介護施設の事務長とは?仕事内容となり方をご紹介 作成日:2017.09.05
最終更新日:2019.12.24
介護施設の事務長ってどんな仕事なのでしょうか。
そもそもどういった人がなれるの?資格とか必要?
今回はそんな謎に包まれた介護施設の事務長について紹介していきたいと思います!
介護業界における事務長の仕事って?
実はあらゆる介護施設に在籍している施設長に比べてすべての施設に在籍しているわけではないのがこの役職です。
いったい介護施設の事務長というのはどういった職業なのでしょうか。解説していきます!
介護業界における役割
この役職は在籍する介護施設の経営者といった方がぴったりかもしれません。それゆえ介護施設ごとに業務内容は異なりますが、ここでは一般的な介護施設の場合の役割についてお伝えします。
主な仕事内容としては以下のものが挙げられます。
- 介護施設運営
- 人材採用
- 備品管理、総務全般
- 給与計算、経理全般
- 行政対応
- 苦情、トラブル対応
他にもいろいろありますが、主な業務は上記したようなものです。
介護施設における施設長との違い
あらかじめ断っておきたいのが、事務長は施設長と兼任している場合が多いということです。施設長にさらに仕事を増やしたものとして把握していればよいと思います。
独自の役割として上げられるのが以下のものになります。
- ①理事長の秘書業務
法人の場合は基本的に理事長がいるので、その秘書的な事務作業を任されるのが事務長です。
- ②文書の作成とその周知
一般企業でいういわゆる法務のような業務も担当します。回覧すべきことについての文書を作成し、通達、従業員全員に周知させます。また、行政への報告資料や立ち入り検査の対応もします。
- ③苦情やクレーム対応
利用者だけでなく、その家族からもクレームを受けることは少なくありません。なにかしらのトラブルが発生したときに対応するのはほとんど彼らといっても過言ではありません。
施設長と兼任してやっている場合は結構忙しいことになりますね。もちろん専任で働いている方もいらっしゃいますが、意外とやることは多そうです。
介護施設の事務長になるには
ここまで読んで介護施設の事務長に興味をもってくださったかたもいるのではないでしょうか。
しかし介護施設場合、どういう人がどういうルートでなれるのか謎ですよね。ここでは介護施設の事務長になる方法を紹介していきたいと思います!
必要な知識と資格
ごく簡単に言ってしますと、どうしても必要な知識、資格はありません。
しかしもちろん知識が全くなくていいわけでもありません。
上記したように介護施設の場合は経理、法務、人材といった総務全般の業務を担当します。総務全般に関する知識があるにこしたことはありません。
また、介護施設に携わる人物である以上介護に関する知識もあった方がよいですよね。必ずしも必要なわけではありませんが、従業員のトップに立つ以上介護に関する知識は身に付けておきたいものですよね。
必要な能力とスキル
ここではこの役職を全うするにあたって必要なスキルや能力を紹介していきます。どの能力もすぐに身につくわけではありませんが、そんな仕事についても役立つものばかりです。
- ①経営能力
理事長が上にいる場合は経営を考える必要はないのかもしれませんが、優秀な人材は介護施設が発展成長していけるよう、経営についても趣向を凝らしています。理事長と同じような立場にたって経営を考えられるのは間違いなく優秀な人材です。
- ②問題解決能力
上記したように、クレームや苦情を受けた場合に対応するのは事務長です。そういった場合にスムーズに対応できる能力が求められます。
- ③教育能力
優秀な部下を育成することや、部下を思い通りに動かすことも事務長の大きな役割です。人を大事にせずして施設全体の成長は望めません。
- ④リーダーシップ
これはいわずもがなかもしれませんが、介護施設全体を引っ張っていく役職として必要不可欠です。
介護施設にはさまざまな事情を抱えたありとあらゆる人がいます。そうした人々を統一して引っ張っていくには、この人についていきたいと思わせる人間力が必要です。
- ⑤交渉能力
彼らは行政への対応や、介護用品を扱う業者との取引も行います。行政の立ち入り検査もはいります。行政官庁の言いなりになりすぎると介護施設に不利益をもたらしてしまうこともあります。業者とも価格や条件を交渉しなければなりません。
上記したようなものは介護施設の事務長としてあると望ましい能力です。もちろん介護の資格や知識もあるにこしたことはありません。また、こうした能力は介護施設の事務長としてだけではなく、どの業界にいっても優秀な人材になれることは間違いありません。簡単に習得できるような能力ではありませんが、試行錯誤を繰り返して失敗と成功をしていくうちに身につきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なかなか実態がわかりにくい職業ではありますが、とても優秀な人材ですよね。
どうしても必要な知識や資格はないかもしれませんが、広範囲にわたる知識がない限り、業務をこなすことは大変だと思います。
新卒時からその介護施設の従業員として働き続け、事務長になる人はあまりいません。ほとんどは他業種から転職した人ばかりです。しかし、私の知り合いの働く施設では、現場から叩き上げで事務長に登りつめたという人もいます。風通しの良い職場であれば、自分の希望をつよく推してみてもいいかもしれませんね。どうしてもなりたいというかたは、転職してもチャンスはあるでしょう。
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