男性介護職に将来はある?結婚も見据えたキャリアアップ 作成日:2017.09.21
最終更新日:2019.12.24
結婚、育児、貯金、老後……。
介護職に勤める男性は将来を考えたとき、決して高くない給料である介護職では将来が心配になりますよね。
現在日本では少子高齢化が進行し、介護職の仕事の需要は年々増加し、介護職の人員不足になることが予想されます。需要がなくならないという面では介護職は安定しています。
特に男性は介護施設(特別養護老人ホームやグループホームなど)では肉体労働が多いので男性介護職員の需要が高いです。
将来が不安であるのなら介護職でのキャリアアップをするか、より待遇の良い介護職への転職を考える必要があるでしょう。
介護職は他の業界よりも安定している
介護職は高齢者など、介護を必要にしている人の支援や介助がメインの仕事なので、他業界のようにあまり景気に左右されない、比較的安定した業界です。
将来的にも高齢化が進み介護を必要な人の需要が増加することが見込まれているので、介護職は成長産業の1つです。
日本の高齢化のスピードは急速で、2010年に75歳以上の人口が1419万人だったのに対し、2025年には1.5倍の2179万人に増加する予想されています。
さらに少子化が進行し日本の人口が3分の2近くに減少するにも関わらず、2060年になっても、75歳以上の高齢者の数は2336万人に増加する予想です。
国レベルの問題であり、財政面での心配はありますが、介護職は将来性があると言っていいと思います。
介護は肉体的にも筋力を使うので、男性スタッフは必要としています。
しかし、男性にとっては金銭面での問題もあるので、難しい問題ですよね。
男性職員と女性職員の比較
やはり、介護業界は男性よりも女性が働いているイメージの方が大きいと思います。
そのイメージがあって、男性も介護業界に入りづらいという状況にもありますが、実際は男性職員が介護業界でも活躍できる場所でもあります。
介護業界の男女比率
厚生労働省の「平成20年賃金構造基本統計調査」によるとホームヘルパーの男女比は女性が8割以上という結果が出ています。
女性が多い理由は「女性が活躍しやすい」という理由ではなく、働き方からきています。
ホームヘルパーは非常勤形態になります。そのため、空いた時間で稼ぎやすい、パートのような働き方が多くなったことが原因です。
男性が多く働いているのは、福祉施設介護職員で約3割以上を占めています。
現在は男性職員の比率も増えてきているので、女性が働く場所というイメージも除々に下がってきています。
男女の平均給与
ホームヘルパーでは女性職員は平均205万円、男性職員が平均242万円ほどです。
こうみると男性職員の方がいいですよね。男性の方が女性よりも施設長や事務長になりやすいので、給与がアップしやすいです。
介護の業務は寝たきりである利用者に対し、体位交換や排泄介助をしなければなりません。
これらの業務は力作業にもなるので、男性職員が必要となります。
女性だけでは複数人の手が必要になるため、他の仕事に手が周らないということも実際にあります。
男性が増えることで作業が効率的になるので、男性職員はどこの施設でも欲しい人材だと考えられます。
介護職でキャリアアップをしていく方法
男性ならキャリアの悩みを抱いてしまうものですよね。
介護職は人の役に立っていると実感し、やりがいは感じるが、このまま同じ環境で過ごしていくのか。同じ仕事を続けていると考えることも出てくると思います。
しかし介護職はどうしても多忙な仕事であり、ゆっくりと自分のキャリアについて考える時間が取れないと思います。
キャリアアップの方法がわからないままだと、やりがいを感じていた介護職ですら嫌になってしまうかもしれません。
そこでキャリアアップの方法をいくつかご紹介していこうと思います。
- その道のスペシャリストになる
介護職はガイドヘルパーや介護支援専門員など様々な資格を取ることが可能です。
資格を持つことで、特定の分野でのスペシャリストになることができ、周りにもそのスキルを証明できるようになります。
- 介護福祉士で役職者を目指す
介護福祉士は一般的に介護員に属し、その中のリーダー的存在になることができます。また介護福祉士の経験を評価してくれるような企業があれば、転職にも有利に働くでしょう。
このようにキャリアを積むことで、男性のみなさんも自分の将来に対する不安も解消されていくのではないでしょうか。
介護職の実際の待遇と可能性
需要はあるが、過度な労働で、待遇は低い。これは介護職の抱えている大きな問題です。
男性にとって金銭面での待遇は重要で、将来のために貯金をしておきたいのに生活費でいっぱいいっぱいになってしまう。
過酷な労働に値しない給料が介護職の離職者を多くしてしまう原因です。
介護職の平均年収は310万(月給19〜21万程度)で決して高くはありません。
公務員のように安定し将来性はあるが、待遇が悪い。
これが世間のイメージではないでしょうか。
しかし、職場によっては待遇がいい職場もあります。
介護13年目で手取り20万前後、ボーナス夏冬合わせて85万で、春にも5万位寸志がでる職場もあります。
給料よりも年間125日の休みが魅力!
といった職場もあります。
これだけもらえれば介護職に将来性がないなんて思わないでしょう。
介護職は人で不足の状況であり、少し経験を積めば自分で高待遇の職場を選べるようになります。
特に男性は女性では難しい力仕事もあるので、需要は余るほどあります。
介護職の男性は将来性がないから結婚できない?
最初に結果を伝えます。介護職の男性だからと言って結婚できないことはありません。
なかには介護職の男性とは給料は低いから結婚できないと思っている女性もいます。
しかし、介護職の男性でも、結婚している人はたくさんいます。
共働きが主流になりつつある世の中の風潮もあり、女性との稼ぎと合わせれば全然結婚は可能です。
普通に生活していく分には問題ありません。むしろ介護職は安定している業種であり、需要もこれから伸びていきます。
全員ではないですが、介護職の男性は優しく、誠実な人が多いので将来の結婚生活を考えれば、金銭面はあまり問題にならないのではないでしょうか。
高い年収で結婚条件クリア
また、介護職は低い給与ではなく高い給与を貰えるところもたくさんあります。
介護職で大切なことは、初めに就職しようとしている施設の情報を確認することです。
どこも給料は一緒であると決めつけてあまりしっかりと選んでいない人も多いです。
「介護求人サイト」などでしっかりとした情報を得ることを忘れずに転職してください。
「介護求人サイト」では施設の給料や職場環境、働き方など細かく掲載されているので、高収入の施設を選びましょう。
これで、結婚条件の1つでもある給料の問題が解決されます。
職場の環境も分かれば同じ施設同士で気の合う人を見つけられるかもしれませんね。
まとめ
結婚も見据えたキャリアアップでは以下の項目を忘れないでください
結婚で重視される給料の問題が解決すれば、他の業界の男性と変わりはありません。
介護職は安定しているので、急激に給料が落ちるということも少なく、将来性のある職種です。
資格などを取得し、キャリアアップすることが出来るので、是非トライしてみてください。