介護のパートは掛け持ち可能?すべての企業がダメなわけじゃない 作成日:2017.10.19
最終更新日:2019.12.24
介護職として働いているとぶつかる壁が「給料安すぎない?」という部分。
そんなときに思いつくのは掛け持ちですが、一般的な介護施設で掛け持ちは可能なのでしょうか?
この記事では介護職のパートをしている方の掛け持ち事情について丁寧に説明していきます。
すべての企業で禁止ではない!就業規則の確認が必要
すべての施設で介護パートの掛け持ちが禁止されているわけではありません。むしろ、正社員とは違う非正規雇用のパートの場合、比較的施設側の掛け持ちへのハードルも低い場合が多いです。
自分の介護施設の兼業可否を確認したいならば、就業規則を確認するようにしましょう。
就業規則に兼業禁止となっている時はできない決まりになっています。
何もかいていない時でも、基本的に上司に一言言ってから兼業する方が無難でしょう。
訪問介護の事業所で登録ヘルパーとして働く場合は、副業可のところも結構多いです。
「就業規則はどこで見れるの?」
就業規則ってどこにあるんだろう?と思うかもしれませんが、施設のどこかに必ずあります。就業規則には以下のような決まりがあります。
就業規則は、常に各作業場の見やすい場所へ掲示か備え付け、または書面を交付すること、その他の厚生労働省令で定める方法で、労働者に周知させなければならない。
この決まりがあるので、就業規則は見られる場所にあるはずです。
一般的に人事室など、介護人材の管理をしているところに置いてあります。
どうしても見つからないようなら上司にどこにあるか聞いてみましょう。見る権利があるので、安心して見せてもらいましょう。
就業規則では禁止の記述なし!なんて聞いたらいいの?
就業規則を見る限り、副業は特に禁止されていないみたい。そんな時には、上司に確認をとってみましょう。
OKの場合には基本的に言わなくても大丈夫です。言わないで働いてらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。ただ、言っておいたほうが心が軽くなります。できるなら場合は言っておきましょう。
切り出しかたですが、あまり気にしなくてOKです。副業をしたい理由を明確にして説明すれば、わかってくれる上司の方も多いですよ。
どうしても話づらいという時は、直属でなくてもいいので、信頼できる上司や先輩に相談してみましょう。一番話しやすい人相手なら、副業くらいで信頼関係が崩れることもないでしょう。
副業禁止のところで掛け持ちしたらバレるの?
自分が働いている施設・事業所が副業禁止だった!でも、できるなら介護パートの掛け持ちしたい……。そこで問題になるのは、「バレるか、バレないか」という部分でしょう。
内緒で介護パートの掛け持ちをした場合、バレる可能性もおおいにあるということを覚えておきましょう。
何が原因でバレるの?
何が原因でバレてしまうのか、というところですが、年末調整の時や住民税の形状をする時に、というのが一般的です。
確定申告を自分でできる場合はバレる可能性が低くなります。パートは年末調整をしないという施設もありますが、やはりするところもあります。
自分で確定申告ができて、住民税の支払いを普通徴収という自分で支払う形にすれば、バレない可能性もなきにしもあらず、というくらいでしょうか。
税金の通知などでばれてしまうこともあります。
年末調整以外でもバレる可能性はあり!
掛け持ちがバレるのは、何も経理などのチェックの時だけではありません。
訪問介護員の場合、偶然移動しているところを上司や同僚に見られてしまうこともあります。
他にも、同僚同士が知り合いの可能性もあります。もしかしたら、副業先の施設で上司の知り合い・ご両親の介護を任されるかもしれません。
基本的にはバレないとしても、バレル可能性も0にはならないということを念頭においておいてください。
掛け持ち禁止の介護施設で掛け持ちがバレたらどうなるの?
副業禁止の施設の場合、副業がばれた場合の罰則も就業規則に規定がある場合が多いです。
こっそり副業をしてしまおう、という時には、どれくらいの罰則が下るのかを確認しておきましょう。
怒られただけだった!という場合もありますが、下手したら首になってしまうこともあります。
掛け持ちをする時のこころがまえ
掛け持ちをする時に必要な心がけとしては、以下のようなものがあります。
- どちらの施設にも迷惑を掛けないよう体調管理・シフト管理をする
- 職場を比較したり、片方の職場のルールを持ち込まない
- 内緒でやるなら万全の準備・それなりの覚悟をする
以上のことが大切です。
どちらの施設にも迷惑を掛けないよう体調管理・シフト管理をする
忙しくなった時の体調管理や時間の管理は、お互いの施設に迷惑を掛けないように徹底して行うこと。
給与をもらって働いているわけですから、当然の考え方でしょう。お金がなくて掛け持ちをするのか、スキルアップしたくて掛け持ちをするのかはわかりません。
なんにせよ、自分の都合でダブルワークをするということを忘れずに、メインの職場にも、掛け持ちの職場にも迷惑を掛けないようにしましょう。
職場を比較したり、片方の職場のルールを持ち込まない
職場の比較をしない、職場のルール・やり方・雰囲気をもう片方に持ち込まない、ということが大切です。自分が気持ちよく働くための心がけとなります。
あなたがダブルワークをした理由はなんでしょう?「いい職場に行きたい」というだけだったら、掛け持ちではなく、転職をしているのではないですか?
何かしら「2つの職場を掛け持ちする理由」があったはずです。その目的を達成するには、職場の取捨選択は不要でしょう。どこの施設にも「個性がある」と思って挑むことをおすすめします。
内緒でやるなら万全の準備・それなりの覚悟をする
内緒で掛け持ちをするなら、どうしたらバレないのかの万全の準備、そしてそれなりの覚悟をしておかねばなりません。
掛け持ちをしたばかりに、職場を失ってしまう可能性もあるのです。
罰則を受けるだけの覚悟をもって、掛け持ちをしてください。
掛け持ち可の職場も存在する!しっかりと確認するが吉
掛け持ちしてはいけないという介護施設も多くありますが、パートならOKというところも結構あります。
絶望せず、しっかりと職場探しをしていきましょう。
はじめから「掛け持ちするつもりです」といって就職する方が、内緒でするよりもずっといいです。
働きやすさの点でもそうですし、自分の心境的にも、負担が少なくなるでしょう。
掛け持ちOKの職場が見つからない場合は、転職エージェントなどを使ってみてもいいでしょう。自分の希望にあった職場を紹介してくれますよ。