介護の現場では派遣かパートどっちの方がいいの? 作成日:2020.02.14
最終更新日:2020.02.14
派遣とパートは、どちらも「非正規社員」に分類される働き方です。
どちらもよく聞く言葉ですが、具体的な違いとはなんなのでしょうか
何となくどちらかを選ぶのではなく、両者のメリット・デメリットを把握したうえで選択することが大切です。
今回は、派遣とパートの違いやそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
パートと派遣の大きな違いは「雇用主」
パートと派遣の一番の大きな違いは、雇用主です。
どこと契約を結んで働くのか、という違いです。
パートは勤め先の企業と直接雇用契約を結びますが、派遣で働く場合は派遣会社と雇用契約を結びます。
派遣会社とのやりとり
派遣会社に登録した段階ではまだ雇用契約は結ばれません。
実際に就業が決定し、勤務が始まる時点で雇用契約成立となります。
そして、派遣の期間終了とともに契約も終了します。
そのため、以下のようなやり取りがある場合は、派遣会社とやり取りをすることになります。
- 雇用契約
- 賃金の支払い
- 社会保険・労働保険など加入対象保険の手続き
- 有給休暇の付与
- 休業する際の休業手当支払い
ただし、仕事の具体的な内容は派遣会社がだすわけではありません。
仕事をする上で実際に指示をだすのは、雇用先会社の担当者です。
なので普段仕事をしているときはそんなにパートとの違いを感じる瞬間はあまりないでしょう!
派遣で働いている時には雇用主ではなく派遣会社に相談!
派遣社員でもパートでも、同じところに勤務をしていたら環境は一緒ですよね。
そんな中でパートと派遣が、「違うな」と肌で感じるのは雇用の話をする際なんです!
先ほど記述しましたが、 パートは、勤務する会社から直で雇用されています。
しかし、派遣社員はあくまで登録している派遣会社から派遣されています。
そのため、 派遣社員が雇用条件について話をする際は、勤務先の会社の上司や総務ではなく、登録している派遣会社の担当者とやりとりすることになります。
勤務時間や時給などの相談、契約期間の延長の話なども全て、派遣会社を通して勤務先に伝えることになります。
目の前にいる上司と雇用条件の話をすることがありません。そこは大きな違いです。
派遣もパートも一長一短
派遣だと、派遣会社が間に入って交渉をして貰えるのはかなりでかいメリットですよね。
相談が苦手だったり、頼まれると断れなかったりする人には、心強いメリットです。
しかし、すぐに雇用条件を変えたい時、派遣はパートより大変です。
たとえば、急に用事ができたときだと、 パートではすぐに上司に直接相談に行き、回答も早く得ることができます。
しかし、 派遣だと、派遣会社に連絡し、派遣会社が派遣先の上司に相談をして、変更の契約手続きとなっていきます。
少しめんどくさいですよね…!
そのため、派遣では変更されるまでに時間がかかってしまうこともあります。
実際雇用に関する違いはなに?
給与、福利厚生
パートの給料、通勤手当や社会保険などは会社によって様々なパターンがあります。
派遣の場合はパートよりも時給はやや高めとなっています。
また、派遣会社の社会保険、福利厚生が使えるので中小企業以上の待遇を受けることができます。
これはなかなかでかい特権ですよね。
仕事の評価
パートの場合は原則、直属の上司が評価します。
上司から直に評価されるので、待遇が早く反映されやすいです。
一方派遣の場合の評価は、派遣先と派遣会社の間で行われます。
なので、数字や働きっぷりだけで評価されるので公正な評価がされやすいという利点があります。
雇用期間
パートは契約期間は特に決まっていません。
任期満了を気にせず働くことができ、ある程度自分の好きなタイミングでやめることができます。
一方派遣の場合は、有期契約なので定期的に更新が必要です。
勤務先から更新しないといわれたらそれまでとなります。
逆に更新してくださいと言われても自分都合で更新しないことも可能です。
互いの長所と短所
それぞれこのような違いがあります。時給はやや劣るが、会社との相性が合えば融通が利き、安定して働きやすいパート。
有期雇用ではあるが時給は高め、福利厚生がしっかりしている派遣、というイメージです。
また、主婦の復職は、ブランクがあればあるほど仕事のハードルも高く感じるもの。
最初に研修がある事が多い「派遣」は、その点では有利です。
シフト性など都合に合わせた不規則な勤務時間を望んでいる人は、仕事が見つけにくいかもしれません。
その場合はパートのほうが仕事が見つけやすいでしょう
自分にあった働き方をしよう!
パートと派遣、どちらも一長一短で一概にどちらがいいとはいえません。
それぞれのメリット・デメリットについてきちんと理解したうえで、
- 給料を優先
- 長期雇用
- 自由度の高さ
自分がどの要素に重きを置きたいのか考え、自分の希望に合った働き方を選んでくださいね。
また、正社員と派遣の違いについて書いた記事もあるのでそちらもご覧ください!