介護の求人は秋田で見つかる？傾向や離職率などを網羅的に紹介

作成日：2017.09.20

最終更新日：2018.09.03

全国的に高齢者数が年々増加しており、それに伴って高齢化率も年々上昇を続けてきています。

平成26年の総人口が103万6,861人。それに対し65歳以上の高齢者数が33万8,004人です。高齢化率は32.6%となっています。

秋田県は後期高齢化率が高いのが特徴になっていて、平成25年の時点では、17.8%でした。この数値は当時なんと全国一位。全国的に見ても年齢の高い人が多い地域だといえます。

平成29年の7月では高齢化率は35.5%まで上がってきています。

人口自体は下がり気味の地域

高齢者の人口は年々増え続けていますが、総人口は下がり気味。昭和60年から1万人も減っています。

徐々に人口の減っている地域というだけあって、働き手がなかなか少ないです。しかし、働く場所自体も他の都市と比べて少ない傾向にあります。そんな県の平成29年7月の有効求人倍率は全体で1.26。１人に対し一個は求人が見つかるような計算になります。

介護の求人倍率は2.32と他の職種の合計よりもちょっと多め。１人につき2件は見つかります。介護職として求人は見つかりやすい地域だと言えるでしょう。

高齢化に伴い、介護施設はこの数年で劇的に増え続けているのが秋田県の特徴。介護老人福祉施設と、介護療養型医療施設の利用率はなんと98%を超えています。

高齢化のスピードに施設の共有が追いついておらず、入居町の方も多い地域になっています。介護領域の需要が非常に高いんですね。

そのため、どんどん介護の求人自体も増え続けています。

介護求人の一般的な給与は？

一般的な月給としては13万～18万程度の求人が多くなっています。全国的に見ても給与はちょっと低めです。一般的に介護職の給与は東京・大阪などの都心部に近くなればなるほど高くなっています。

地方の求人は一般的に低くなりがちなのが常です。

介護職の採用率・離職率・増加率は？

全国的には、平成27年10月から、平成28年9月までで介護職員の採用率は19.4%。それに対し離職率は16.7%です。増加率は2.7%となっていて、徐々にですが増えている、という環境ですね。

離職者には働きだしてから1年未満の人が一番多く39.9%。次いで3年以上働いているという人が32.8%。そして、1～2年働いている人が27.3%となっています。

やはり1年未満で辞めてしまう人が多いようですね。

しかし、秋田の場合は全国に比べて離職率が低めになっています。全国が16.7%なのに対し、なんと13.6%です。3%以上も少ない数値を叩き出しています。

一方で採用率ちょっと少なめになっていて、16.9％。しかし、全体の増加率としては3.3%になっています。介護施設が増え続けると同時に、介護職自体も増加しているのですね。

秋田県全体で見て、介護の職種は人材不足気味といえます。不足だと感じている施設が、全国8,907施設中6,618施設。なんと62.6%に上ります。しかし秋田の場合は53.4%。全国よりはちょっと少なめという結果になりました。

訪問介護員は特に人不足が進んでいて、足りていないと感じているのがなんと80.2%にもなります。特に秋田では82.1%の事業所で足りていないという回答が帰ってきています。

足りている職種としては介護支援専門員、生活相談員やサービス提供責任者など、直接介護をする人材ではないのが特徴です。

研修事情は、「教育研修の計画を立てている」という施設が60.7%に登りました。現状では計画段階ということですね。まだまだ介護施設の働きやすさは発展途上といえるでしょう。

しかし、採用時の研修・教育を充実させている施設も少なくはなく、全体の32.8%です。複数回答ありの調査なので、実際研修を充実させながら計画を立て続けている、という施設が多いのでしょう。

他にも、自治体や業界団体が主催する教育や研修に積極的に参加させているような施設も多いです。

研修などに関しては入社までにしっかりと確認して、自分の希望のものが受けられるかを把握するようにしましょうね。

自分でも場違いじゃなく働けるのか？というのは気になる所。基本的に秋田では40～50代の人が介護職として活躍しています。

平均年齢は全体で46.8歳。訪問介護員に限った場合は53.3歳にまで上ります。施設の介護職員の場合は43.2歳です。施設には比較的若年層が、訪問の場合は高年層が多いことになります。

中高年でも働きやすい地域だといえますね。