介護の施設形態・在宅サービスはどうなっているの? 作成日:2017.06.05
最終更新日:2018.09.03
高齢化社会に突入し、ますます注目が集まる介護業界。
今回はそんな介護の施設形態と在宅サービスにフォーカスして紹介していきます。
双方にどういったメリットがあるのか、またデメリットは何なのか解説していきます。
介護の施設形態を知ろう!
はじめは施設形態とその基本概要について解説していきたいと思います。
特別養護老人ホームとは?
特別養護老人ホームは施設形態を調べている時に1番目にするワードだと思います。
特別養護老人ホームとは公的な運営母体が運営している高齢者居住施設のことをいいます。
略して特養なんて言われたりもします。
居室が四人部屋などが中心で集団ケアを行うものと、全て個室で個人ケアを行うものの2つに別れます。
後ほど紹介する有料の老人ホームに比べて、低料金で利用できるのが売りになっています。
しかし、需要の高まりと相まって人気もあり待機者が多いのが現状です。
そのため、要介護度5レベルで介助を著しく必要としている方や、経済的に自宅での介護が困難な方などが優先的に入居されています。
比較的身体の自由がきかない方を対象とした施設なので、食事や排泄の介助などを1通りサポートしてくれる体制になっています。
仕事としては日々の生活に寄り添って介護することが中心です。
医師や介護士が常駐しているため、医療面ではとても安心です。
寝たきりの利用者などもいるので、余生をこの特別養護老人ホームで全うされる方も多いようです。
介護老人保健施設とは?
介護老人保健施設とは、利用者の自立支援を行う施設で医師、理学療法士などの医学的管理のもとケアを提供していく施設です。
業界では老健と呼ばれたりしています。
リハビリなどのサービスが充実しているところも多く、家庭への復帰を目指して入居している方もいらっしゃいます。
利用対象者としては要介護者の認定を受けた方となります。
しかし、その中でも病状が安定していて入院治療の必要のない方でリハビリテーションが必要な方が利用されています。
加えて地域活動なども精力的にやっている老健が多く、介護についての教育・啓発活動などを行い、在宅ケアの拠点としての役割を果たしているところもあります。
機能回復などを目指したサービスを行うため、利用者の変化が日々実感できることが、働く際にモチベーションになりますよ。
また、医師や理学療法士などと多く接することができるので自分のスキルアップも望めます。
グループホームとは?
グループホームとは要介護度が1以上であり、認知症の症状が見られるものの、一通り一人で生活が出来るという方が、地域社会の中で共同生活行っていく施設です。
食事の支度や掃除、選択などを利用者が共同でやっていきます。
利用者皆で穏やかに家庭的な生活を送ることで利用者同士の交流を促し、認知症の賞状進行を抑えていくことが目的です。
働く際にモチベーションになるのは家庭的な雰囲気を感じ取れる、また利用者と一緒に交流することで共に成長が出来ることでしょう。
認知症に対する知識が求められる職場でもありますので、前提知識を得る必要があります。
介護付き有料老人ホームとは?
介護付き有料老人ホームとは各都道府県から指定の許可を受け介護事業を行っている施設のことをいいます。
民間企業が運営している場合が多いです。
生活拠点としての場所を提供するほか、食事介助や入浴の補助、排泄介助などのサービスも行います。
それだけでなく、居室の清掃サービス、健康管理なども行ってくれる施設形態になっています。
民間企業の特徴からか、昇給・昇格キャリアプランなどが分かりやすく決まっていることが、働く上でモチベーションになるでしょう。
個々の運営会社によってサービスの内容、労働環境が大きく違ってくることも特徴の1つです。
在宅サービスを知ろう
自宅で介護サービスを受ける在宅サービスの利用者も近年増加しています。
利用者にとってのメリットは住み慣れた自宅で、ストレスなく自分のペースで生活できることです。
ストレスなく余生をおくりたいという方のためのサービスです。
必要なときだけ利用すればいいので施設の利用に比べて大幅にコストも削減できます。
どのような在宅サービスがあるの?
在宅サービスとして代表的なものは、訪問介護サービスと通所介護サービス(デイサービス)です。
訪問介護はホームヘルパーが自宅を訪問し、日常生活の介助や料理・選択などの生活援助を受けられるものです。
通所介護サービスはデイサービス事業サービス入浴や食事、その他の日常生活の介護を受けられるものです。
日帰りのサービスとなっています。
しかし、毎日でもサービスは受けられますし、週に数回などの利用形態もあります。
在宅サービスのやりがい
在宅サービスをする時のやりがいとしては、利用者の生活そのものをささえている実感が持てることでしょう。
利用者の家族にもよく会うことになり、感謝を受けるタイミングも施設よりも多くなります。
また、基本的に夜勤もないので、体力的には疲れづらいメリットもあります。
しかし、利用者の生活に入り込むことになるので、必要以上に精神的に負担になってしまう場合などがある点で注意が必要です。
地域によって車の免許は必須になるので、持ってない人はなるのはむずかしいかもしれないのでご注意下さい。
自分の希望に合った働き方で介護士になろう!
介護の施設形態、在宅サービスについてざっと概要をまとめてきました。
介護の施設形態や在宅サービスについて少し分かっていただけていれば幸いです。
気になるもの、検討中のサービスが有りましたら、個別にもっと詳しく調べてみてください。