ホワイト介護施設に転職する!優良企業の定義や情報の得方 作成日:2017.07.14
最終更新日:2019.12.24
介護業界と言えばブラック業界!ホワイトな施設なんてないんじゃないの?
そんな風に考えていらっしゃる方も多くいらっしゃいますよね。
今までの施設がサビ残当然、人間関係も最悪だったからもう信用できない、なんて介護職の方もいらっしゃると思います。
大丈夫です。介護業界にもホワイトな企業は存在します。
今回は介護業界で優良企業の定義と、その企業に介護職の方が転職する方法について詳しく述べていきます。
介護職が働く施設でのホワイトの定義は?
一般的にイメージするホワイト企業と言えば、「全く悩みがない企業」でしょうか?
- 年収1,000万円
- 休日130日以上、完全週休2日制
- 有給も私用で取り逃しなく取得可能
- 人間関係も最高
- やりがいだけでも働けるほどやりがいがある
- 残業ほぼ無し
残念ですが、そんな企業は残念ながらどの業界にもほとんど存在しません。
特に介護業界は「超優良企業」はほとんど存在しない
特に介護業界の一般介護職では、給料や休日が最高水準な企業はほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
それは、「介護」という分野の特殊性に原因があります。
- 業界自体の歴史が短く、成熟度が低い
- 高齢者は増え続け、人材不足が加速している
- 医療業界よりも国から支払われる給料が少ない
- 高齢者は土日祝日だろうと支援を必要としている
- 人の命がかかわる。緊急事態が急に起きることもある
このような環境なので、どうしても他の業界よりも「ホワイト企業」と呼ばれる職場は少ないです。
しかし、「給与」「休み」の条件が揃っていてほしいというのが一般的な意見。
介護業界では、どんな形ならホワイト企業と呼ぶことができるでしょうか。
介護業界のホワイト施設の給料は?
介護職は全体として給料が安めだと言われていますが、条件によっては介護職でも高い給与が貰える企業も存在します。
平均的な3、40代の年収となる500万程度ならば、優良企業の介護職ならば達成することが可能です。
また、パート介護職の場合は時給1,000~1,200円の施設なら比較的に高い給与だと言えるでしょう。
実際に介護職で高給が貰える企業は存在します。
介護職の休暇はどれくらい取れればホワイトか
どれくらい休暇が取れればホワイト企業といえるか、ですが、介護職の場合は年間で110~120日程度取ることができればいい方です。
お年寄りは土日もなにも関係ないので、施設は土日関係なく運営している場合がほとんどです。
もちろん施設によっては土日休みのところも探せばあります。しかし、担当制で介護職が休日出勤をしなければならない場合がほとんどです。
110~120日を取るとしても、土日祝全部休み!残業なし休日出勤なしの企業はほとんどないと思っていいでしょう。
しかし、施設によっては介護職が有給を余裕で取れるところも存在はしています。あまり悲観的にならずに探していきましょう。
あなたにとってのホワイト企業の定義は
介護業界に限らず、あらゆる業界のひとつひとつの企業に欠点といえる部分は存在します。
どこの業界で働くにしても、ホワイト企業の定義について、もう少ししっかり考えてみる必要がありそうです。「ホワイトの定義は」人それぞれです。
「人それぞれ」と言われると、身も蓋もない感じがするかもしれません。
人にとっての優良企業は本当にあなたにとっての優良企業か
企業選びをする上で大切なのは、自分が何を大切にするか、でしょう。
仕事はフルタイムで1日8時間。9時間もの時間を拘束されます。夜勤などであれば、もっともっと多くの時間をとられますよね。
となると、いちばん大切なのは仕事内容の楽しさや、人間関係や施設環境の良好さ、と言えるかもしれません。
