介護職の転職きっかけをどう伝えるのが好印象?ポジティブな転職理由の伝え方を徹底紹介 作成日:2020.09.15
最終更新日:2020.09.16
皆さんはご存知でしょうか?
実は、介護職の方の前職は、約4割以上が同じく介護職です。
そして、前職を辞めた理由に関しては、ネガティブなものが多くなっています。
しかし、転職する際に、面接官にネガティブな理由をそのまま伝えると選考結果に悪い影響を与える可能性が高いです。
では、採用面接で必ず聞かれる「転職のきっかけ」について、どう伝えれば好印象をもらえるでしょうか?
今回の記事は、転職のきっかけの説明方法について詳しくご紹介します!
介護職の転職きっかけは?
まずは、よくある介護職の転職きっかけについて見ていきましょう。
公益財団法人介護労働安定センターからの「平成29年度 介護労働実態調査」によると、介護職の方が今の職場を選ぶ理由は下記になります。
- 働きがいのある仕事だと思ったから
- 資格・技能が活かせるから
- 人や社会の役に立ちたいから
- 今後もニーズが高まる仕事だから
- お年寄りが好きだから
転職のきっかけは人それぞれですが、やはり自分に合う職場に転職するのが一番ですね。
しかし、給与に重視する人がいれば、やりがいを重視する人もいます。
まずは、「自分の転職の軸」を明確することがおすすめです。
前職の介護職を辞めた理由
同じく、「平成29年度 介護労働実態調査」では、前職の介護職を退職した理由についてもまとめていました。
内容は下記です。
- 職場に人間関係に問題があったため
- 結婚、育児、妊娠、出産のため
- 前社の運営のあり方や理念に不満があったため
- 他のいい職場・仕事があったため
- 収入が少なかったため
やはり、ネガティブな理由が多かったですね。
上述した理由をそのまま面接官に伝えても、いい印象を与えられません。
そのネガティブな理由を如何にポジティブに変換するかが重要です。
詳しく見ていきましょう。
介護職の転職きっかけの正しい伝え方
例えば、「前の職場に苦手な人がいって、人間関係に困った」などと伝えば、面接官に「また同じような理由ですぐ辞めてしまう」と思われる可能性が高いです。
そう思わせないために、なぜその人と上手くいかなかったのか、その経験から何を学んだのかを考えることが肝心です。
例えば、「前の職場でチームワークの大切さを教えてもらいました。
こちらの施設では、スタッフ同士のコミュニケーションが重視されていると伺いました。
信頼できる仲間と助け合い、より質が高い介護を提供できると思い、応募しました」など。
このように、前の職場で学んだ経験を言いつつ志望動機へと繋げれば、面接官への印象が「この人なら、辛いことがあっても乗り越えそうだ」というポジティブな印象に変わります。
同様に、「収入が少なかった」や「残業が多かった」などの退職理由は、面接官に「自分の利益だけを追求する人」という印象を与えてしまいます。
収入や労働時間などの待遇面に惹かれた場合でも、自分に利益をもたらすものをピックアップして述べるだけではなく、その施設や事業所の経営理念に目を付けてみましょう。
「利用者を大切するには、まずスタッフを大切しなければなりませんという考え方に共感して、志望しました」など、経営理念に触れると「よく弊社のことを理解している」という印象に繋がります。
介護への熱意を伝えるのが重要
介護業界に限らず、転職の理由はネガティブになりがちです。
面接でごまかそうとしても、必ず面接官に見抜かれます。
パッと見てネガティブな理由としても、根っこをたどっていけば必ずポジティブな面がありますし、自己分析をすれば、前の職場で学んだことはたくさん見つかるはずです。
何よりも、転職しても介護業界で頑張っていきたいという熱意が一番強力な武器です。
どんな理由であれ、採用面接で転職のきっかけを聞かれる時には、必ずその熱意を持って、前向きな姿勢をとるのが一番です。
まとめ
以上、介護職の転職理由の伝え方について、詳しくご紹介していきましたが、いかがでしょうか?
本音では「人間関係に不満」「給料が安い」といった理由が多く挙げられますが、転職先にそのまま伝えると不満や愚痴を語るだけになってしまい、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
よって、転職きっかけは「ここで働きたい」というポジティブな意志に変換して伝えることが大事です。
転職活動時の履歴書や職務経歴書も、ポジティブな意志が伝わる文面を意識しましょう!