サービス提供責任者の給料ってどれくらい?ボーナスや手当 作成日:2017.10.05
最終更新日:2019.10.31
訪問介護で重要な役割を担う「サービス提供責任者」。通称「サ責(サー責)」。
ケアマネジャーや介護職のように、利用者やその家族と直接関わることがないサービス提供責任者は、どんな職業かも知られていない場合も多いです。
では、サービス提供責任者とは、どのような職業なのでしょうか?
この記事では、「サービス提供責任者とは」という部分から業務内容・給料・向いている人など、網羅的に解説していきます。
気になる給与部分に関しては、特に詳しく説明していますよ。
サー責に興味があるかたは、ぜひ読んでみてくださいね。
サービス提供責任者とは?業務内容について
サービス提供責任者は、ケアマネと訪問介護のホームヘルパーを繋ぐ職種。
ひとつの訪問事業所に1人以上の配置が義務付けられている需要のある職業です。
ケアマネジャーが作成したケアプランを元に訪問介護計画を作成するのが、サービス提供責任者の主な仕事内容となります。
サービス提供責任者はケアマネジャーよりも利用者に近いポジションです。
訪問介護を行うヘルパーから直接話しを聞いたり、利用者からヒアリングをしながら、実際に行う介護の内容を決めていきます。
サービス提供責任者になるには?資格や求められる能力
サービス提供責任者になるために必須の資格
サービス提供責任者は、介護業界の知識を持っていないと務まらない職種です。実際に行う介護サービスの詳細を決める職種だからです。
そのため、以下のような資格をもっていることが、サービス提供責任者になる上で義務付けられています。
- 介護福祉士
- 実務者研修修了者
- 介護職員初任者研修修了し、3年以上介護業務の経験がある人
- 介護職員基礎研修課程修了者
- ホームヘルパー1級課程修了者
- ホームヘルパー2級修了し、3年以上介護業務経験者
サービス提供責任者に求められる能力は?
サービス提供責任者に求められている能力は、主に以下の3つです。
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
- 判断力
上記について、詳しく説明していきますね。
マネジメント能力
利用者・ケアマネ・介護職の調整をするのがサー責の仕事です。そのため、調整力・ひいてはマネジメント能力が必須になります。
利用者・ケアマネ・介護職の話を聞き、全てのバランスを保ちながら、全員が気持ちよく過ごせるように調整しなければなりません。
ときには介護職の相談役も担うことになるサ責なので、マネジメント能力は必須です。
コミュニケーション能力
マネジメント能力同様にサービス提供責任者に必要なのがコミュニケーション能力となります。
実際に介護を行うヘルパーも利用者も、サ責に状況を説明します。その際に、相手からどれくらいの情報量をヒアリングできるかはサービス提供責任者のコミュニケーション能力にかかっています。
上手なコミュニケーションによって、業務の円滑さが変わってくるのです。
判断力
判断力も、サービス提供責任者に求められる能力の一つです。
ケアマネが作ったプランは、ずっと利用できるとは限りません。利用者の体調や状況の変化によって、適宜変更する必要があります。その際に、ケアプランの変更の必要性を判断するのは、サービス提供責任者となります。
また、ヘルパー・利用者のストレスや予定を察して、ヘルパーの変更なども行わなければなりません。
大きな事故を未然に防ぐためにも、判断力はかなり必要になります。
サービス提供責任者の平均給与はどれくらい?
