介護に転職して高い給料をもらうには? 作成日:2017.07.26
最終更新日:2019.10.18
仕事のすべてをお金で言うわけではないけど、お金というのは働く上での大事なモチベーション。
今の給料に不満がある方は転職を考えてみてはいかがでしょうか?
介護という仕事柄、どうしてもハードワークになってしまいがちですが働きすぎて体を壊してしまったら元もこうもありません。
そんな仕事の転職を考えている方、「職場によってどのくらい給料に違いがあるの?」「どの仕事が一番収入多いの?」など疑問を持っている方にむけて紹介していこうと思います!
そもそも介護にはどれだけ種類があるのか
一言で介護の仕事と言っても形態には居宅サービスと施設サービスがあり、それらの中でも居宅サービスにはデイサービスや訪問介護、ケアプラン作成、ショートステイなど…、施設サービスにも特別養護老人ホームや保護施設、医療施設など…多くの仕事があります。
しかもそれらの中でももっと細かく仕事が分けられます。
その仕事というのはどのようにして分けられるのでしょうか?その要素はたくさんあります。
例えば、保有資格、もしくは経験年数や経験してきたこと、年齢も勿論そうですし、それらに伴う能力なども要素だということができます。ここでは書ききれないくらい多くのことが要因となります。
ここからははたしてどのような仕事、施設に転職すると給与がいいのか、そして、どの要素が収入に大きな影響を及ぼすのか書いていきたいと思います。
転職するなら介護老人福祉施設!
まずはどの施設ならば給料がいいのか、紹介していきます。
厚生労働省の調査によると一番月収がいいのは介護老人福祉施設で302,680円/月です。
続いて介護老人保健施設で291,300円/月、訪問介護事業所の264,680円/月となります。
一番収入の多い介護老人福祉施設とは何なのでしょうか。
この施設はいわゆる特別養護老人ホーム(特養)と言われている施設のことです。常に介護が必要で自宅では困難と認められた人のみが入ることができ、食事から排せつまで常に見てもらいながら生活を行う入居施設です。
行うサービスとしては食事などの日常生活を助けるほかに日常生活動作のリハビリなど機能訓練、日々の健康管理とチェックをしたり、レクリエーションをしたりとほぼすべてのことを支援します。
これだけでもこ給料の高さが理解できます。他の仕事や施設に比べ介護に捧げる時間が圧倒的に長く、朝から晩まで一瞬たりともきを抜くことができません。
しかし、中にはここまでハードワークはできない、したくないという人も多いかと思います。次には日給で換算して見てみます。
そこまでハードワークじゃない介護老人保護施設
月給で見てみると収入が一番多いのは特別養護老人ホームで働くことでしたが、日給で見てみるとどうなのでしょう。
日給で見てみると介護老人保護施設が一番高いようです。
この施設は特別養護老人ホームとは違い、医療やリハビリといった点に重点が置かれています。比較的少ない費用で医療管理下での介護、看護、リハビリを受けることができ医療法人や社会福祉法人が運営する公的な施設のことを言います。
そして、あくまで在宅復帰を目標として入居してもらうため、長期間入居することは難しいとされています。
なので上で書いたレクリエーションのような娯楽は少なく、洗濯など生活に関する援助が少ないことから病院のような意味合いが強いということができます。
その生活面での介護というものが少ない分、仕事も減っていると考えられます。
しかし、医療という意味合いが強いがために高度な知識や経験も必要とされ、給料は高くなっているのではないかと思います。
転職を考えている方は以上のような施設を考えてみてはいかがでしょうか。次には収入に影響を及ぼす要素について書いていきます。
1番給料を左右するのは資格!
転職して給料を決定するときには様々な要素があると思います。年齢、前職の賃金、経験年数、保有資格…。
そんな中で最も重要なパートを占めるのは保有資格のようです。
持っている資格で給料が大きく変わってくるのはどこの施設でも言うことができるようです。毎月資格手当というものが支払われ資格を持っていない人、下位の資格を持っている人の賃金に加算されるようです。
転職して給料アップを目指すのならば資格を取る、もしくはすでに持っている資格の上位のものを取るというのは最も有効な手段かもしれません。
また、保有資格というのは重要ではありますが経験年数というのも重要です。もちろん、経験が多ければ多い程知識も多く、戦力になります。地道な努力と経験も大切です。
資格を取得することが大切だと言いましたが、資格と言ってもたくさんあります。具体的にはどの資格を取るのが良いのでしょうか?次は具体的な資格についてみていきます。
唯一の国家資格の介護福祉士!
やはり取得して一番変化が感じられるのはこの業界で唯一の国家資格である「介護福祉士」でしょう。
この資格を取得するためには、3年以上の経験に加え、実務者研修、試験をパスしなければならないことからも取得の困難さはわかります。
だからこそ高い見返りをもらうことができるのです。
では具体的に数字を見ていきましょう。
無資格者と比べると平均月給でおよそ5万円の差が、ヘルパー2級の資格と比べても2~3万円の差が見られます。
資格手当に関しても0円という資格もある中、平均1万円の手当があります。賞与に関してもおよそ50万円もらうことができます。
介護福祉士という資格は施設からもですが、利用されている方からもかなり信頼度の高い資格だと言えます。
だからこその給与であり、間違いなく取得する価値はあると思います。
また、今後、新たに国家資格を作る、もしくは次のキャリアパスとしての資格を作るなどといった案も出されています。将来性も問題なく、取得して損のない資格でしょう!
まとめ
介護職への転職する上で一番給料が高い施設は何なのか、取っておくと一番良い資格は何なのか、ということを書いてきました。
一番お金をもらえるのは特別養護老人ホームですが、その大変さを考慮すると介護老人保護施設という選択肢も十分にありでしょう。両者の違いは日常生活への介入具合と医療への重点の置き方のようです。
そして、取っておくと給料に一番影響を与える資格は介護福祉士だと言いました。取得する困難さはもちろん、信頼性も高く、数字の違いは歴然でした。
それでは高みを目指して転職がんばってください!