介護職から転職するのに最適な時期やタイミングは? 作成日:2017.08.07
最終更新日:2019.10.18
介護業界は、大変な労働環境です。そのため、労働者を確保するのが難しいです。労働者を確保する方法として、手当を増やし、子育てを支援する介護職の職場も増えてきています。しかし、その努力も叶わず、退職する人も多いです。そのような転職を考えている人に、時期とタイミングを紹介します。
介護職から転職したいと考えている人の悩み
介護職から、他の職業に転職を希望する人には、以下の悩みがあります。
給与面の悩み
まず、結婚したいけど、介護職のままでは、満足した給料がもらえないというものです。
特に介護職は、毎日忙しく、一日があっという間に終わってしまうというような日々の繰り返しです。長い間続けていると、日々の努力が報われていないと感じる方も少なくありません。それによって給料アップを求めるのも当然と言えるでしょう。
重労働の悩み
また、介護職は、重労働が多くて身体にも影響するという悩みをもつ人もいます。
移乗介助や入浴介助、更衣介助は体力的にきついです。慣れた介護職員でも、歳をとると、体力的にも衰えていきます。5年後、10年後にも、同じ仕事が続けていけるのかという不安が転職をしようという思いにさせるという意見もあります。
人間関係の悩み
他にも、職場の人との性格があわなくて、楽しくないといったものもあります。介護職員の間で仕事を押し付け合いが起こる職場もあります。それどころか、いじめなどがある職場もあると言われます。
また、職場の人だけでなく、利用者との関係性に悩む人も少なくありません。介護職は利用者と日々、密接に過ごします。接客業や営業といった職場の関係とは、全く違い、大変難しいと言われています。
利用者に理不尽な言葉を言われることもあるそうです。
これらのような悩みはありますが、介護職は仕事です。そのようなことがあっても、笑顔で業務を行わないといけません。この義務感こそが、ストレスが増える要因のひとつでもあります。
転職理由は上司が納得するようなものを
転職を決めたならば、誰でも今より、良い職場で働きたいと考えるものです。その前に、上司に退職する理由を伝えなくてはなりません。では、どのような退職理由を伝えるべきでしょうか。もし、介護の職場の人との関係に悩んでいても、職場や職員を名指しするような退職する理由では避けましょう。上司も納得できるような退職理由にするべきです。
例えば、結婚して子供を養う為、今より稼げる仕事を希望している。体力的に限界を感じているので少し休憩をもらって、新たな職場を探したい。転居が決まったなどです。
このように、退職する理由はさまざまですが、辞めたいという気持ちが重要です。
異業種への転職か業界内での転職か
まずは、自分がどのような仕事で働きたいのかを考え直すのもいいでしょう。
勢いで他業界に飛び込んでも、給与も待遇も、新人扱いです。職場の人との関係や、仕事の大変さも介護職を始めた時と同じように感じるかもしれません。
介護職の資格が優遇されるような職種は他の職業には少ないです。
介護の現場が嫌になったなら、ケアマネや生活相談員などの資格を取って現場を離れるという選択肢もあります。
介護職の転職時期とタイミング
介護職の転職の時期とタイミングについて紹介します。ボーナスのある会社を辞めるのであれば、その後に、退職をしようと考える人もいるはずです。そのため、8月と1月以降に退職をする人が多いです。人が離れるため、求人の数もその時期に増える傾向にあります。求人が多い時期は転職活動も行いやすいでしょう。
お盆やお正月や年末などは面接をしている余裕のない会社も多いです。休みシーズンの人手不足で忙しいからです。いくらボーナス後がいいからといって、繁忙期のど真ん中に転職するのはやめたほうがいいでしょう。介護職を辞める時に、人手不足で辞めると言いづらい人もいるかもしれません。
介護職は、離職率が高く、新しい人が入ってきてもすぐ辞めてしまうという場合が多いです。その状況がいつまで続くのか、このような状況が解消する時期は、いつなのかを考えて、退職時期を考えてみましょう。いつかわかっているなら、その時期を待って、退職するというのがいい方法です。たとえ、転職先が決まっているとしても、1~2ヵ月程度であれば入社を待ってくれるでしょう。
新しい会社の人にもしっかりと伝えて
また、新しい職場の人に、すぐに辞めてしまうと、今の会社に迷惑がかかることを事前に伝えておきましょう。最後まで物事をやりきる人だという印象を与えることができ、ここでトラブルになることはないでしょう。
いつかわからない場合でも、退職するという時期を自分で考えておきましょう。転職したいという気持ちがあるならば、上司に引き止められるかもしれませんが、今後の生活の為にも、辞めるべきです。
決断を決めたならば、遅くとも、退職日の1~2ヶ月前に上司に伝えましょう。職場によって異なるので、職場の決まりに従いましょう。実際の退職日はできるだけ上司と相談して決めましょう。お互いの都合を考慮して決めていきましょうね。
もし転職エージェントを利用していたら退職の相談にも乗ってもらえます。
退職日が決まった後は、正式に退職願を出します。
まずは上司に、辞意を伝えた後、退職願を出すのが一般的です。
退職日まで責任をもって働こう
介護職では、皆で働いているので、引き継ぎは、要らない場合が多いです。とはいえ、社会人として退職日までは責任をもって働きましょう。
職場と自分との都合はありますが、お互いに円満に退社をすることが出来るようにしたいですね。