サービス提供責任者になると、平均的にどれくらい給与がもらえるのでしょうか?今回は平均をお伝えしていきます。
サービス提供責任者の平均年収は320万程度
サービス提供責任者の年収は、正社員の場合で約320万円程度です。
介護職の平均年収が300万円程度なので、介護職として働いているよりは高い給与となります。
現在介護職として働いているのならば、キャリアアップによって年収アップも見込むことができるのですね。
また、派遣社員として働いている場合の年収は280万円程度になります。やはり、ボーナスなどがあることもあり、正社員と派遣では少し年収に差が出てきますね。
サービス提供責任者の平均月収は22万円
サービス提供責任者の月収は、だいたい22万円程度となりました。月収の場合は派遣社員でもだいたい21万円程度となります。
介護職の給与もだいたい平均19万円程度。3万円も差がつきました。月に3万円の差がつくと、年収にすれば36万円。長期的に見るとより一層違いが明らかですね。
サービス提供責任者の時給は1050円程度
サービス提供責任者として働いているパート・アルバイトの人の時給は1037円。派遣社員の場合だと1050円程度となりました。
非正規雇用の場合、ヘルパーのフォローや利用者・ケアマネとのやり取りなどを任せようにも、ある程度業務が限られてくることが原因だと考えられます。
その分しっかりと残業代が発生するなど、安心の要素も大きいです。
働き続けると昇給はするの?
気になる昇給ですが、こちらは業績によるとしか言いようがありません。年でいくら昇給する、と決まっている事業所は非常に少ないようです。
一応年に一回昇給を約束してくれているところもあります。昇給があるところだと、だいたい年に2,000円程度が最大値のようです。
ボーナスはどれくらいもらえるのが一般的?
それでは、ボーナスはどれくらい支給されるのが一般的なのでしょうか?
ボーナスに関しては一般的に2.5ヶ月分程度となります。1年で2.5ヶ月分などの場合が多いですよ。
ボーナスに関しては事業所によって大きく差が出てくるところです。もらえないところも少なくはありません。しっかりと欲しい場合には、サービス提供責任者として働き出す前にしっかりと確認をしておくことをおすすめします。
手当はどれくらい支給される?
給与を大きく左右するのが手当。残業手当をはじめ、数々の手当が存在します。
サービス提供責任者として働いていると、どれくらいの手当がもらえるのでしょうか?ここではもらえる手当の目安について紹介します。
残業手当
まずは残業手当から見ていきましょう。残業手当は大きく差が出る部分です。
事業所によっては残業が少ないところもあります。逆に、サービス残業があたりまえ、なんて職場も、残念ながら存在します。そんな企業は正直おかしいので、早々に相談・転職をおすすめします。
残業代の目安としては月にだいたい2~4万円程度。残業時間が増えた時は、もちろん残業代もグッと増えてきますよ。
資格手当
サービス提供責任者になるには、以下のような資格のどれかを持っている必要があります。
- 介護福祉士
- 実務者研修
- ホームヘルパー1級
- 介護職員基礎研修
- 介護初任者研修+実務経験3年以上
- ホームヘルパー2級+実務経験3年以上
このような資格を持っていなかったら、なることすらできません。
資格を持っていることで、手当をもらえる可能性もあります。
だいたい、介護福祉士の資格手当が1万円程度。ホームヘルパー2級などを持っていたら、5,000円程度がもらえる場合が多いです。
管理職手当・職務手当
サービス提供責任者になって、管理職手当や職務手当などがつく場合もあります。
サービス提供責任者になることによって、最大で3万円程度の手当がつくこともあるようです。役職がついて給与があがるのは非常に嬉しいですよね。
一方で、手当がつくことによって残業代がつかなくなるなどの問題点もあります。もらっている手当と、働く時の残業代をしっかり計算して、損をしないようにしましょう。
サービス提供責任者だと介護職よりも給与水準が高い
全体としての給与水準が低い介護業界ですが、サービス提供責任者の場合は介護職よりは給与が高いという結果になりました。
介護職よりも高いので、現在、訪問ヘルパーなどで働いている人は、給与が上る可能性が高いです。
ボーナスや手当などは、事業所によって大きく差が出る部分です。
しっかりと昇格・転職前に条件をはっきりさせておく必要がありますよ。
サービス提供責任者になることで、現場の責任者のポジションにつくことになります。体力的な負担だけでなく、精神的な負担も増えてきます。それに見合うだけの給与がしっかりもらえるのか、確認をしてくださいね。
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