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生活相談員とケアマネージャーの違いは仕事内容と資格にある!

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高齢化が進行している現代社会で介護職の需要が非常に高まっているのはご存知の通りと思います。


しかし、ひとつに介護職にはさまざまな仕事があります。また、それに応じて必要な資格も変わってきます。

違いがわからずとまどっている人も多いのではないでしょうか。


今回はこれから介護職に就きたいと考えている人向けに、介護職のなかでもよく耳にする生活相談員ケアマネージャーの違いを解説したいと思います。

ズバリ!生活相談員とケアマネは仕事内容と資格が異なっている!

端的に解説すると、生活相談員とケアマネは仕事内容と資格の面で大きく異なっています。


じゃあその仕事の違いって何?

そもそも生活相談員とケアマネってどんな仕事なの?

どんな資格が必要なの?


このような疑問が出てきますよね。その疑問について以下で詳しく解説していきたいと思います。

生活相談員ってどんな仕事?

生活相談員というのは資格の名前ではなく、役職の名前です。


生活相談員になるためには一定の資格要件を満たす必要があります。

社会福祉士または精神保健福祉士あるいは社会福祉主事専任用資格のいずれかを持っている必要があります。


これらを所持していなくても生活相談員になることができるケースもあります。

自治体によっては一定期間介護職員の経験があることであったり、その他の資格を保持していたりすることで生活相談員になることが認められています。

生活相談員が活躍する場所

生活相談員が活躍している職場は数多くあります。

デイサービスや病院、介護老人保健施設、障害福祉施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ショートステイなどです。


生活相談員は多くの福祉の現場で必要とされる仕事であるとわかります。


生活相談員の主な仕事

生活相談員は勤務先で入所する方の家族との相談に応じて対処していくソーシャルワーカーの役割を担っています。

施設への入所を考えている家族に対して、施設の概要を説明したり、費用の説明だったりという受付的なことをします。


一方で、利用者の個人ごとのニーズをくみとったり、心身の状態を把握したり、家族の意志などを聞き取ります。

そういった利用者に寄り添った細かい部分の仕事もします。


また、施設内の他のさまざまな職員や市町村など外部の関連する期間と連絡や調整をします。施設職員と外部との仲介役というイメージでしょう。


施設の利用者と施設の間で中立的な立場であることが求められます。

ケアマネージャーってどんな仕事?

ケアマネージャーは介護支援専門員という正式名称の仕事で、2000年の介護保険法施行にともなって新しくできた資格です。


ケアマネージャーとして働くためには介護支援専門員という資格が必要となります。

ケアマネージャーが活躍する場所

ケアマネージャーが活躍する場所は大きく分けて2つです。

それはサービス事業所と福祉施設です。


サービス事業所に勤めるケアマネージャーは主に自宅で居住する方のケアプランを作成します。

福祉施設に勤めるケアマネージャーはその施設の利用者を対象としてケアプランを作成します。


このように、働く場所によって対象とする相手が異なっていますが、要介護者を相手にケアプランを作成するという点では同じです。

ケアマネージャーの主な仕事

ケアマネージャーは利用者や家族などからの相談を受けて状況に応じた介護サービスを提案する仕事です。

介護サービスの実施に向けてサービス事業者と連絡調整を行い、入居者がどうやって生活を行っていくかのというケアプランを立てます。


ケアプランを立てる際には入居者や入居者家族に寄り添い、希望を反映したサービスを提供することが大切になります。

また、ケアプランを実行に移したとき入居者の様子をモニタリングして問題点があれば改善をしていきます。


ケアマネージャーは介護職員初任研修、実務者研修、介護福祉士を得たうえで取得する人が多い資格です。

また、介護や福祉、医療の現場で5年以上の実務経験が受験条件の1つにあります。

ですから、取得に経験や勉強が必要とされ、時間がかかる難易度の高い資格であるといえます。


入居者のライフプランを良くするための仕事なので、過去の経験値が特に必要な仕事であるといえます。

生活相談員とケアマネの違いまとめ!

仕事内容が違う!

生活相談員は入居希望者の相談であったり、外部と連絡をとり調整を行ったりします。

入居者や外部機関との利害調整役を担うので、いわば施設の相談に関するオールラウンダーといえます。


一方でケアマネージャーは利用者や家族の相談を元に入居者のケアプランを作成することがメインの仕事です。

ケアマネージャー以外もケアプランを作ることはできますが、作成には経験や勉強が必要なので重要なポジションであるといえます。


必要な資格が違う!

生活相談員になるためには、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事専任用資格のいずれかを持っている必要があります。

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員という資格が必要になりなす。


以上が生活相談員とケアマネの違いです。必要な資格や条件に関しては大きく異なっているので、しっかり確認しましょう。

最後に...

日本では核家族化が進んだり、介護を負担と感じる人が多くなったりして、自宅で介護をするということが少なくなり、施設に入居するというケースが多くなりました。


介護職はとてもニーズの高い仕事で、生活相談員であってもケアマネージャーであっても、これからの高齢社会に欠かせない仕事です。


どちらも施設の中核を担う重要な仕事でやりがいがある仕事だと思います。


介護職に就きたいと考えている方は、生活相談員とケアマネに関してももちろんですが、ぜひさまざまな介護職に触れてみていただきたいです。


自分に合った仕事を見つけて、これからの高齢化社会を支えてくださることを期待しています。

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