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介護福祉士はどの医療行為ができるのか?通常介護職との違い

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経管栄養の点滴チューブ

介護業界の中で「これは医療行為なのかな?」と悩むことがよくあるようです。しかし素早い対応が求められているのに対して介護職員が行っていい行為といけない行為の境目が非常に曖昧です。

また、介護職の9割の人が医療行為を経験したことがあるという調査結果も出ています。

高齢化に伴い深刻な人手不足になっているため、それを少しでも解消出来るために、介護職員が行うことの出来る行為を増やすことについて議論されています。

今回は介護福祉士という職業から現在どのような行為が行われているのかみていきましょう。

介護福祉士について

介護福祉士とは介護関係の国家資格です。現場で働く介護職の資格は多くあります。現時点で、その現場介護職の資格の中でも介護福祉士は唯一の国家資格です。

介護福祉士は、利用者の方がスムーズに生活を送ることを目標としています。

そこで食事や入浴の介助を行ったり、相談に応じてアドバイスを行ったりします。

また、施設によってはサービス提供責任者やチームリーダーは介護福祉士の資格が必要というふうに決めているところもあります。

そのため、仕事領域が広がりそれに伴った給与や待遇もアップすることが考えられますね。

介護福祉士のなりかた

介護福祉士のなり方としては、まずは専門学校などを卒業します。その後養成施設などで介護職員として3年以上勤務し、その後に国家試験を受験します。

介護福祉士の合格率は41.1%ほどであり、そのうち女性が85%、男性15%ほどです。介護福祉士の試験内容として1月に筆記試験、3月に実技が行われます。

例年受験者数は14万人~16万人ほどでした。しかし、2016年度の受験者数はわずか7万9000人ほどに落ちてしまいました。

原因としては新たに450時間の450時間の研修が加わったことが原因とされています。この研修には喀痰吸引などの研修も含まれています。

また研修には10万円~20万円ほどかかり、最長半年もかかってしまいます。

さらに代わりの人が見つからずに研修を受ける時間がないという問題も出てきています。

医療行為について

それで介護福祉士はどこまでの行為を行うことが出来るのでしょうか。

まず原則的に、医療行為を介護職の人が行うことは禁止されています。しかし、医療的ケアは介護職が行うことは許されています。

医療行為と医療的ケア。言葉的にそれほど差があるようには思えませんね。それではどこまで行っていいのでしょうか。

医療的ケアは日常生活で必要な医療的援助です。この定義付けは非常に曖昧なのでどこまでが医療行為でどこまでが医療的ケアなのか悩む人も多いと思います。

介護の現場で行っても良い医療行為

まず、介護職全体が行ってもいいとされている行為をいくつか紹介します。

服薬介助、軟膏の塗布、目体温計での体温測定、爪切り、綿棒による口腔ケア、市販の浣腸薬の使用などが挙げられます。

例えば、お湯をこぼしてやけどしてしまった時に冷水をかけるなどはしてもいいです。しかし、やけどの水ぶくれを破るなどは医療行為に当てはまってしまうため、行ってはいけません。

血圧測定や体温測定はおこなってもいいです。しかし、血圧が高いからお薬をやめましょう。などの判断は医療的判断に当てはまってしまいます。

それでは介護福祉士が行うことの出来る医療行為はなにがあるのでしょうか。

平成28年度の介護福祉士の試験から喀痰吸引と経管栄養の研修が加わったため、介護福祉士の資格を持っている人はこの2つを行うことが出来るようになりました。

喀痰吸引と経管栄養について

それでは喀痰吸引とはどのような行為なのかみていきましょう。

これは寝たきりの方や加齢によって上手く飲み込めない人に対して、定期的に痰を取り除くことによって呼吸を確保することです。もし痰や唾液の除去を行わないと肺炎や感染症にかかってしまうこともあります。

続いて経管栄養について見てみましょう。

経管栄養とは口から栄養を十分に取れない人に対して、管などを通して栄養や水分を与えることです。

この2つの行為はもともと研修を行えば行っても良い行為とされています。

研修では医療行為についての知識を学ぶ基本研修と技術を習得する実地研修があります。

また、介護福祉士や実務者研修の資格を持っていてもこの喀痰吸引等研修をする必要があります。

まとめ

以上、介護福祉士は喀痰吸引や経管栄養の医療行為を行ってもいいということが分かりました。

介護業界の人手不足が改善されるように今後さらに多くの医療行為を行ってもいいという決まりも出てくるかもしれません。

しかし一方で講習の費用が高いことや受講時間が増えたことによって介護福祉士という国家資格の受験者数が減少しているのも大きな問題になります。

人手不足の改善を図るための制度改革でしたが効果が実際にでてくるかどうかも楽しみですね。

医療行為の線引が非常に曖昧になっています。命にも関わることなのでどこまでが行っていいことで、どこまでが行ってはいけないのかきちんと把握することも必要になってきますね。

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