介護職のサービス残業の実態とは?残業代の請求方法についても解説! 作成日:2020.04.03
最終更新日:2020.04.03
職場の雰囲気に流されてついついサービス残業をやってしまう、ということはありませんか?
サービス残業は法律違反です。
なので残業代をあきらめる必要はありません!
この記事では、残業代の計算方法や請求方法などについて解説していきます!
多くの介護職はサービス残業が常態化
事務作業を勤務外の時間で処理される
勤務表の作成などといった事務作業を休日に行ったり、残業として行ってしまう人もいます。
勤務外の仕事で休日が1日全部潰れてしまったりすることも多くあります。
しかし、勤務表の作成などは本来勤務内容に当たる作業です。
なので勤務時間の中に作成時間を設けて行うのが普通です。
もし、勤務外での作成をさせられているのであれば、職場を見直しましょう。
介護以外のレクリエーションなどの仕事が重い
レクリエーションなどの企画や実行を全て一人で行うという業務も、サービス残業に成りがちです。
車椅子の方から、しっかり歩いている方、重度の認知症の方など様々いるなかで、仕切りながらレクリエーションをやり遂げるのは大変です。
イベントを行うごとにだんだんとレクリエーションのネタが尽きるため、ネタを出すだけでも一苦労します。
残業をしたり自宅にいるときでも仕事の事を考える毎日が続くようになります。
介護職の残業に関する正しい法律は?
1日8時間を超えたら残業
労働基準法では、1日8時間を超えて働かせてはいけないと定められています。
1日8時間の基準のことを法定労働時間と呼びます。
この時間を超えて働かせた時には、職員に残業代を支払う必要があります。
また、労働基準法を守らない会社は行政処分の対象にもなります。
労働基準監督署に訴えることで調査に動いてもらったりすることで環境の改善につなげられます。
勤務時間外の作業
利用者を介護する担当を外れてからも、会議や勉強会、介護記録の記入など様々な作業が残っていることがあります。
シフト時間外に行う作業は、直接の指示がないことを理由にサービス残業扱いになることが多いです。
しかし当然のことながら業務時間と認められます。
どうやってサービス残業を避ければいいの?
「定時になるとタイムカードを押すように言われる」
「残業時間の上限が決まっていて、それより残業しても残業代が支給されない」
上記のような悪質な行為があります。
職場を変更することも検討しよう
どれだけ話し合っても、全く取り合ってくれない可能性もあります。
また職場全体の雰囲気が出来上がっていて言いづらい場合もあります。
最終手段として職場を変えるという手段を考えておきましょう。
職場を変えるという意思をもっていればやれることは変わってきます。
ホワイトな職場を見分けるポイント!
- 求人募集に残業代の規定がある
- 在籍年数の長い職員が多い
- 兼業主婦が多い
- 書類管理がPCで行われている
上記した点を満たしている職場はホワイトな職場といえるでしょう。
特に、1つ目の残業代の規定を明記しているところはまず安心して大丈夫です。
これから新しく職場を探す方や、転職を考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
退職を決めたら未払い残業代の請求を忘れずに!
残業代の計算方法
自分の残業時間がわかれば、残業代を計算することができます。
残業代の計算方法としましては、以下のような式となります。
残業代=時給×割増率×残業時間
残業代は2年にさかのぼって請求できるので、かなりの大金になるのではないでしょうか。
割増率は時間帯によって決められています。
通常の残業は1.25倍、深夜残業の場合は1.5倍で計算しましょう。
残業代を請求する2つの方法
未払いの残業代を請求するためには、大きく分けて下記の2つの方法があります。
- 自分で会社に直接請求する方法
- 弁護士に依頼して請求する方法
自分で会社に直接請求する方法
自分で請求する方法はお金がかからないメリットがあります。
しかし、自分で強く言えない方や言いくるめられてしまう方はあまりこの方法はおすすめしません。
弁護士に依頼して請求する方法
弁護士に依頼する方法は自分で請求する場合と比べてお金がかかってしまいます。
しかし、専門の弁護士が取り掛かれば、しっかりと残業代を受け取れる可能性が高くなります。
そのため介護業界の事例を多く扱った弁護士への依頼をオススメします。
泣き寝入りする必要はない!
- サービス残業が常態化している
- 8時間を超えたら残業代が出ないといけない
- 残業代は2年前まで請求できる
- 弁護士に相談するのがおすすめ
現在、介護職の現場ではサービス残業を強いられる職場が数多く存在します。
職場の雰囲気に流されてついついやってしまう、というケースもあると思います。
しかし、サービス残業は法律違反です。
なのでしっかり残業代を請求しましょう!