介護事務って資格が必要?取得方法や仕事内容を詳しく紹介! 作成日:2020.05.20
最終更新日:2020.05.20
少子高齢化の傾向で、日に日に需要が増えている介護業界の中で、未経験からでも転職できると注目を得ているのが介護事務です。
介護事務になりたい方や、これから介護の仕事に挑戦しようと思っている方に向けて、介護事務の仕事とはどんなものなのか、どんな資格が必要なのかを紹介します。
介護事務の仕事内容
介護事務の仕事は、その名の通り介護サービスを提供する老人ホームや訪問介護といった事業所での事務業務です。
働く事業所によって若干はことなりますが、一般の事務職と同じように、窓口業務や管理業務を担当します。
一般の事務職と違うのは、メイン業務である介護報酬請求業務をおこなうことです。
介護報酬請求とは、提供した介護サービスに応じた利用料金を請求することです。
介護報酬には、介護保険が適用されるため、利用料金の請求には介護保険に対しての深い知識が必要となります。
介護現場の職員と違って介護サービスの提供はおこなわないので、体力のない方でも業務をおこなえます。
介護事務に資格は必要?
資格がなくても介護事務はできる
介護事務に関わる民間資格はいくつかありますが、結論からいうと、介護事務に資格は必ずしも必要ではありません。
ですが、先ほど紹介した通り、介護事務は介護保険についての詳しい知識が必要です。
そのため、雇う側としても介護事務の経験がある人か、介護事務の資格を持っている人でないと雇いにくいという現状です。
介護事務職が未経験で介護事務に転職したいという人は、介護保険に関する知識を持っている証明としての資格が、実質必要ということになります。
また介護職以外で事務職の経験がある方でも、介護事務職に就く場合は介護保険について追加的に勉強しなくてはなりません。
介護事務に必要なスキル
介護事務に必要なスキルは、主に以下の4つです。
- 介護保険についての知識
- 経理業務のスキル
- PCスキル
- コミュニケーションスキル
これらに加えて、介護業界や介護職についての知識があると良いでしょう。
介護事務は、事業所の職員、利用者、その家族など多くの人と接する機会があります。
そのため、一般的な事務職よりもコミュニケーション能力が求められる仕事です。
資格の取得方法
介護事務に関する資格は複数あり、取得方法も異なります。
ですが、そのほとんどが受験資格は必要なく、スクールや通信講座、独学で学び試験に合格すれば取得できます。
どの介護事務の資格でも、介護事務に必要なスキルは学べるので、通いやすさや費用などから選べば大丈夫です。
中には自宅受験できるものもあるので、試験の受けやすさで選んでもよいでしょう。
数ある介護事務の資格のなかから、代表的な3つの資格を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
介護事務管理士
介護事務管理士はJSMA技能認定振興協会が運営する介護事務の資格です。
介護事務管理士の試験は、マークシート形式と実技試験で構成されています。
マークシート形式では、介護保険制度に関する知識や介護請求業務に関する知識が問われます。
実技試験では、レセプトと呼ばれる介護給付費明細書の作成や点検業務が実際にできるかが問われます。
試験は奇数月の年6回、全国主要都市でおこなわれます。
さらに、介護事務管理士の試験はJSMA技能認定振興協会と提携しているユーキャンやソラストの通信講座で勉強すると、自宅で受験することも可能です。
ケアクラーク
ケアクラークは日本医療教育財団が運営する介護事務の資格です。
ケアクラークの特徴は、介護事務の知識に加えて、高齢者の心理学や一般医学の知識や、コミュニケーション能力も問われることです。
そのため、他の介護事務の資格よりも範囲がやや広いです。
ですが、実際に介護事務職に就くのにあたって必要な知識やスキルなので、取得して損になることはありません。
試験は偶数月の年6回実施され、ニチイなどの通信講座で勉強することができます。
介護報酬事務技能検定
介護報酬事務技能検定は日本医療事務協会が運営する介護事務の資格です。
介護報酬事務技能検定は介護保険の知識や介護報酬請求についての知識や技術が問われます。
そのため、介護以外の事務職経験がある方や介護保険の知識だけを学びたい方におすすめの資格です。
ただし、受験には日本医療事務協会の介護事務講座を受講することが受験資格として必要です。
試験は偶数月の年6回実施されます。
介護事務職になろう
介護事務は未経験の方でも挑戦できると人気の介護業界の仕事です。
介護事務の資格を取得することで、就職の時に有利になり、実際の事務業務でも非常に役に立ちます。
ぜひ、介護事務の資格を取得して、介護事務職に挑戦してみてくださいね!