他の人にとっては薄給でルーチン作業の仕事だったとしても、自分が利用者とのコミュニケーションにやりがいを感じていたらそれでいいんです。逆に言うと、どれだけ給料が良くて休めても、人間関係が劣悪で利用者とのコミュニケーションが皆無の施設で働きたいでしょうか。
逆言うと、私生活があってこその仕事だ!趣味に生きていて仕事は最低限の負担で最高に稼げるのがベスト!と思うのであれば、もっと条件面にフォーカスしたほうがいいでしょう。
自分の環境や心情に合わせた働き方ができる企業を探す
例えば、「昼間は両親の介護をしなければならない方」。そんな方にとっては、夜勤で一気に働いて稼げるのがいい環境ですよね。
他にも、「お金には困ってないけど楽しく働きたい方」。その場合は、なによりも人間関係や利用者とのコミュニケーションを重要視することになるはずです。
自分の環境や大事にしているものを基準に、企業選びをするのは大切になります。
良い企業に勤めるために面接を受ける前に確認すべきこと
また、資格手当の基準が明記されていたり、残業代がしっかりとついたりする企業を探す必要があります。
給与の欄に基本給と書いてある場合は、基本給+で残業代が貰える可能性が高いです。
また、資格の取得支援がある職場も存在します。
取得の支援がお金だけでなく時間的なものもあるのか、という確認を忘れないようにしましょう。
お金が出ても時間がなくて資格が取れないというのでは本末転倒です。
キャリアアップのステップが明確な企業もいいでしょう。
転職時に人間関係を見極めるポイント
介護職の人間関係が良い企業の特徴としては、掃除が行き渡っていたり、挨拶がしっかりとあったり、というものがあります。
掃除挨拶入居者を見るべき理由
掃除に関しては、やはり行き届いているというのは余裕がある人が多いという証明にもなります。
また、職員で行っていなかったとしても、優秀な業者を雇う程度の余裕はある証拠です。
また、掃除が行き届いていて明るい場所のほうが、人の心も荒まないというものでしょう。
挨拶は、その職場の介護職の活気を表しています。
活気のいい職場ならば、介護職同士や介護職から利用者への挨拶も活発に行われている場合が多いのです。
また、挨拶によって単純に接触する回数が増えるため、職場での交友関係が自然と深まりやすい傾向があります。
聞きづらい場合は転職エージェントに聞いてもらう
面接前に条件に関して聞くのは気まずい、という場合は無料の転職エージェントを使うのもひとつの手です。
もちろん、電話で待遇の質問をしたくらいで落としてこないような縁のある会社に受かりたいものですが、優良企業ほど人が足りています。
選考に落ちる可能性もそれだけ高くなるので、あまり心証を悪くするようなことはしないほうがいいでしょう。
もし気になることがあるならば、企業に直接聞くよりも質問しやすい介護職転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。
介護職転職エージェントによっては施設見学の機会も提供してくれますよ。
ブラック企業ってどんな企業なの?
たくさんホワイト企業について説明してきましたが、逆にブラック企業ではどんなことが行われているのでしょうか?
介護業界では、以下のような例が特に多く挙げられます。
- 人件費を削るために社員を契約社員で登用。賞与も退職金も払わず、正社員と同レベルの業務を求める
- サービス残業で働かせる
- 上司の言うことが絶対。上司は怒鳴ったり、パワハラ的な言動を多くする
- 職員に余裕がなく、口を開けば愚痴ばかり。
このような企業は、一般的にブラック企業、と呼ばれます。
優良な介護施設で快適な仕事を!
介護職を選んだ理由はひとそれぞれですが、なにかしらの理由があって入った業界のはずです。
お年寄りが好きだったり、憧れの介護士さんがいたり……。
もしかしたら、なれそうな職業が他になかったからお金のためにという場合もあるかもしれません。
やりがいのため、将来のため、お金のため、さまざまな方がいらっしゃるなかで、ホワイト企業の定義もひとつだとは言えません。
自分が働き安い環境を探していきましょう!