介護の求人を探そう!石川県の施設ではどんな感じで働ける? 作成日:2017.09.25
最終更新日:2018.09.03
石川県で介護職として働こうと考えている方々!今回は介護職の転職を石川でする場合に役立つ情報をお伝えします。
石川県は本州のちょうど真ん中あたりの日本海側に位置する県です。南北に伸びた形をしていて、来たが能登地方、南が加賀地方と呼ばれます。
県庁所在地の金沢は人気の観光地。風情のある町並みや、伝統工芸が残ります。また、兼六園やまん21世紀美術館など、人気の施設もあります。日本の中でも自然豊かな地域になっていて、各地には温泉も湧き出ています。
そんな石川県での介護の求人はどのようになっているのでしょうか?平成28年度における「介護労働実態調査」を参考に、石川県の介護業界事情を見ていきます。
介護施設の50%以上が金沢近郊に集中
日本全国的に高齢者の人口が増加している現在。石川県の中でも、高齢者の人口は増加傾向にあります。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が増加してきています。そのため、介護職はもちろんのこと、看護師、PT、OTなどのリハビリ職の求人数も増え続けています。
石川県内でも、介護施設の50%が金沢近郊に集中してます。新しく働きだそうと思ったら、金沢のあたりまで出た方が仕事は見つけやすいでしょう。
離職率・採用率はどうか
平成27年10月から28年9月までで、1年間の石川県の離職率は16.5%でした。全国では16.7%なので、他の地域よりは若干低いことになりますね。
採用率に関しては石川県が17.7%。全国では19.4%なので、採用率は全国よりも低いですね。
全国平均から見て、辞める人も入ってくる人も少なめで、流動性が低い傾向にあるようですね。
人員は足りてる?
離職率がちょっと低いとはいえ、採用率が全国よりも低いとなると、心配になるのが人は足りているのかという部分。
従業員の過不足状況を見てみると、県内で不足に感じている施設は52.4%。適当が47.7%となりました。半分以上の施設が人不足だと回答しているんですね。
しかし、全国の場合は不足の回答が62.6%で、適当が37.0%なので、他の県よりは人不足は感じていない地域ということになります。
どうして人が足りていないの?
採用が難しくなっている原因としては、賃金が低いことが一番に挙げられます。やはり東京近辺の法が高賃金の傾向にあるため、すこし離れた地域だと低めになってしまいます。
全国的に賃金の低さが人不足の原因であるとしているのは57.3%。
それに対し、石川県は64.5%となっています。やはり、全国的に見ても賃金を問題視している施設が多いようですね。
全国的にも49.6%の施設から仕事がきついとの回答がでています。石井県の場合は54.8%と、こちらも全国値よりも高い結果になりました。
人が足りていないのは、「賃金」と「労働内容」が原因のようですね。
介護施設の働きやすさは?
石川県の介護職員が不満に思っている点としては、人手が足りていないこと、仕事の割に賃金が低いこと、そして、有給休暇が取りにくいことが挙げられました。
これは全国的にも挙げられている不満です。しかし、前項と比べても有給休暇が取りづらいと答えている人は多めになりました。全国だと34.9%なのに対し、石川県は40.5%。なんと5%以上高くなっています。
都心部よりも人と人との繋がりが深い地域なので、遠慮を強いられることも多い傾向にあるのかもしれませんね。
介護福祉士にはどんな人が多い?
次に、「石川県における介護福祉士の労働環境と健康」の調査結果を元に、県の介護福祉士の状態を見ていきます。248 人の回答のため、データ数が多いというわけではありません。参考程度に見ていきましょう。
介護業界で働く代表的な職業、介護福祉士は、どんな感じなのでしょう。
80%以上が女性!
石川県で働く介護福祉士の87.1%が女性となりました。ほとんど90%に近い人が女性ということになります。
全国的にもだいたいこのくらいの数値なので、すごく女性が多い地域というわけではありません。
平均年齢は44.9歳
平均年齢は44.9歳となっています。介護業界は全産業の中でも中高年の方が多い業種です。
そのため、平均年齢は高めになっています。もし年齢を原因に尻込みをしてしまっていても安心してくださいね。県の平均も44.9歳なので、40代で介護職につくことも全然可能です。オ。
最終学歴は高卒が多い
介護福祉士をやっている方の最終学歴は、高卒が多い結果となりました。全体の40.3%が高卒になっています。専門学校卒が22.6%、短期大学卒が24.6%、大卒が11.3%でした。
中卒の方は1.2%と少なめでした。いないというわけではありませんね。院卒は0という結果となりました。
84.7%が常勤で働いている
石川県の介護福祉士の84.7%は常勤で働いているという結果になりました。アルバイト・パートなどの非常勤が7.7%でした。
正社員として働いている人が非常に多いんですね。
介護施設の給与や残業ははどんな感じ?
給与への満足度が低い石川県の介護業界ですが、実際にどれくらい貰えているのでしょうか。介護福祉士の場合は、1ヶ月の平均給与が19.6万円でした。
この数値は他の職種と比べても低く、一番差が出るのが50歳の頃。介護職の場合は出世が難しく、現場で働き続ける場合が多いため、このような傾向にあるようです。
残業手当は貰えてる?残業は多いか少ないか
石川県の場合、残業があると答えた人が全体の67.4%。ないと答えた人が29.8%となりました。約7割の人が残業をしているようですね。
残業時間としては1ヶ月17.2時間でした。
時間外手当が全額支給されているのは全体の15.7%しかいません。ほとんど支給されているという層も15.7%。なんと、ほとんど支給されていないと答えているのは54.0%もいます。
半数以上の人の残業代が支払われていない計算になりますね。
介護求人は石川県なら金沢あたりがおすすめ
介護の現場は今現在過酷といわれています。石川県の場合も、給与の面などできつい思いをしている人が多いようです。
しかし、介護の現場には入りやすいのが特徴。実際に高卒でも、中高年でも働ける現場になっています。
人の命を預かる仕事なので、プライドをもって働けば、給与などより大きなやりがいを見つけられます。また、金沢の中心地に近づけば、給与は高くなる傾向があります。
美しい土地である石川県、介護職として働いてみてもいいでしょう。