土日休みの介護職とは?施設形態や職種など 作成日:2017.07.26
最終更新日:2019.11.12
介護職は基本的に人間を相手にしている仕事ですので、24時間365日勤務するものだというイメージを持っている方は多いようです。
しかし、介護職であっても土日休みの制度を取っている施設やサービスはたくさんあります。
過程やご自身の都合で土日はできる限り仕事を休みにしたいという方もたくさんいらっしゃると思います。そこで今回は介護職として働くうえで、どのような施設だと土日休みをとれるのかということを説明していきます。
高齢者が多い施設は避けるべき
高齢者の対応は介護職で働く上で避けることは難しいですが、中でも高齢者の人数が社員の人数に対して明らかに少ない施設は避けるべきです。
特養や老健、サービス付き高齢者向け住宅といった高齢者向けの介護施設として運営されている施設は時間や曜日といったものには関係なく出勤する必要がありますので、土日は基本的に出勤となります。
しかし、高齢者がその介護施設に24時間365日入居していないところは土日休みになる場合が多いようです。
やはり、社員の人数が足りていないとなると平日にできなかった作業を土日におこなう施設もあるので注意してください。
デイサービス
それでは、介護職として働きながらどのような施設や働き方なら土日休みになるのでしょうか。デイサービスは完全週休二日制となる代表的な介護職の職場です。
デイサービスとは
デイサービスについて知っているという方はそれほど多くはないと思います。デイサービスとは、主に日中の時間帯において、日常生活の介護を求めている人に対して、介護サポートを提供していくことです。主に食事や入浴、機能訓練といったことを行います。基本的に夜勤はなく、朝のお迎えから始まり、夕方のお見送りまでを行います。
デイサービスは基本的に土日が休み
デイサービスであっても完全週休二日制ではないところもありますが、大半の施設が土日休みとなります。また最近主流となっている半日型のデイサービスであれば、大半が土日が休みとなっております。
さらに、デイサービスは利用者が滞在する時間があらかじめ決まっておりますので、残業などが少ないとことがほとんどです。そのため、自分のプライベートの時間を大切にしたいという方には、非常におすすめの職場となっております。
また、デイサービスと同じ形をとっている介護サービスであるデイケアも土日が休みで残業もないというところがほとんどのようです。
その他のメリット・デメリット
メリット
デイサービスは利用者の方とそのご家族を支援することができる所が特徴でもあります。
デイサービスを利用してもらえるだけでご家族の支えにもなり、相談もされることがあるでしょう。相談してもらえるということは、それほど信頼されているということにもなるのでやりがいも感じられると思います。
やはり、感謝してもらうことで仕事を通じて多くの人に役に立っていると実感もできますし、頑張っていこうという気持ちも持つことができます。
デメリット
デイサービスは朝から夕方の早くに終わるので、夜まで働いている人に比べたら給料が低くなってしまいます。
また、デイサービスは利用者に対する介護技術を他に比べて使うことが少ないので、デイサービス以外の介護技術をあまり身に着けることができないと思います。
そのため、介護の技術をたくさん身に着けたいという人にはデイサービスは向いていないかもしれません。
更に、デイサービスでは送迎があるので運転スタッフがいない場合、利用者の自宅まで送迎しに行かなければいけません。
運転免許の取得していたとしても運転スキルがなければ、利用者を事故に合わせてしまう可能性があるので運転するにも責任をもっておこなわなければなりません。
訪問介護(ホームヘルパー)
訪問介護(ホームヘルパー)も土日休みが多いようです。
訪問介護とは
そもそも訪問介護とは何でしょうか。ホームヘルパーとは自宅で生活をしていながら、自分の生活だけでは日常生活を送ることが難しいために、生活の介助を求めている人に対してサービスを提供することです。職場はそれぞれの被介護者の自宅となりますので、それなりの移動時間もかかります。
基本的の職員は被介護者の食事や着替え、排泄、入浴といった人間としての基本的な生活のサポートに加えて、掃除やお皿洗い、洗濯、そして食事の準備といった日常生活の家事も行います。
ホームヘルパーも基本的に土日休み
ホームヘルパーの場合も基本的に土日休みというところが多いようです。土日休みですので、こちらも自分のプライベートの時間を大切にしたいという方には非常におすすめの職業となっております。基本的に土日休みで時間に自由が利き、やりがいも感じることができる職業であるために、主婦などからかなり人気の高い職業として最近注目されつつあります。
注意点
確かに、ホームヘルパーは土日休みで自由に働くことができるという点で非常に魅力的ですが、実際に働くにあったていくつかの注意点が存在します。資格が必要
まず1つ目は、資格が必要であるということです。ホームヘルパーは施設勤務のように周りに他のスタッフがいません。そのため、その職場の様子を判断して適切な選択をするということをすべて自分の力だけでやらなければなりません。
そのような点で、かなり責任の重い職業でありますので、働くにあたっては資格を取得しておく必要があります。
夜勤がある場合もある
2つ目の注意点は夜勤もある場合があるということです。夜間ホームヘルプサービス(夜間対応型訪問介護)と呼ばれるもので、主に定期巡回や随時訪問を行います。
土日休みであっても夜勤はできないという方は注意して避けるのが良いと思います。
そして3つ目の注意点は、ホームヘルパーは自動車の免許を取得しておかなければならないという点です。
その理由は、ホームヘルパーが職場間を移動するのに必要なだけではありません。
もし被介護者がケガをしたり体調を崩したりするような場合に、一緒に病院まで連れて行って受信してもらうこともあるからです。
介護事務
介護事務とは介護施設での事務作業全般を担当します。事務作業なので主に「デスクワーク」が多いです。
ホームヘルパーやデイサービスと違い、介護利用者とは受付くらいでしか接点はありません。そのため、介護よりも人間関係でのストレスを感じることもないです。
介護事務は利用者の介護をすることはないので、基本的に夜勤がなく土日祝日休みの所が多いです。
資格は取得していなくても働くことはできますが、ケアクラーク(R)、介護報酬請求事務、介護保険事務管理士などの資格があるので取得していると他の人に比べて有利になります。
資格も時間がかかり大変と感じる人がいると思いますが、最短1か月で取得することができるものもあるので是非トライしてみてください。
まとめ
このように、介護職であっても完全週休二日制の職場はたくさんあります。そのため、家庭の事情やご自身の都合で土日休みにしなければならないというような方であっても、十分に働くことができます。
介護職は直接困っている人を助けることができる職業であり、非常にやりがいの高い職業ですのでこの機会に是非目指してみてはいかがでしょうか。介護職は高齢化が加速する将来において必ず需要がある職業ですので目指す価値があると思います。