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特別養護老人ホームとはどんな施設?働く人目線で施設を説明

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームという施設名をご存知ですか?

他の施設との違いがわからない!という人も多くいると思います。

今回は、働く人の目線で施設の概要を説明していきます。特別養護老人ホームの概要が知りたい!そんな方にはおすすめです。

特別養護老人ホームとは

そもそも、特別養護老人ホームとはどんな施設なのでしょうか?業界内での立ち位置をご紹介いたします。

他の施設と違う「特別養護老人ホーム」ならではの特徴は以下のとおりです。

  • 公的機関が運営する
  • 利用費が安価
  • 重度の要介護者向け
  • 長期・終身利用も可能
  • 24時間運営

これだけの特徴があるんですね。

公的機関が運営する利用費用が安価の施設

特別養護老人ホームは、「介護老人福祉施設」とも呼ばれます。公的機関が運営しているのが特徴です。

公的施設としては、他に「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」「ケアハウス」「養護老人ホーム」などがあります。

公的ということで、利用費用が安価で人気の施設です。その分個室でなく相部屋だったり、サービスが充実していなかったりすることもあります。

「寝たきり」や「認知症」など介護度重めの人向け施設

特別養護老人ホームは、自立して生活ができないくらいの人向けの施設です。

「寝たきり」「認知症」などが代表例です。働く側としては「重労働」な印象も多いでしょう。

具体的には要介護3以上、ということになっています。

終身利用も可能

特別養護老人ホームは、長期利用・終身利用が可能です。

有料老人ホームなどでは利用期間が決められている場合があります。特別養護老人ホームと同じく公的な施設である、介護老人保健施設の場合は、3ヶ月間しか居ることがません。

長期的に利用したい、というニーズに答えた施設となっています。

24時間運営している

特別養護老人ホームは、24時間運営している施設です。利用者にとっては、夜も見てもらえるという安心感がありますね。

当然ですが、介護職として働くとなると夜勤が発生します。

部屋の種類が2種類あるのも特徴のひとつ

特別養護老人ホームの部屋の種類には2種類あり、それぞれ「従来型多床室」「ユニット型」と呼ばれています。

それぞれの特徴を軽くまとめると、以下の通りになっています。

  • 従来型多床室…利用が安価。4人以下の相部屋。施設全体で浴場・食堂を利用する
  • ユニット型…割高。個室。10人程度の「ユニット」で生活し、各ユニットに浴場・食堂がある

以上、2つの分類で、仕事をするときのイメージも大きく違います。もう少し丁寧に解説していきますね。

従来型多床室の特徴

「従来型多床室」は別名「大部屋」です。この別名の通り、複数人との相部屋です。相部屋と聞くと大人数を想像しますが、4人以下と定められています。

一人あたりの床面積も10.65㎡と決まっています。3m26cm四方のイメージになりますね。

シングルベッドが1m×2m程度です。ベッドにプラスして、ちょっとした棚をおける程度の空間が最低限用意されている感じですね。

浴場や食堂がひとつあり、それを施設全体で共有します。そのため、大きい部屋になりますよ。

共有するものが多い分、ユニット型よりもお手頃価格で入ることができます。また、人と生活するのが刺激的で、認知症の予防につながるという意見もあります。

ユニット型の特徴

ユニット型では、入居者が10人1グループの「ユニット」単位で生活します。

部屋には個室と準個室があります。準個室は、完全な個室ではなく、天井との間に隙間がある固定式の壁で仕切られている空間です。

ユニットごとに専用の食堂、リビング、浴室などが準備されています。トイレは個室にある場合とそうでない場合がありますよ。

利用者の全体数が100人以上いても、利用者、そして職員の間で、家族のような関係性を築くことができます。

ほっと出来るような空間を作ることができるのがメリットですね。

働いているスタッフの種類は?

特別養護老人ホームではどの職種スタッフが働いているのでしょうか?ざっと挙げていきます。

  • 施設長

    業務:施設の管理・職員の管理。

    必要資格:社会福祉主事任用

  • 医師

    業務:利用者の健康の管理・健康指導

    必要資格:医師免許

  • ケアマネジャー

    業務:ケアプランの作成・生活相談

    必要資格:介護支援専門員

  • 生活相談員

    業務:入居の相談や調整業務

    取得推奨資格:社会福祉士、社会福祉主事任用

  • 看護師

    業務:体調管理、医療的処置

    必要資格:看護師、准看護師

  • 介護職

    業務:利用者の生活援助、身体介護

    取得推奨資格:介護職初任者研修、実務者研修、介護福祉士

  • 栄養士

    食事、おやつのメニュー考案、発注

    必要資格:栄養士、管理栄養士

  • 調理師

    業務:食事、おやつの利用者に合わせた調理。

    必要資格:調理師

  • 機能訓練指導員

    業務:利用者の生活能力向上のための訓練・リハビリ

    必要資格:柔道整復師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あんまマッサージ師、看護師、准看護師

これらの職種が働いています。特養と老健、クリニックなどが隣り合って運営されているような大型施設もあります。その場合、ドライバーや薬剤師などの職種も加わっていきます。

特別養護老人ホームとは終の棲家を提供する施設

特別養護老人ホームのイメージがつきましたでしょうか?だいたい、こんな感じの施設なのですね。

他の施設とは大きく違い、重度の要介護者が終身利用できる公的施設として非常に人気があります。

働く人としては、重度な分大変な職場な分、終の棲家を提供するという意義深い職場となります。

高齢者に素敵な最後の時間を過ごしてほしいと思う方には、非常におすすめできる職場ですよ。

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