介護の派遣現場の声！イジメの有無と対処法をご紹介

作成日：2017.10.24

最終更新日：2019.10.30

まず、介護現場そのものにイジメがあるのかどうかです。これに関しては多くの施設で大なり小なりの様々なイジメが起きていると考えられています。

小さいものでは個人同士のトラブルから発展したものが多いですし、大きいものになると施設の職員全員または利用している高齢者も含めて特定の職員をいじめているケースもあるようです。

非正規雇用の人はいじめの対象になりやすい

その中でも特にいじめられる標的となりやすいのが「派遣」「アルバイト」「新人」「未経験者」だと言われています。

中でも派遣はその特殊性からイジメを受ける確率が高いとされており、なかなか定着しにくい状態になっています。そのため、募集している施設自体が減少している傾向もあるようです。

ほかにも実際に介護職を体験した人の中にはイジメを目撃した人もいれば、自分がイジメを体験したとブログや介護職が集まっている掲示板などで告白している人もいます。

介護の世界は一般的な社会と比較して特殊だと思われがちですが、このような点からイジメに関してはそれほど変わりはないと言えます。

では実際に介護現場に派遣されてイジメを受けた人たちは、どのような体験をしたのでしょうか。

例えばとある高齢者施設に派遣された女性は、とにかく時間がかかったり仕事量が多い仕事ばかりを割り振られると言うイジメに遭遇したそうです。「直接言われたわけではないけれども、態度や雰囲気でその高齢者の介助に行くように仕向けられていた」と言います。

また別の介護現場に派遣された男性の体験としては、男だからと体力の要る仕事ばかりを割り振られたりしたようです。

それだけでなく、出来ない事を高齢者たちがいる前で怒られるなどのイジメがあったと告白しています。「利用者の前で怒られたので利用者からも不信感を抱かれたり、他の職員ともギクシャクして辛かった」など、ひとつのイジメから様々なイジメに派生するケースもあるようです。

ほかにも介護現場に派遣された人たちからはイジメに関する様々な体験談や声が紹介されているのですが、派遣の場合は仕事を多く割り振られるなど正社員の仕事を押し付けられるものが多いと言われています。

そこで気になってくるのが、派遣がイジメに遭う理由です。

介護現場全体でイジメが起きる原因としては「仕事のストレスを発散するため」「指導内容がイジメに発展している認識がない」「常識や道徳の意識が低い」などが挙げられています。

特に仕事のストレスに関しては介護業界全体で人材不足が指摘されている点もあり、スタッフ一人ひとりの仕事の負担が大きいところが問題点となっています。

派遣がターゲットになる原因はなんなの？

では派遣がイジメを受ける理由は何かと言うと、「すぐに辞めると思われている」「派遣を見下している」などの点が挙げられているようです。

派遣社員は派遣期間が設けられているので「期間が終わればすぐに辞めてしまう」「この職場で働き続けるつもりはないのだろう」と認識されやすいです。期間内しか仕事をしないのであればその間だけでも自分たちが楽をしたいと考えてしまう人もいます。

正社員じゃないというだけで見下してくる人も一定数存在する

さらに一般社会の中で派遣社員を見下す人は一定数存在しています。そのような意識から知らない間にイジメをしているケースもあるようです。

ただし派遣のイジメに関しては意図的にイジメをしているのではなく、無意識下にある認識から無自覚にイジメを起こしている現場が多いのではないかと考えられています。

そのためイジメをしている人たちに話し合いを行っても、改善せずに悪化してしまう場合も少なくないと指摘されています。

もしも介護現場に派遣されてイジメに遭遇してしまった場合、重要となってくるのが対処法です。

一般的な対処法としては「上司に相談する」「同僚や部下に相談する」などが挙げられますが、派遣の場合は職場の上司もしくは派遣会社の担当者に相談してみるのがおすすめされています。

ただし職場の上司の場合は職場の社員を庇う可能性もあるので、派遣先の変更も視野に入れて派遣会社の担当者に相談した方がいいという声もあります。

また同じ職場に他の派遣社員がいればそちらと情報共有や相談をする、信用できる職場の社員に相談する方法も対処としてはおすすめです。

やり返してみるのも有効という声も

ほかには「毅然とした態度をとる」「反論してみる」のもひとつの対処法で、特に派遣期間以降の契約を更新するつもりがないのであれば強気な対処法で事態が好転する可能性もあります。

さらに仕事を押し付けられるなどのイジメに対しては「仕事を相手以上に丁寧に仕上げる」など、仕事内容でやり返す方法もあるようです。

介護現場では人材不足やストレスなどの原因でイジメが起きやすくなっています。特に派遣などの立場が弱い人や働く期間が限定されている人などはイジメのターゲットにされやすい傾向があります。

実際に派遣で介護現場に入っている人の中にはイジメを体験した人もいます。様々なイジメを受けた体験談や声も聞かれているようです。

イジメを受けた場合は様々な対処法を検討する必要があります。

派遣である点を念頭に入れてどのように対処すれば、効果的にイジメを改善できるのかを考えなければいけません。

場合によっては、派遣先の変更も視野に入れておきましょう。