ケアマネジャーになるにはどうすればいいのか 作成日:2017.07.18
最終更新日:2019.10.18
介護に関わる資格として挙げられるケアマネジャー。
高給でやりがいのある、介護職の上位資格です。
今回はケアマネになるために知っておかなければならないことを紹介します。
ケアマネジャーとは?
ケアマネジャーは介護支援専門員と呼ばれ、会議支援を必要とするに対して適切なサービスが提供されるように、利用者やその家族と相談したり、さまざまな機関との連絡を行ったりします。
介護サービスを必要としている人が介護保険サービスを受けることができるように、プランを作成し、サービス業者などと調整を行う、スペシャリストです。
ケアマネジャーの仕事内容
ケアマネジャーになるにはまずその仕事内容をしっかり把握しておきましょう。
主に以下の様な仕事をしていきます。
- ケアプランの制作
- 介護給付費の管理
- 事業所と高齢者の橋渡し
他にも生活保護の申請補助を行ったり、利用者に地域活動へ参加することを促したりと、多岐にわたる仕事内容をこなさなければなりません。
このようにさまざまな仕事を行うケアマネジャーになるにはそれなりの経験が必要になります。
以下に主要な仕事の概要を説明していきます。
ケアプランの制作・介護給付費の管理
まず、挙げられる仕事は、介護保険サービスを利用するときに必要になるケアプランを作成することです。
ケアプラン作成には、まずはサービス利用者が抱えている問題点を把握すること。そして、その人が自立した生活を送れるようになるために解決しなければならない課題を認識する課題分析能力が必要になります。
ケアマネジャーは利用者と一緒に目標を定め、その目標がどれだけ達成されているのかを常に把握しなければなりません。
また、介護保険サービスを利用するとき発生する介護給付費の管理も、ケアマネジャーが行う仕事になるので、正確な管理ができる人間でなければなりません。
事業所と高齢者の橋渡しになる
他には、ケアマネジャーは、サービスを行う事業所と高齢者をつなぐ役割があります。
介護保険サービスは、施設での介護だけではなく、訪問介護などもあります。このような事務所の数は非常に多く、利用者はどれを選べば良いのか分かりません。
そのような利用者に対して、ケアマネジャーが適切なサービスを受けられる事務所を提供します。
希望通りの事務所を探すことができたときは大きな達成感を得ることができます。また、利用者が事務所に対して要望があっても直接言いづらい場合があり、そのときに利用者の代わりに意見を代弁し調節役を行います。
ケアマネジャーになるには
ケアマネジャーに実際になるにはどうするのか、ステップを紹介します。
ケアマネジャーはまず資格試験の受験資格のハードルが高いことで有名です。さらに、試験に合格した後も研修を受ける必要があるので、実際に職場に入って働くようになるにはかなりの期間を必要とすることを覚悟しておきましょう。
5年以上かつ日数が900日以上勤務で受験可能
ケアマネジャーになるにはまず資格試験に合格しなければなりませんが、この試験を受けるために越えなければならないハードルがあります。そのハードルが業務経験年数です。
定められた業務を5年以上かつ日数が900日以上勤務しなければならず、他の介護資格にはない特徴です。
つまり、未経験の人が目指す場合、最低でも5年かかることになります。この勤務日数は、非常勤やパートの勤務形態も含まれており、勤務時間は問われていません。
試験は毎年10月!準備を怠らずに
受験資格をクリアしたら次は試験です。ケアマネ試験は毎年10月に行われています。年に1回しか行われていませんので注意しましょう。
試験日当日までに受験資格をクリアしていればいいので、最短での合格を目指す人は年数計算をしっかり行いましょう。
計87時間の介護支援専門員実務研修を受けて登録・申請
資格試験に合格したら次は研修です。この研修は介護支援専門員実務研修と呼ばれ、先程紹介したケアプランを実際に作成するなど実践的な研修です。この研修は計87時間とそれなりに時間がかかるので注意しましょう。
この研修が終わったら、3ヶ月以内に介護支援専門員の登録を行わなければなりません。そして、介護支援専門員証交付の申請を行い、交付されることで正式にケアマネジャーとなります。
ケアマネジャー試験の難易度
ケアマネジャーになるには資格試験に合格しなければなりませんが、その資格試験がどれくらいの難易度なのか説明します。
ケアマネジャーになるための試験を、介護支援専門実務研修受講試験と言い、その試験範囲は医療、保険など幅広いです。また、問題数も以前より増加しており、合格率の低さも考えると難易度は年々上昇していると言えます。
しかし、要介護人口が増加しており、それに伴い介護に関わる人の数も増え、受験者数も増えています。そのため、合格率が低いといっても合格者の人数はかなりの数になります。
以前に比べて条件、内容が難しくなっていることは事実ですが、求められる経験や勉強を怠ることがなければきっと合格できるでしょう。
今の条件でケアマネジャーになることができれば、かなりの経験と知識を持っていることを認められたことになります。
ケアマネジャーになれば活躍の場が広がる
ケアマネジャーになるには長期間の実務と幅広い知識を求められますが、無事になることができれば、確実にあなたの活躍の場は広がります。
また、ケアマネの仕事は介護職の中では高給になります。
取ることができれば、仕事も生活も充実させることができますよ。