TOP > 介護職の職種紹介 > ケアマネジャー年収アップするには?転職先や資格など紹介

ケアマネジャー年収アップするには?転職先や資格など紹介

このエントリーをはてなブックマークに追加
電卓を持って笑う女性

ケアマネジャーは介護業界の中でも給与が高い職種です。しかし、介護業界全体の給与水準が低いこともあり、一般水準で高いとは言えません。

これから高齢化は進んでいき、介護施設は増えていきます。その中でケアマネジャーの需要も増えていくでしょう。その一方、介護の人口が増え、資格を取る人も増えるとも考えられます。今後も資格をもっているだけでは年収アップができるとは考えないほうがいいです。

ケアマネジャー以外の資格を取るような時間を作って資格手当を稼いだり、偉くなって役職手当を得たりするのにも限界があるとも考えているかもしれません。

しかし、ケアマネジャーとして働いていく中で、年収アップ方法が存在します。本記事ではケアマネジャーの年収アップ方法について解説いたします。

ケアマネジャーの平均給与は370万程度

ケアマネジャーの年収は370万円程度です。他の職種の平均である400万と比べてだいたい30万程度安くなっています。中には年収250万円程度で生活している人も少なくありません。この平均よりも安い給料で生活している人も少なくありません。月平均で25万円程度。時給としては1,500円となっています。給料が低いと苦しんでいるケアマネジャーの方は意外と多いのです。

そのうえ、ここ10年で平均年収も減ってきています。なんとその額年収にして10万円。ここまで下がっているとなると、給与アップを望むのは難しいのでしょうか。

ケアマネジャーの資格手当はどれくらいなのか

ケアマネジャーは介護職同様そこまで基本給が高いわけではありません。資格手当を貰うことによって収入をアップさせていきます。一般的にケアマネジャーの資格手当は約1万円程度となっていますよ。主任ケアマネの資格を取ったり、役職がついたりするとまた一層年収アップしていきます。

他にも、休日出勤や夜間の連絡係担当手当や残業手当などがつきます。ケアマネジャーにとって嬉しい手当である一方で、忙しいがゆえの手当ということになります。

ケアマネジャーの給与が上がらない理由

介護の現場の給与は年々増加傾向にあります。それは国の制作で現場の介護職の給与をあげようという流れがあることに由来します。ケアマネジャーは介護業界の中でも上位の職種であるのにもかかわらず、どうして年収アップができないのでしょうか?

ケアマネジャー人口の上昇

ケアマネジャーの給与は10年前から減っています。それはケアマネジャーの人口の上昇が原因です。

ケアマネジャーの設置自体がごく最近なので、10年前だとケアマネジャーの希少価値が高かったのです。そのため、ケアマネの給与も自然と高くなっていました。しかし、この10年間でケアマネジャーの人口が増えたことにより、希少価値が下がって給与が微減してしまったということです。

介護報酬が公定価格

介護保険のシステムの問題で、ケアマネジャーの給与は安いとも考えられています。介護保険のシステム上、介護報酬が施設の収入源になります。しかし、介護報酬は公定価格、すなわち国に決められた価格です。どこでも一律で介護サービスを提供しなければならないことになっています。

介護度に応じてサービス内容も報酬も決まってしまいます。施設ごとに価格設定ができれば、収益を増やしてケアマネジャーに還元することもできます。しかし、決まった収益しか得ることができないのでケアマネジャーの給与が上がらないのですね。

内部保留があること

内部保留とは、「企業の儲けの蓄え」のことを指します。どの業界の企業にも言えることですが、企業側からしたら会社に蓄えを残して置きたいもの。その蓄えのせいでケアマネジャーの年収アップができなくなっている一面も少なからずあります。

特別養護老人ホームでは約2兆円もの内部保留があると国の調べで分かっています。ひとつの施設に換算しても、なんと3億円を超えます。ここまで巨額な蓄えがあるということは、それだけ労働者に還元されていないということ。現場の介護職をはじめとしてどの職種にも言えることですが、施設の文化上年収アップがむずかしいというわけですね。

現状でケアマネジャーが年収をアップさせる最善策

ケアマネジャーが年収アップさせる策としては以下の通りになります。

  • 長く働いて昇給を待つ
  • 新たな資格を取得して資格手当を貰う
  • 役職手当が貰えるようにキャリアアップを図る

このいずれにしても、全体として昇給や昇格の余地がない会社で働くのはあまり良い選択だとは言えません。

介護の現場は日々増え続けていて働き先の選択肢も非常に増えています。ケアマネジャーの場合は設置の義務もありますし、転職の際に非常に有利な資格になります。自分の会社で給与アップが難しいと思ったら転職に踏み切ったほうがいいでしょう。

ケアマネジャーが転職で年収アップを図るには

では、転職で年収アップを図る際はどのような方法で転職したらいいのでしょうか?どんな施設で選んだら良いかも一緒に考えていきます。方法としては以下のようなものがあります。

  • 主任ケアマネの資格を取り、管理職として転職
  • 母体が大きい大手施設に転職する
  • 副業が許される施設に転職して副業で稼ぐ

以上のような方法を取ることができれば、ほぼ確実に給与アップを図ることができます。しかしこのような求人は見つかりづらいものです。もし転職に悩んだら。近くの施設で働く友人などに相談してみてもいいでしょう。もしかしたら良い施設を紹介してくれるかもしれません。もちろん、同施設の方はおすすめできません。本格的に動き出す前に転職を考えていることが知れたら、噂が立って働きづらくなってしまうこともあります。

もし、近くに施設で働く友人がいない、良い施設は知らなそう、自力で転職したい、という場合は転職エージェントを利用しましょう。利用が無料ですし、面談や電話などで自分の希望に合った求人を見つけてくれます。転職エージェントを利用するなら、業界のことに詳しい介護職専門の転職サイトをおすすめします。

関連する他の記事

介護施設の事務長とは?仕事内容となり方をご紹介
謎に包まれている介護施設の事務長。そんな事務長のお仕事内容について徹底的に解説していきます!必要な…
介護の転職に悩んだ時は相談しよう!おすすめの相手と方法
思ったよりも転職がうまくいかない」そんな風に悩んでいるそこのあなたは相談をしましょう。今回は介護業…
クリックジョブ介護の退会方法は?
本記事ではクリックジョブ介護の退会方法について詳しく説明していきます。
介護職の退職金って貰える?しっかりと確認が必要な事項
今まで、介護職として勤務されていた方が、退職金を貰えるかどうか。貰えないなら転職しちゃったほうがい…
ページ上部に戻る