40代女性、介護業界への転職で天職が見つかるか!? 作成日:2017.10.20
最終更新日:2019.12.24
転職は、若い時じゃないとダメと思う人は多いです。歳を取るとだんだん順応性が欠け物を覚えるのに時間がかかり、体力の衰えも出て来るからです。
その上、キャリアを積んだ人がそのプライドを捨てて一から新しい仕事を始める事も容易ではありません。
40代女性が介護業界に転職したいと思った時、それはやはり手遅れなのでしょうか。
40代女性が介護業界に転職するのはどういうことか、考えていきます。
人生の節目では、誰もが転職が頭をよぎる
働きながら「このままここで働き続けていていいのか?」と、自分の人生に疑問を投げかけたくなる事があります。
20代で結婚か仕事かを選ぶ人が多い時期や、40歳目前にして「このまま自分はお局様になるのか?」と不安になったときに転職を一度は考えます。
40代の女性も50歳を目前に「他のキャリアが欲しい」という気持ちが出てきて、転職を考える場合もありますよね。
40代女性の場合は定年や親の介護がちらつく時期
40代の女性の場合は、この先に定年退職がもうちらついて見えてきます。どんな仕事をしていても、辞めなければならない日が来てしまいます。
また、40代ほどになると、両親の介護問題も、すこしずつ意識していかなければならないでしょう。もし両親が病気で倒れてしまったら、自分は働きながら介護が出来るのだろうかと不安になりますよね。
となると、働ける今のいつに、もっと新しいことに挑戦したほうがいいのではないか?と思いますよね。
人手が足りない介護業界への転職のメリット
日本の少子高齢化が進む中、介護職員が不足していることが問題になっています。介護の手を必要としている高齢者は増えているのに、なかなか介護施設では職員が定着しません。その理由はやはり重労働であること、きれいな仕事ではない事、人手不足でますますスタッフそれぞれへ負担がかかっている事があります。
介護の現場は人手が足りていないからこそのメリットもある
多くの介護施設や事業所では、常に介護スタッフを募集しています。全く介護経験が無い人でも働きながら勉強ができるように、環境が整えられているところもたくさんあります。
もし40代の自分が介護の仕事に転職をしたら、働きながら介護を学ぶことが出来て一石二鳥です。人手不足なこの業界なら、働き口を見つけることはきっと簡単です。
病気で両親が倒れて自宅療養をするような時でも、慌てずに済むかもしれないし職場の仲間に助けてもらえるかもしれません。これは一人だけで介護を行うよりも、ずっと心強い事です。
40代での転職は、もう手遅れか?
しかし女性が40代になると、体力が衰えてきているのを自覚し始めます。
40代後半になると更年期に入り、ついに更年期障害に襲われる可能性があります。
そんなことで、他のスタッフに迷惑をかけないか不安になります。そして全く介護とは無縁だった自分が、介護や病気の事がちゃんと覚えられるのか自信がありません。
若い人だらけで自分との違いを目の当たりにするかも?
転職先がもし、20代程度の若いスタッフばかりだったらどうでしょう?若い人との会話について行くことが出来ず、疎外感を感じるかもしれません。
そしてフットワークが軽い若い世代の人と比べて自分はすぐに疲れるようだと、惨めな気持ちになります。
若い人達と同じお給料で働くことに、納得できるのでしょうか?キャリアを積んできた自分のプライドが、邪魔をしないのでしょうか?
そう考えると、40代女性が新たな世界に飛び込む事の難しさがわかります。それでも介護の仕事を目指して転職するべきなのか、ますます悩みます。
介護の仕事はあらゆる知識が必要で、スキルは十分役立ちます
介護の仕事は人を相手にする仕事です。確かに介護技術や知識を身につける事は必須ですが、それだけで務まるものではありません。
いままでの人生経験が、介護の現場に一番求められているかもしれませんよ。
相手の悩みに相応しい言葉を返すには人生経験が必要
介護施設で働くときに、そこで暮らす利用者さんのご家族が面会に訪れてこの先の不安や悩み事を職員に打ち明けてくることがあります。
その時に相手の気持ちになって安心してもらえる言葉をかけられるのは、あらゆる人生経験を踏んできた年長者ではないでしょうか?
主婦を経験した女性ならだからこそ仕事の役に立つことも
自宅療養中の利用者さんの訪問をした時に、先の先まで考えて手際よく食事準備などの生活支援が出来るのは主婦の経験がある女性スタッフです。
お米の研ぎ方もわからない人には務まりません。
他の職種を経験していることが働くことに良く作用することも
事務作業ではパソコンを使って表計算もしますし資料作りの機会も多いので、一般職で働いてきた人には簡単にこなせます。
職場内に若い人が多くても、引け目を感じずにその人たちをまとめて行けるくらいに成長したら、経験年数よりも実績をかわれて出世することもあります。介護が出来て人をまとめることが出来えれば、報酬は上がります。
このように、今まで積んできた経験は介護の現場でとても役立ちます。
女性40代での転職は決して遅くはありません。自信を持って働くべきです。
転職を考えている人へ
入りたくて入った会社で勤務してそこそこ充実していた人生を送っていても、この先の自分の生き方や家族の問題を考えるとそこにとどまる事が正しいとは限りません。これまでたくさん学び成長してきたからこそ、次に進みたいステップが見つかるのです。
40代女性が介護業界に転職することは、実は珍しくありません。結婚してから専業主婦だった人も、主婦の力を発揮して活躍しています。
最初は平社員の介護スタッフだったとしても、年月が経てば介護支援専門員や介護福祉士の資格を取って独立することも出来ます。
やりたいと思った時がその時です。介護はあなたの「天職」かもしれません。