介護職の転職は簡単ってホント?難易度や条件を徹底解説! 作成日:2017.10.26
最終更新日:2019.12.24
高齢社会に伴って需要が高くなっている介護職なのですが、他業種から介護職へ転職するのは意外と簡単だと言われているようです。
そこで今回は介護職へ転職する場合に必要な条件や難易度を含めて、本当に簡単に出来るものなのかどうかを解説していきます。
介護職の転職が簡単だと言われる理由は?
そもそも何故介護職への転職が簡単だと思われているのかですが、これには以下の理由が挙げられています。
- 無資格でも転職が可能
- 全国どこでも介護職の求人は数多く見受けられる
- ある程度高齢でも仕事が出来る
この傾向によって、介護職への転職はイージーというイメージがついているようです。
無資格でも転職が可能
介護は身体的な介護以外にも日常生活を支援するサービスも含まれています。
日常生活の支援に関してはある程度家事が出来ればそこまで資格を必要とするものではありません。
訪問介護に限っては基本的に1人で行うもので、周りの指導が難しいので資格が必要になっています。
全国どこでも介護職の求人は数多く見受けられる
また介護業界は全国的に人材不足に悩んでいる傾向があるので求人の数は非常に多く、人材不足を解消するためにある程度無資格や未経験の人でも受け入れるところは多いようです。
ここから高齢化社会が進行していくにあたり、加速的に需要は上がっていくと見られます。
ある程度高齢でも仕事が出来る
介護職の資格の中には高齢になっても活躍できるものが多いです。
介護業界は、ある程度の経験を必要としているものが多いと言われています。
経験を大切にするため、中高年層の人材も求められており、幅広い年齢層が採用されている点も簡単に転職できると言われているポイントになっているようです。
他業種から介護職へ転職する際に必要な資格は?
まず前提として、介護職に転職する際には必ずしも資格は必要ないとされています。そのため介護施設によっては無資格で募集しているところも少なくないですし、そのまま資格を取得せずに介護の仕事をはじめることも可能です。
有利に転職したいなら介護福祉士の資格を取ると◎
有利に介護職に転職したい場合におすすめされている資格もいくつかあり、例えば「介護福祉士」があります。
これは介護職に転職する前に養成学校に入学する事で受験資格を取得できる国家資格です。
取得しておけばどのような介護施設でも活躍できる非常に強力な資格と言われています。
需要がある資格としては「ケアマネ」「初任者」「実務者」
ほかにも介護職に求められている人気の資格として「ケアマネジャー」「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」などもありますが、中には介護職としての経験年数が求められているものも多いです。
転職の際には取得を目指している旨を伝えておけば、取得していなくても有利に転職が出来る可能性が高いようです。
このように資格そのものを取得していなくても、取得を目指している姿勢を見せるだけでも十分であるところも簡単に転職が出来るとされている理由のひとつになっています。
難易度は様々な条件によって左右される
介護職への転職の難易度はどのようになっているのかですが、結論から言えば「条件によっては難しい場合もあるが、基本的にはそこまで難易度は高くない」とされています。
やはり若い世代の方が難易度は低くなる
例えば若い世代であれば資格がなくても幅広い介護施設で活躍できると考えられていますし、資格取得に関しても取得できる可能性が高いです。
さらに体力もあるので、総合的に労働力として高い魅力があるため転職の難易度は低いです。
30代や40代の場合は他職種での経験を活かせる点がメリットですし、介護を受ける人の気持ちが理解できると考えられているので比較的容易に転職しやすくなっています。
50歳を超えると難易度は上がるが、定年が70歳の施設もあるから大丈夫
50代以降の場合は体力も落ちているほか、資格取得に対する可能性も若い人と比較するとそこまで高いわけではありません。
そのため介護施設の種類によっては転職が難しい場合もありますが、施設によっては定年を70歳まで設定しているところもあります。
また高齢者から親しまれやすい年齢である点やそれまでの職務経験から体力がある人も少なくない点などから、若い人と比較すると難易度は少し高いですが他の職種と比較すると転職しやすいようです。
だれでも受かるのかというとそうでもないので注意
どのような年齢層や職種の人でも比較的転職が簡単に出来るのが介護職の魅力であり、全体的に転職への難易度も低めに設定されている傾向があります。
だからと言って、どのような人でも介護職に転職できるのかと言うとそう言うわけではありません。と言うのも人材不足に悩んでいるからこそ大手の介護施設では厳しい審査を設けているところもありますし、経験者を優遇している施設の場合は未経験者はあまり採用しないところも少なくありません。
介護職への向き不向きは転職の難易度に影響する
また面接の際の態度や対応で、向き不向きの適性判断が行われる場合もあります。
その人の性格や考え方などによっては難易度が高くなる可能性もあります。
さらに無資格で仕事が出来るとしても資格取得に意欲的でない人は採用したくないと考えている施設もあるので、その点にも注意が必要です。
介護職への転職に関するまとめ
他職種から介護職へ転職する場合、「無資格や未経験でも可能」「求人が豊富で市場も安定している」「需要が高い」「幅広い年齢層でも働ける」などのメリットがあります。
条件としてもそこまで求められるものが多いわけでもなく、全体的に難易度が低くなっているので他の職種や業種と比較すると簡単に転職できると言えます。
そのため気軽に転職できるようになっているのですが、介護施設によっては条件をしっかり設けているところもあります。
また介護職に向いている人とそうではない人がいるので適性がないと判断された場合は難しいですし、仕事や資格取得に対して意欲的でない人にとっては難易度が高くなっているので全ての人が簡単に転職できるわけではないようです。