既卒から介護職につくためには?実際の求人の特徴を分析しました 作成日:2017.10.13
最終更新日:2019.12.24
高齢社会である日本では介護職の人材不足が続いています。
しかし、新卒就活では人気のある業界だとはいえません。介護職の仕事は「きつい」という印象があることが原因でしょう。
しかし、既卒となると、介護職への志望が増えます。介護業界へのハードルの低さがあるのでしょう。
そこで既卒で、介護職に就職することの可能性や魅力を紹介します。体験談も紹介します。
既卒でも介護業界なら簡単に入れるって思ってない?
現在、新卒の就職活動は売り手市場。有効求人倍率など年々上がってきています。
そんななかで、既卒の就職活動はまだまだ厳しいという現実があります。
就職の市場が大きくなる中で、既卒者の人数は横ばい。いままでとくらべて減っているということはありません。
介護職はだれでもできる仕事というイメージ
既卒の就活が厳しいと思われている中、介護業界は既卒でも簡単に就職できると思っている人が多いです。
というのも、介護業界は慢性的に人不足。いつでも求人情報がある、というイメージが染み付いています。
加えて、介護職として働き出すとき、資格などを持っていなくても就業自体は可能です。誰にでもできる仕事も実際に存在するため、簡単な仕事だと思われているのです。
介護食は誰にでもなれる低レベルな仕事なんかじゃない!
介護の仕事はだれにでもできる、簡単な肉体労働だ、と思っているかもしれません。しかし、実際にはそんなに簡単な仕事ではありません。
現場で働く介護職の資格の中には「介護福祉士」という国家資格があります。国家資格というのは、国に認められるくらい専門性が高い仕事ということ。それだけ難しい仕事とも言えます。
利用者の気持ちを察したり利用者同時のトラブルの対応をしたりと、介護技術だけあればいいという仕事ではありません。
しかし介護職は人間相手の仕事のため状況が同じことはなく、直接利用者の感謝の声をきけるやりがいのある仕事ですよね。
既卒介護職の求人の特徴
DODAで既卒の介護職の求人を探すと130件以上の募集が見つかりました。
介護職の求人の主な特徴は「未経験歓迎」求人が多いところです。
他の業界の既卒の求人を見ていると未経験歓迎の求人もあります。少なからず経験者を募集している求人を見かけていました。
実際に介護の仕事についた後の仕事は難しいにしても、介護業界の求人は応募しやすいという事実はあるようです。また5名以上採用という求人もほかの業界と比べて多くなっています。
介護職求人の中でどの求人が良いのか比べながら、最適な求人に応募できますね。
求人の中には施設長や副施設長、フロアリーダー候補の人を募集していました。
ケアマネで入社5年目になると月収35万円になる施設の情報もあり、既卒でも労働条件の良い求人が多いようです。
既卒からの介護職への転職ってどんな感じ?体験談
既卒になる理由はたくさんありますよね。公務員試験に落ちて卒業してしまったケースや在学中に就活をしなかったケースなどがあげられます。
そんななかから、介護職へ転職した一人の人の体験談を見ていきましょう。
就職活動が上手く行かず、自信を喪失
私は、なかなか就職活動が上手くいきませんでした。
就職できないというのは言葉では表せないほどに苦痛でした。
面接を受けては落ち、受けては落ち……。そのたびに、「私は社会に必要とされていないんだ」と思い、自分に自信を失っていきました。
毎日不安で、どうしようもなくて、そんな焦りも相手に伝わったのが良くなかったんだと思います。その後も全く面接に通る気配がありませんでした。
「人に必要とされたい、人の役に立ちたい」と思うように
面接に全然受からずに悩んでいる中で、ふとどんな仕事がしたいんだろう、と原点に立ち返る瞬間がありました。
その時、「人の役に立つ仕事がしたい」って思ったんです。
自分に自信がなくなっていた分、「世間から求められている仕事がしたい」って猛烈に思いました。
介護職なら世間に求められる仕事だと思い求人に応募
「大変なイメージのある介護職なら、人の役に立てるかもしれない」そういう風におもって、求人に応募しました。
既卒でも大丈夫かな?と思って調べてみたら、意外と年齢の高い未経験の就職も多いとのこと。どこも受からなかったからと不安でしたが、「ダメでもたくさん施設はある!」という風に思って。今思ってみると「もっと調べろよ!」って感じですが。
無事に合格!やりがいのある仕事でうれしい
そして介護職の求人に応募すると正社員で受かりました。「人の役に立っている実感が欲しい」と本音を言ったのが功を奏したみたいです。
介護業界で働き始めると、「なぜもっと早く介護職に就かなかったのだろう」と思いました。
直接お年寄りの方の役に立つことができ、「ありがとう」という言葉をもらえる。
既卒の就活でスムーズに就職できなかった分、社会に必要とされている実感を得られることを身に染みて嬉しく感じています。
既卒の人に介護職をすすめる理由3つ
既卒の人に介護職をすすめる理由は3つあります。
- 正社員でも就職しやすい
- お給料がしっかりともられる
- どこで働いてもつかえるスキルが身につく
以上についてそれぞれ説明をしていきます。
正社員でも就職しやすい
介護職は既卒でも正社員で就職しやすいです。その理由はやはり日本の高齢社会です。人材が圧倒的に足りていません。加えて介護士の平均年齢は45歳です。20から30代であれば年齢だけでアドバンテージがあります。
無資格でも働ける介護職があるのも理由の一つです。資格があればそれだけ多くの仕事ができ、立場も上にあがることができますが、介護業界で働くのが目的であれば資格がなくても働くことができます。
お給料がしっかりともられる
2つめはお給料がしっかりもらえるからです。
介護職はお給料が低いイメージがありませんか?
確かに介護職のお給料は高くはありません。しかし生活するには十分のお給料がもらえます。介護職の平均年収は310万円ほどです。やる気次第でキャリアアップが見込める仕事でもあります。
さらに介護職のお給料は職場によって大きく変動します。高待遇の職場に就職することができれば、平均よりも多くのお給料をもらうことができます。
どこにいっても活かせるスキルを身につけることができる
介護職としてスキルをつけると、日本中のどこでも働くことができます。
介護職の需要はこれから高まるばかりです。介護職から一度離れてもまた介護のスキルを活かして働くことができるのです。
既卒で就職できるか不安に思っている人はまずは介護職の求人を見比べてみましょう。労働条件の良さそうな施設の求人を積極的に受けていきましょう。