求人サイトと転職サイトの違いとは? 作成日:2017.05.31
最終更新日:2019.09.27
多くの介護士は、転職先を探す際にインターネット上の求人サイトを利用しています。中には専任アドバイザーが付くタイプの転職サイト(転職エージェント)を活用して、プロの方に転職先を紹介してもらう人もいます。
そもそもこれらの求人サイトとは一体どのような仕組みなのか、どう使えば転職のためになるのかを知らない方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、「求人サイトや転職サイトの仕組みと活用方法」について解説します。
求人サイトとは?
求人サイトとは、病院・施設の求人情報を提供しているサイトのことです。誰でも簡単に利用でき、ハローワークや地方にある求人誌と同じ性質を持っています。
すべての求人サイトは病院や施設が支払う求人情報掲載料(広告料)のみで成り立っています。転職報酬・就職報酬といったものがありません。
求人サイトには、以下のような3つの特徴があります。抑えておきましょう。
求人サイトは転職サイトより採用されやすい
あくまでも一般的な傾向ですが、同じレベルの人材と同じ病院・施設の場合、転職エージェント経由より求人サイト経由のほうが有利だと言われています。
なぜなら、転職エージェント経由で採用した場合は、病院・施設側にとって成功報酬を支払う必要があるためです。
応募してきた人を同じ程度に採りたいと思うのであれば、余計な費用がかからない求人サイト経由の人を採用する可能性が高いと言えるでしょう。
自ら希望する転職先に応募できる
求人サイトは転職をサポートする担当者がいるわけではないので、病院・施設を斡旋するようなことが一切ありません。そのため、自分のペースで転職活動を進めることになり、自ら希望する転職先にのみ応募することになります。
「変な病院を紹介された」「希望していない企業ばかり勧めてくる」といった望まないことは起こり得ません。
一方、自分で応募することになるので、動かないと何も起こらないというのが求人サイトの特徴です。雑務をこなす労力が必要
求人サイトを利用して自分自身で転職活動をする場合、待遇面や就業時間の交渉、面接の予約、対策などの雑務や準備に労力を掛けなければならないというデメリットも知っておきましょう。
例えば、複数の企業に応募する際には、同じような履歴書をその度に用意しなくてはならないなど、面倒な雑務でも地道にこなす必要が出てきます。
特に働きながら転職活動をする方にとっては決して楽なものではありません。
転職サイト(転職エージェント)とは?
転職サイトあるいは転職エージェントとは、求人情報の掲載という求人サイトの機能を持っているほかに、担当のアドバイザーが付いて転職活動を支援してくれるサービスのことを言います。
転職サイトにも3つの特徴があり、これから説明していきます。
プロによるマッチングを受けられる
介護士が転職を行う際に最も避けたいことと言えば、なんといっても就職後のミスマッチでしょう。最悪の場合、再転職をすることになり、転職先の選択肢がどんどん少なくなってしまいます。
転職サイトであれば、病院・施設の情報を大量に持っている専任アドバイザーが、応募者と求人先の要望を一致した案件のみを紹介してくれるので、ミスマッチが生じる可能性が低くなります。
また、労働環境や給与面など直接会社に聞きづらい情報は、アドバイザーを通すことで知ることができます。
非公開求人に応募できる
転職サイトを使えば、求人サイトに掲載されていない非公開求人に応募することができるようになります。
非公開求人の多くは高給与の求人や重要なポジションの求人ですので、転職サイトに登録するとより多くの質が高い求人情報が手に入ります。
心強い転職サポートがある
アドバイザーは求人先の紹介だけが仕事ではなく、転職活動に関係するすべてのことをサポートしてくれます。
例えば履歴書の書き方や面接の対策について指導してくれたり、施設見学に同行してくれたり、退職届の書き方や円満退職するためのポイントなどアドバイスをしてくれたりします。
こうしたサポートを活用して負担を減らすことが転職活動の成功に繋がるに間違いないでしょう。
自分に合った求人サイト・転職サイトを選ぼう!
求人サイトと転職サイト、どちらの方が優れているかというと、一概には言えないです。自分で転職先を比較したい、給与の交渉も躊躇しない方は求人サイトのほうが向いています。
逆に忙しく転職活動をする時間があまりなく、年収を伸ばす転職をしたい、プロの人に頼りたいという方は、転職をサポートしてくれて高年収の非公開求人もたくさんある転職サイト(転職エージェント)を利用したほうが自分のためになるでしょう。また、転居などで知らない地域へ転職する場合はいろいろ不安があるので、思い切って転職サイトを利用しましょう。
もしどちらの方が良いかどうしてもわからなかったら、両方に登録してみましょう。すべてのリソースを活用して転職活動を進めることこそ正解なのではないでしょうか。