわけではありません。

というのも、仙台は東北の中でも進学先として人気の地域です。東北大学などは東大・京大のすぐ下の難易度と言われているほどです。その他にも名門の高校なども多くあり、東北六県からぞくぞくと若者があつまってきています。

高齢化率が他の地域よりも低いのはそんな理由があるのですね。

一方で、この高齢化率も中で変動しつつあります。年々高齢化率が上がりつつあるのです。

平成26年3月の高齢化率はわずか20.70%。現在よりも2%も低くなっています。日本で全国的に広がる高齢化の波に同じように飲まれていることがわかります。

仙台の全産業有効求人倍率は右肩上がりです。

震災前から見ていると、平成23年から増減を繰り返しながらも求人倍率は上がってきています。生産は回復を続けていて、求人倍率も個々最近高水準で推移しています。

東日本大震災から一気に回復を続けてきましたが、最近では失速気味。とはいえ、安定してきているといえるレベルです。現状でも徐々に求人倍率は上がってきています。

仙台を含む宮城県全体での産業平均給与を見ていきます。平成29年7月の宮城県求人・求職状況調から見ていきます。

介護サービスの職業（施設・訪問介護員）における月給は17万1,000円～19万2,000円です。希望賃金が17万8,000円なのを見ると、比較的求職者の希望は叶っている地域だといえるでしょう。

ちなみに、医療・介護業界における平成29年3月の給与平均は28万3,826円。こちらは医療従事者も含むため、介護職の場合はもっと低い値になりますね。参考程度に見ていきましょう。

年間を通し給与が高いのは、平成28年12月57万8,319円と29年1月の32万8,224円です。冬のボーナスや年末年始手当などがついていることが想定できます。

給与は毎年増減を繰り返し、規則性は特に見られません。

東北全体での給与平均は？

東北全体での介護職の給与平均は常勤の場合は月給18万0,746円。非常勤の場合は時給1,190円です。宮城の介護職の月給は17万1,000円～19万2,000円でしたね。

都市部の方が給与は上がっていく傾向にあります。そのため、仙台の給与は東北全体給与よりも高くなることが想定できます。

しかし、介護職全体の給与平均はだいたい19万円程度です。

東北の介護職員の月収自体が平均よりも安くなっています。全国的に見て給与が高い地域だとは言えないでしょう。

最後に、仙台の介護求人の例を見ていきましょう。

パートスタッフ時給

パートのスタッフの時給例は以下のとおりです。

• 無資格：900円～
• 初任者研修以上：1,200円～1,400円
• 介護福祉士：1,300円～1,700円

給与としてはこの程度です。これは東北他県に比べれば高い結果になっています。

正社員スタッフ月給

次に、正社員の介護スタッフの月給を見ていきましょう。

• 介護福祉士：月給 178,400円～194,600円（諸手当込）
• 初任者研修以上：月給189,300円～（諸手当込）
• 介護福祉士：220,000円～224,000円（諸手当込）

基本給は15～18万程度で、諸手当と賞与がつく施設が多い印象でした。

大都市の場合、要介護者人口・介護施設の数どちらも非常に多く、働き手は常に不足していることが想定されます。仙台は介護職が働くのには良い地域だと言えるでしょう。

この都市が東北の中で人気の理由は、その住みやすさにあります。介護職としてUターンする際に、給与の面などで心配などもあるかもしれません。しかし、自分の地域で働くことは非常に嬉しいこと。東北随一の大都市・仙台で転職を成功させましょう。