介護職の転職を有利に進める方法やコツを徹底解説 作成日:2017.10.06
最終更新日:2019.12.24
「介護職の転職をしたいけど、不安が多くてなかなか踏み出せない」「志望する仕事になかなか受からない」なんて言う悩みを持つ方は多いと思います。
自信を持って転職活動をしたい人向けに、今回は介護職の転職を有利に進める方法やコツをまとめてみました。
本当に転職すべき?介護職の転職状況
今の職場に疲れたなと思っても、面倒だし上手くいくかわからないし、転職に踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
まずは、介護職の転職をめぐる状況をご紹介します。
介護業界は新しい!これから変わっていく業界になる
介護業界は、比較的に新しい業界です。
2000年に定められた介護保険制度のおかげで民間企業による介護サービスを提供することが可能となりました。
業界自体ができたばかりなので発展の途中にある業界と言えます。
そして、新しい業界だからこそ決められた資格を持った人が少なく就職・キャリアアップしやすいのです。
高齢化社会でこれからもっと必要になる仕事
介護職はすでに人手不足の傾向がありますが、今後高齢化社会が進むにつれて需要はますます高まります。
そのため求人も多く、雇用的には安定している職業と言えます。
しかし、仕事内容的にはきつめの仕事が多いですし、給料もさほど高くありません。
このため離職者も多く、転職市場はとても活発になっています。
介護業界で転職する人は75%!?
先程紹介したとおり、介護業界では転職が一般的になっており、介護職の75%が転職経験ありとなっているのです。
そのため、他の業界と比べると離職回数が多くても転職があまり不利になりません。
ですから介護職の方で今の職場に不満があるのなら転職を目指すべきと言えます。
介護職の転職を有利に進めるためにはやはり資格
転職が一般的とはいえ、当然残業が少なかったり給料が高かったりする好条件の求人は人気で競争も熾烈になります。
ということで続いて、少しでも転職を有利にすすめる方法をご紹介します。
結論からお伝えすると、転職を有利に進めたいのであればやはり、資格の有無は大きいと言えます。
施設で基本的な業務をして働いている人の多くは資格を持っていません。
資格を持っている人は、無資格の人よりも就職や転職で有利になりますし、就職後でも給与面などで有利になります。
求人で「資格ない人も歓迎」というキャッチコピーで出しているところも、資格を持つ人が面接に来たら、有利に進められることが多いのは当然です。
施設は資格を持っている人を求めている!
資格取得を目指して欲しいと思っている事業所は多いです。
というのも、事業所に介護福祉士が全体の何割いるかの割合によって国からもらえるお金の額が変わってくるからです。
経営する側にとっては、やはりなるべくお金をもらえると助かるので、資格を持っている人材がほしいのです。
資格には手当がつくなどメリットあり!信頼にもつながる
資格を持っている人には毎月、資格手当というものを支給してくれる事業所がほとんどです。
資格を取ると、面接に通りやすくなるだけでなく、通った後の待遇もよくなる、というわけですね。
資格を持っていることは、お金の面だけでなく、一緒に仕事をしている人や介護される人からの信頼にも繋がります。
資格を持っていないけど何年も働いているという方でもプロとして信頼に欠けるという声もある程です。
介護職の転職が有利になる資格はコレ
そもそも介護職の資格にはどんなものがあるのかご存知でしょうか。どのような資格を取っておくと良いか気になりますよね。
転職に有利になる介護職の資格を紹介します。
介護職員初任者研修
これはかつてホームヘルパー2級と呼ばれていたものです。
介護士として働くためには資格は元々要りません。しかし、現場で働く上で、最低限の技術や知識を身につけておくことは大事です。
具体的にこの研修では、現場で働く上で必要な介護サービスに関することや、要介護者を介護する上で欠くことのできない尊厳の保持、自立支援などについて勉強することができます。
知識や技術以外でも、コミュ二ケーンション、老化、障害、認知症など、知っておくべきである最低限の知識にふれます。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者が在宅であっても生活しやすいような住宅環境を提案するアドバイザーの資格です。
たとえば、この資格を持っていると、階段の手すりや高さに関する助言してあげたり、段差解消のためにポイントを伝えたりすることができます。
介護現場で働く人として、このような住環境に関して詳しい人がいることは強みになります。
要介護の人は自宅に住みづらかったり、段差が気に合わなかったりするかもしれません。
そのような施設を改善する知識や技術を持っているこのような人材が必要です。
介護運動指導士
健康運動指導士とは、人々が健康維持し、向上するために必要な運動を提案したり指導したりする専門家の資格になります。
デイケアやデイサービスで働く際は、運動機能向上を目的に通っているところなので、運動に関するアドバイスを求められることがあります。
このような資格を持っていることで適切な運動指導や助言をすることができます。
転職活動のコツもしっかり抑えよう
資格は介護職の転職を有利に進める上で鍵となりますが、それだけで転職を成功させられるわけではありません。
しっかりと自分に合った介護施設を見つけ、長く仕事を続けるためのコツをお教えします。
自分の転職への希望をはっきりさせること
本当に自分が転職したいのか、考え抜くことも大切です。
なぜなら、スムーズに採用されるためにこうしたポイントが大切になってくるからです。
「今の現場が夜勤や残業で辛いから」「人間関係に疲れたから」というのが主な転職を希望する理由ということも多いと思います。しかし、この施設で働きたいというポジティブな理由を伝えられないとなかなか採用されないですよね。
自分のキャリアプランや希望を明確にしておくことが大切なコツなのです。自分では分からないという人は、コンサルタントサービスなどを利用してプロに相談するのもよいでしょう。
仕事内容・勤務時間をしっかりチェック
特に、どのような介護内容をしたいと考えているのか、については特にはっきりさせておく必要があります。その職に就いた後に、想像していた仕事ではなかった、と後悔することがないようにしたいですね。
この仕事内容とは、例えば、介護保険施設ならば、利用者は全員要介護の方となるので生活補助が主な仕事内容となり、デイサービスや老人ホームというような施設ではよりコミュニケーション能力が求められます。
また、勤務時間については、デイサービスは日中だけの勤務で済みますが、特別養護老人ホームなどでは夜勤があります。
このように、一言に介護職と言っても施設ごとに様々な特色があります。
後悔しないために、あなたが重要視する項目を把握しておくことが重要です。
あとはじっくり情報収集
求人情報をチェックするのは当然ですが、興味を持った施設の情報や、評判についても注意深く調べましょう。
これらの情報は、ハローワーク、派遣会社、求人誌、インターネットなどで調べることができます。特にインターネットならば、施設のホームページや、その施設利用者の口コミを見ることができます。
また、実際に施設見学をしてみることもコツですね。実際に施設を見学することで得られる情報は多いです。
例えば、施設や職員の雰囲気、施設職員の応対、利用者の様子などを間近で観察することができるので、実際にその職場で働いたときのイメージが湧きやすく、自分に合うかどうか分かります。
一度職場を離れる決意をすると、すぐにでも今の職場を辞めて新しい職場で働きたいと思ってしまいますが、しっかりとした情報収集をしないと自分の都合が良いように情報を捉えがちになり、結果的に後悔することになります。
急ぐ気持ちになりがちですが、焦らず、慎重に探すことがコツです。
介護職の転職に踏み出そう!
いかがでしたでしょうか?介護職の方の転職はとても一般的です。
資格を取得しスキルを積んでいくのはもちろん、転職のコツを抑えればあなたが希望するような施設で働くことも難しくないでしょう。
みなさんの転職が上手くいくことを願っています。