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移動介護従事者の資格は3種類?違いから取得方法費用期間まで

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移動介護従事者の資格取得を考えている女性

移動介護従事者という職業をご存知でしょうか?

移動が困難な人の外出を手伝う専門職です。この移動介護従事者になるためには、資格が必要となります。

今回記事では、この移動介護従事者の資格についてご紹介いたします。

移動介護従事者とはどんな仕事か

移動介護従事者は別名ガイドヘルパー、外出介護員とも言って、1人で外出するのが困難な方の移動介助を行うお仕事です。

1人で外出するのが困難な方というのは、例えば歩くことが困難な高齢者の方、目の悪い方などがいます。また、精神・知的に障害のある方のことも指します。

このような方々は、ちょっと散歩したいな、買い物をしたいなと思っても、簡単には出ることができません。そんな方々の移動を支えてあげるのが移動介護従事者。

移動が困難な方の生活に華を添えられる意義深い仕事なのです。

2017.08.21
ガイドヘルパー別名「移動介護従事者」とは、身体に障害を持った方の外出を支援する従事者のことを言います。この資格を取ろうか考えているけど、転職って実際どうなのかという不安がある方も多いですよね。今回はガイドヘルパーの転職について解説していきます。

移動介護従事者の資格について

移動介護従事者の資格は、都道府県や地方自治体が指定する研修会社の研修を受けることで得ることができます。

研修の全てのカリキュラムを履修することで終了証明書を授与されます。この終了証明書が資格を持っている証拠となります。

特別な試験は存在せず、研修を受けるだけで取得完了ですよ。

研修を受けるだけで取得できるので、勉強する時間がない、勉強に自信がない、という方でも簡単に取得できます。

取得条件は市町村による!一例を紹介

市町村によっては、介護・福祉・医療関係の専門資格を持っていることが第一条件です。具体的には以下の取得が必要になります。

  • 介護福祉士
  • 訪問介護員1.2.3級
  • 介護初任者研修
  • 市町村によって要件が違いますので、しっかりと確認してから受講するようにしましょう。

    他2つの移動介護従事者よりも給与が良いのが特徴です。

    車椅子での外出を手伝うことが可能になります。

    移動介護従事者の資格は3種類ある!

    ご存知ない方が多いと思いますが、なんと移動介護従事者には3種類あるのです。

    • 視覚障害者同行援護従業者養成研修

      介護対象が視覚障害のある方。

    • 知的・精神障害者行動援護従業者養成研修

      介護対象が知的・精神障害のある方。

    • 全身性障害者ガイドヘルパー養成研修

      介護対象が体のどこかに障害のある方。

    この3種類のことを総称して「移動介護従事者」と呼ぶことになります。この中をどれを取るかによって、対象者が変わるのと、できる仕事の範囲も変わっていきます。

    資格次第でできる範囲が変わってくる

    3つのどれかによって、取得の条件、仕事の範囲がすこしずつ変化していきます。

    視覚障害者同行援護従業者養成研修

    別名同行援護従事者養成研修と言います。重度の視覚障害のため行動上著しい困難を持つ人の外出に同行します。必要な情報の共有、移動時の援護を行います。排泄や食事の介助等その他の必要な援助を行うことができます。

    一般課程と応用課程の二種類があります。一般課程の場合は同行援護の実務が行えます。応用過程の場合は同行援護に加えて同行援護事業所でサービス提供責任者になることができるようになります。

    知的・精神障害者行動援護従業者養成研修

    この資格は別名行動援護従事者養成研修とも言います。

    だれでも受講できます。取得によって知的・精神的障害者の方の外出に付きそうことができるようになります。移動介護従事者は研修で身につけた専門知識で障害者の方とのスムーズなコミュニケーションを取って、楽しい外出をサポートできるようにします。

    全身性障害者ガイドヘルパー養成研修

    先天的または後天的に体のどこかに障害があり、行動上著しい困難を持つ方に同行します。児童も成人も対象になります。移動の援護、および必要な介助を行うことができます。

    寝たきりの生活を強いられている障害者や高齢者が対象になる場合が多く、専門性が高くなります。そのため、介護福祉士や初任者研修の修了が見込まれた方のみの資格取得が可能な場合が多いです。

    2017.09.05
    ガイドヘルパー、移動支援、行動援護、同行援護などなど。ガイドヘルパーの用語がこんがらがっちゃっているそこのあなた!そんな方のためにわかりやすく違いをご説明します。今まで混同していたものしていたものがはっきりとわかりますよ。

    移動介護従事者の研修内容・費用・期間

    移動介護従事者の研修では、主に講義と演習を行います。

    全身性・視覚障害では電車などの公共機関を利用しての移動演習が行われます。知的・精神障害の場合は障害者福祉施設での施設実習が含まれています。そのため、知的・精神障害の方がより仕事に近い環境を知ることができるのが特徴になっています。

    研修費用

    研修費用の目安を見ていきます。この研修費用は他の資格を持っていない人のイメージです。初任者研修などを持っていると料金が安くなる場合があります。また、市町村などでも料金が変わってきます。

    • 同行援護従業者養成研修(視覚障害)……4万円前後程度
    • 全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修(全身性障害)……3万円程度
    • 行動援護従業者養成研修(知的・精神障害)……4万円程度

    若干の違いはありますが、基本的にほとんど値段は変わりません。自分の働きたいものを取得するようにしましょう。

    移動介護従事者取得にかかる期間

    取得にかかる期間の目安に関しては以下のようになっています。こちらも料金と同様、主管する自治体によってカリキュラム・時間数・受験要件などが大きく変動するので確認を怠らないようにしましょう。

    • 全身性障害者移動介護従業者養成研修

      講義:12時間程度/演習:4時間程度/合計:16時間程度

    • 行動援護従業者養成研修(知的・精神障害)

      講義:6時間程度/演習:14時間程度/合計:20時間程度

    • 同行援護従業者養成研修課程(視覚障害)

      【一般課程】講義:12時間程度/演習:8時間程度/合計:20時間程度

      【応用課程】講義:2時間程度/演習:10時間程度/合計:12時間程度

    一般的に3~5日の間で講習を実施します。ひとつの資格を持っていると他の移動介護従事者の一部科目を免除することが可能です。

    ガイドヘルパー資格の取得は難しくない

    ガイドヘルパーの取得はそんなに難しいものではありません。

    3つあるのがややこしいですね。しっかりと見比べてどのような違いがあるのか知っておきましょう。

    資格の取得に際しては、どのような範囲で働きたいかをしっかりと考えておきましょう。また、初任者研修などを取らなければならない場合もあります。自分の持っている資格にプラスで取ることが出来るかどうかもしっかりと確認しておきましょう!

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