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介護ロボットの普及による負担の軽減

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高齢者とロボットのフィギュア

現在、介護業界が深刻な人手不足に陥っているということが問題となっています。その代表的な原因としては、職員の仕事の負担が過度に大きいということが挙げられます。

そこで作られたのが介護ロボットです。

作業を手伝い仕事を楽にしてくれます。

しかし、介護ロボットはスタッフの仕事量を減らしてくれるのも事実なのですが、その使い方にもすこし注意が必要です。

今回は介護ロボットが普及することによるメリットとデメリットについて述べていきたいと思います。

介護ロボットとは

介護ロボットとは、高齢者などとった日常生活において、介護を必要としている人を支援する目的で開発されたロボットです。現在多くの施設で普及しています。

介護ロボットは、主に職員の身体的な負担を軽減する目的で使用されています。別名として「介護福祉ロボット」や「介護支援ロボット」とも呼ばれています。

介護という仕事は高齢者の着替えや入浴、排泄の補助といた非常に体力の使う作業が多いです。

スタッフの疲労が蓄積しやすいので、なかなか若い人手が集まらないという問題があります。

そこで、施設に介護ロボットを普及させることで、すこしでもスタッフの負担を減らそういう取り組みがあるのです。

介護ロボットのメリット

聞くからに便利そうな介護ロボットですが実際にどのようなメリットがあるのかまとめていきたいと思います。

  • 現在深刻な人手不足を解消
  • 職員の身体的負担を大幅削減

介護ロボットにはこれらのメリットがあるでしょう。

介護士の身体的負担を大幅削減

介護ロボットが普及することのもっとも大きなメリットはスタッフの身体的負担を大幅に削減することができるということです。

介護の仕事のうちでもっとも大きな負荷を占める力作業による身体的な負荷は特に大きな改善が期待されている部分です。

例えば、介護ロボットの「パワードスーツ」。

人間の力を何倍のパワーに帰ることができます。

介護士が利用者の体やペットボトルといった非常に重いものを持ち上げる際に大きな助けとなります。

また、自動で起き上がるシステムのついたベッドを使用すれば、自分の力では起き上がることができない利用者でも起き上がれます。

今まではスタッフがこなさなければならなかった作業がやらなくてもよくなるのです。

効率化による人手不足の解消

介護業界では現在深刻な人手不足が問題となっています。その人手不足のために、職員一人ひとりに対する仕事寮がさらに大きくなり、負荷が増しています。

そして、そのような大きな身体的負担から毎年たくさんの職員がやめてしまうため、さらに個人に対する仕事の負荷がかかるという現状です。

そこで、施設に介護ロボットを導入することでスタッフの仕事量を大幅に削減し、業界の人手不足を改善することが出来るのではないかということが期待されています。

例えば、センサー付きの監視カメラを部屋に設置し、スタッフが常時手元の端末で見ることが出来るようにするなどが可能です。

夜中に高齢者の見回りを削減できるようになり、他の作業をこなしながら、安全の管理をすることができるようになります。

利用者にとってのメリット

さらには介護ロボットが普及することはスタッフのみならず、高齢者に対しても大きなメリットとなります。

それは、介護ロボットを使用することで高齢者の自主性を高めることが可能だからです。

例えば先ほどのパワードスーツや、自動で起き上がるシステムのついたベッド。

これらのおかげで、今までは自分では動くことができなかった高齢者の方が、スタッフがいない間にも自力で起き上がったりできるようになります。

その結果、足の力を高めて自由に歩き回る助けにもなるのです。

介護ロボットのデメリット

確かに職員の仕事の負担を大幅に削減することができる介護ロボットですが、それを普及させるにあたってはいくつかのでデメリットも存在するということも事実です。

  • 故障のリスク
  • コミュニケーションの欠如
それらについても触れていこうと思います。

故障のリスク

まず一つ挙げられるのが、故障のリスクがあるということです。

小さな不具合でしたらまだ良いのですが、場合によっては利用者の命にかかわってくることも考えられます。

そのために、介護ロボットを普及させるにあたってはそのシステムを日ごろからきちんと管理、メンテナンスするための体制をしっかりと整えておくことが重要となります。

全自動のものを買ったからもう安心!と手放しに楽できるわけではないということですね

コミュニケーションの欠如

また、ロボットでは人間のぬくもりを感じることができませんので、利用者に対して冷たい感じを与えてしまうということもあるかもしれません。

いままでは人間がおこなっていた作業をロボットが取って代わって行うことで、そこでのコミュニケーションは失われます。

他人との会話は脳を活発にし、認知症の予防にもつながっている部分などがあるでしょう。

また、生きることへのモチベーションの部分でも、コミュニケーションは重要です。

それらのコミュニケーションが無くなる・減る、というのは避けたい事態ですね。

まとめ

介護ロボットは現在の人手不足が問題となっている業界を救済するための重要なカギとなることは間違いありません。

しかし、完全に信用するのではなく、きちんとしたチェック体制を確立することが重要です。

また、最近ではAIが非常に発達してきています。介護ロボットにAIが取り入れられれば、職員の仕事の負担がさらに削減することができることが期待できます。

このような、介護ロボットが普及すれば業界の大きな発展につながるでしょう。

これから介護業界の未来にますます期待が持てますね。

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